見出し画像

まんまる高知って、どんなチーム?何をしようとしてるの?

まんまる高知の坂上(さかうえ)です!
今回は、まんまる高知の自己紹介をさせてください。

2019年11月に立ち上がった「まんまる高知」は、"地方課題の解決" を掲げて集まったコミュニティ / 活動チームです。いくつかの活動が高知の地元メディアに取り上げられたり、オンラインイベントを通じて少しずつ名前を知ってもらったりしていますが、いろんなことに手を出していることもあり、「面白そうだけど、何をやろうとしてるの?」と聞かれることがあります。

僕たち自身も、まだまだ模索中ではありますが、コミュニティとして大切にしている価値観を紹介します!

まんまる高知のミッション、ビジョン

画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

まんまる高知は、地域課題の解決に興味がある人が集まるコミュニティです。高知県といえば、海・山・川などの観光資源が豊富で、食材の宝庫であり、カツオのたたきに代表される"感動グルメ"と、ラテン系の明るい "おもてなし文化" の県民性で、観光・レジャー面でファンも多い地域です。

いっぽうで高知県は、全国的にも少子高齢化が進み、台風や南海大地震などの自然災害のリスクもあり、経済規模も小さいなど「生活したり、仕事をする場所」としては課題が山積しています。

このような課題は結局のところ、国の政策などの外の力だけに頼るのではなく、その課題に日々直面していて、その地域で生活する僕たち自身が解決のために行動する必要があるんじゃないか。

いま行動すべきなのは、社会に出て自活する力と責任を感じられるようになり、自分の将来と地域の課題を "ジブンゴト" として捉えられるミレニアル世代の僕たちなんじゃないのか。

ミレニアル世代はデジタルネイティブと呼ばれ、インターネットや SNS を活用し、外から情報を取ってきたり、オンラインで自然に人とつながる感覚を身につけています。また、メンバーの多くは組織に所属する社会人で、仕事を通じて、社会と自分の在り方について考え、行動することができます。

ここ高知で暮らすためには、食やレジャーだけでなく、生活や仕事の課題に向き合い、解決のためのアクションを起こす必要がある。

だから、僕たちは "課題先進県" という環境を、課題解決にもっとも近いと捉えて、多くの人たちと議論を交わし、行動につなげていきたい。
この想いを、チームが目指す姿(ビジョン)として「高知発の課題解決先進チームになる」と掲げました。

また、いまの社会はテクノロジーの進化が著しく、コロナショックによって大きく生活の在り方や仕事の仕方も見直す必要が出てきています。
大きな変化に対して、自分たち自身や所属組織の変革が求められるとき、僕たちは「ピラミッド型組織の課題」も感じています。

そして、金銭や賞罰といったインセンティブや、指示命令といったコミュニケーション以上に、内発的動機や横のつながりや協力関係による "共創" が求められていると感じています。

課題を解決し、未来を切り拓く強さを持ちながら、互いに思いやり、個性を活かし合うような関係性を大切にしたい。活動を通じて、チームの在り方を模索し、地方の暮らしや働き方をアップデートしていきたい。
これをチームの使命(ミッション)として、「強くてあたたかい高知をつくる」という言葉に込めました。

何を課題と捉え、どう解決するのか?を制限しないという意図も込めて、何をもって「強い」と言えるか、「あたたかい」と言えるか、という定義は、あえて曖昧にしています。一人ひとりの問いとして「強くてあたたかい高知」に向き合っていきたいと考えています。

まんまる高知の活動方針

画像7

画像8

画像9

画像10

まんまる高知は活動方針として、下記 3 つを掲げています。

・ミレニアル世代が立場や業界を超えてつながる場をつくる
・課題認識や想いを共有し、解決につながるアクションを生み出す
・アクションを通じて、未来の高知の在り方を模索する

1 つ目は、同じ課題を共有できる仲間が見つかる場づくりです。

「社会人になったら、学生時代の友人と職場などの仕事のつながりのみに人間関係が閉じてしまった」

そんな声をよく聞きます。また、一人で思い立って行動するには勇気がいりますし、活動範囲や影響力も限定されます。熱量が伝播するのは人と人のつながりです。それも、自分とは異なる経験や視点を持った人との交流こそが、現状を変えるきっかけを生み出すと考えています。

2 つ目は、解決につながるアクション(プロジェクト)を生み出すこと。

高知の人は、議論好きと言われます。お酒を飲んで、ワイワイと持論をぶつけ合って盛り上がる。しかし、お酒の場では盛り上がっても、次の日にはもう忘れてしまっていることもまた多い印象(苦笑)。

「土佐人は、酒を飲んだら、みな龍馬」

お酒を飲んでいるときだけ、壮大な夢を語る。
楽しい時間ですが、それだけでは現実を変えていくことはできません。
坂本龍馬は、思想だけでなくアクションを起こして社会を変えました。

僕たちは、課題解決のために、知恵を出し、汗をかくことを大切にしたいと考えています。

この点が、情報を交換し交流のみを目的とするコミュニティ活動とは異なる部分で、まんまる高知の特長であり、運営の難しさにもつながるのですが、交流のためのコミュニティ+活動を行うボランティアチーム(事業運営母体)の 2 つの要素をもった「まんまる高知」でありたいと考えています。

3 つ目は、活動を通じて未来を模索するということ。

まんまる高知には、代表が 2 人いるのですが、それぞれ民間企業の社員と行政職員という異なる立場にあります(2020年5月現在)。
運営を担うメンバーや、プロジェクトを動かす「軸の人」も、民間企業で働く人もいるし、行政や公的な教育機関で働く人も参加しています。

