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愛しき日常だいじにだいじに

3月20日のライブが終わった後、楽しさと悔しさと寝不足と疲れでしばらくぴよぴよ過ごして4月を迎えた。

桜を見逃したくなくて仕事帰りにちょっとゆっくりできるチャンスを狙っていたが、ありがたいことに忙しい日が多くて、結局お花見は週末に家族とした。
実家は最寄駅までを隅田川沿いを歩いていく場所にあったので、春のうららの隅田川を咲き始めから散り終わるまで見守って育ったが、今の生活ではわざわざ見に行かないと桜が目に入らないのが寂しい。

家族とお弁当を買って玉藻公園に行った。隅田川沿いにきちんと並んで植えられた桜を見て育ったせいか、山の桜より人為的に整えられた桜が好きみたいで、香川では今のところ玉藻公園でお花見するのが好き。
ビールサーバーをレンタルして気合い入れて飲んでる集団やら、お尻に新聞紙を敷いてワンカップ飲んでるおじいちゃん達やら、日本人は本当に桜が咲いたら黙っていられないよねえ、を感じた。
コロナ終息も感じた。

桜の木の下にレジャーシートを敷いてお弁当をさぁ食べようとしたら、家族4人で輪になって座ったのに娘はみんなに背を向けた。
「こっち向いたほうがお花が見えるから!」
ちゃんと花見をしようとしている。そうか。それで良い。

お弁当を食べ終わったら、子供達はすぐに走り出す。
私は昼下がり気持ち良すぎて眠くてレジャーシートから動きたくなかったが、桜の木から落ちる花びらを追いかけてはしゃぐ子供達が美しすぎた。良い天気だった。

また次の休み。
ストライダーを車に積んで、練習できる公園へ。

ペダルを着けられるタイプのストライダーを買って、いつでも挑戦出来るように構えていたのに慎重派の娘(5歳)。なんでも早くやらせたいタイプの夫に反発してなかなかペダルに挑戦すると言ってくれなかったけど、ある日、突然「ペダル着けてみる」と言い出したので、満を辞してやってみる事に…!

私自身は、ちびまる子ちゃんと全く同意見で、「なんでこんなものに痛い思いしながら乗る練習しなきゃいけないんだよ…」と思ってたし、後ろで「支えてるよー」と言いながら手を離す大人が絶対に許せなかったので、そういう練習の仕方はさせたくないと思っていた。

けど、ストライダーで坂を降りる時なんか既に両足を上げてぴゅーんとバランスをとれていた娘。ペダルを漕ぐのは最初は怖かったみたいだけど、ある瞬間からペダルを漕いですいすい走り出した…!

成長の瞬間。

私も嬉しかったが、娘も嬉しそうだった。良かった。
ちなみに私が自転車に乗れるようになったのは小学校5年生の時なので、娘の方がめちゃくちゃ優秀。

あと、仕事から帰って寝るまでの少しの時間で、保育所で使う用品の名前付けとか、書類の記入とか。
そろそろトレーナーじゃ暑いから、長袖のTシャツどれくらいあったかな、サイズ大丈夫かな、とか。
H&Mオンラインストアでセールやってるから夏物買っとこうとか。
夫に破れたスボン縫ってくれって頼まれたり。

日々お店でお客様をお迎えしていれば、そりゃぁ嬉しい瞬間はたくさんあるものだし感謝もしてるけど、それぞれが小さいので、何かをやってやったぜ!とかこれを成し遂げたぜ!なんてことは少なくて。

それでもこうして振り返ってみれば、愛しき日常。

でも今日も子供に怒っちゃったなぁ〜〜とかね。

毎日は綺麗なばっかりじゃない。

それでも、愛しき日常。

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