所属する組織の仕事においては、交わることが稀な人たちが、ひとつの目的のために協業する。そこから得られる気づきが、未来への解像度を上げていくことにつながると考えています。

画像11

画像12

まんまる高知の 3 種類の活動

まんまる高知では、大きく 3 種類の活動を通じて、ミッション・ビジョンに近づこうとしています。

画像13

「ふくらむ」は、課題を感じている人たちが集まって情報や意見を交換するためのディスカッションや、ワークショップの場を提供する活動です。

自分と同じ意見や異なる視点をもつ人たちが出会う場であり、出会った人たちの中から活動を起こす人が生まれるきっかけになればと考えています。

画像14

「ころがる」は、まんまる高知から生まれるアクションプランです。イベントを企画したり、手を動かしたり、足を運んだりと、考えを一歩進めて具体的な行動を起こします。この活動は、ミレニアル世代に関わらず、様々な世代・立場の人と協業して課題解決の方法を、活動の中で模索していきます。

現在、複数のアクションプランが実際に走り出しており、「ふくらむ」で出会った人たちが、日々 LINE や Zoom などのオンラインツールを活用しながら、新しい「ころがる」のアイデアを出し合っています。

画像15

「えん」は、アクションプラン「ころがる」の活動現場で得た気づきやノウハウなどを、共有する場として考えています。高知では、多くのボランティア団体が、それぞれ個別に活動していますが、団体ごとの横のつながりが少ない印象を持っています。まんまる高知では、活動を通じて得られたノウハウはコミュニティ全体に共有して、活用したいと考えています。

画像16

「ふくらむ」「ころがる」「えん」の名前の由来。
お気付きの通り、コミュニティ名である「まんまる高知」との関係が分かるように「まる」に関連する言葉を使っています。

アクションプラン「ころがる」の一部をご紹介

アクションプラン「ころがる」は、発起人であるプロジェクトリーダー(「軸の人」と呼んでいます)を中心に、企画・運営を行っています。

詳細は、また別途 note で紹介していきたいですが、今回は一部を紹介します。

画像17

「しごとの教室」は、中学校や高校のキャリア授業の一環として、様々な業種の「しごと=職業」を紹介する特別授業です。学校とまんまる高知との共同で行っています。軸の人は、まんまる高知の共同代表であり、企業の採用や広報を担当している楠瀬まどかさん。

「しごとの教室」の特長は、就職を目的として行われる合同説明会のように「企業を紹介する」のではなく、あくまで「職業と仕事の中身」を知る機会を提供すること。

・生徒や学生の課題 …多くの人が就職活動を始めるまで、世の中にある仕事を知る機会がない

・学校の課題 …キャリア教育の必要性は分かるが、提供できるコンテンツが学校内にない

2 つのニーズをマッチングさせること、また中長期的には、地元企業や様々な働き方も知った状態で、学生が就職先や職業を選択できる社会を目指しています。

画像18

「災害と防災が つながるプロジェクト」は、①被災した地域への支援活動を、②南海大地震の対策が求められている高知に住む人たちが行うことで、当事者同士がつながるきっかけをつくる活動です。軸の人は、まんまる高知の共同代表であり、以前からライフワークとして防災活動に取り組む山本美咲さん。

2019年には、実際に台風の影響を受けた長野県に 18 名のボランティアが向かいました。

画像19

災害の実態を、自分の目と耳で知ることが、防災対策や防災意識の啓蒙につながると考えて活動しています。将来的には、被災地同士の情報交換のハブにもなれたらと考えています。

画像20

「情報発信の教室」は、中高生向けにインターネットで情報発信を行う経験をしてもらう特別授業です。2019年、高知県立伊野商業高校の 3 年生向けの授業として企画、10 コマの授業と課題で構成しました。軸の人は、ウェブ制作やウェブ解析を本業としている坂上北斗です。

スマホネイティブといわれている中高生ですが、実際には、学校で IT リテラシーを身につける機会が少なかったり、一部のアプリを使用しているだけで、情報を収集し、自分の中で咀嚼して、人に伝えるために発信をするという経験ができていない状況があると考えています。

①調べ学習(発信する内容を考える)
②情報発信の基礎(楽しむための会話と伝えるための情報発信の違いを学ぶ)
③ウェブページを作ってみる(写真や図、文章を使って調べた内容をコンテンツ化してみる)
④作ったページの反響を確認する(アクセス解析ツールを使って、自分たちの作ったページの閲覧数を知り、改善点を考える)

授業の中では、上記 4 つのステップを手を動かしながら学べる構成になっています。2020年は、別の高校での授業を予定していましたが、コロナ禍の状況で白紙となってしまいました(涙)。また、ご一緒に取り組める学校さんを募集しています。

伊野商業高校の皆さんの作品(こうしよ!

企画・運営の中心は、高知で働くミレニアル世代

まんまる高知のチーム運営、プロジェクトの企画に取り組んでいるのは、高知で働くミレニアル世代です。

2 人の共同代表のほか、現在十数名の運営メンバーと、それぞれの活動(ころがる)に関わる「軸の人」がおり、人づてや SNS を通じて、少しずつメンバーが増えてきています。

画像21

まんまる高知では、一緒に課題解決につながるアクションを起こす仲間を募集しています。興味を持っていただいた方は、ぜひ、まんまる高知が企画するイベントに参加したり、運営メンバーに声をかけてください。

生まれたばかりのコミュニティ / 活動チーム「まんまる高知」を、応援いただけると嬉しいです!

いいなと思ったら応援しよう!