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まんまみーまMBTI心理機能定義書 - Se「性質」

はじめに

以下参照。


定義(Definition)

外向的感覚(Se) = 性質(characteristic)

副次的解釈:
財産(資源)、自然、表面(断面)、方向(決定)、明確、五感認識(視覚/聴覚/味覚/触覚/嗅覚)


概要(Overview)

内向的直観の記事内容を踏襲して、弁証に必要なのは性質であるから外向的感覚とは性質である。と言ってしまえばそれまでなので、一度丁寧に検証してみます。

弁証法をする際、必要不可欠であることは何だったか。
①未だ無い事(視認不可能な存在する何か)を指しながら
②確実に在るか無いか
を言うこと。

上記を踏まえると、
③言い切る対象を限定する
④対象の共通項を見出す
でしたね。

ここで、③の言い切る対象の限定が完了したときを掘り下げてみましょう。

まず、対象を対象と見なした時点で、その対象は外界と分断された存在です。そうでなければ、対象の範囲が定数ではなく、変数になってしまうため、境界が必要になりますよね。

視方を変えれば、境界によって仕切られたことで他と区別される存在になりますよね。では、何によって区別されるか?見え方?匂い?音?味?触感?概念?

何であってもいいのですが、それらを寄せ集めてAかBを数分の間違いもなく厳密に区別することは可能でしょうか?

いつかは可能かもしれませんが、まず不可能ですよね。
言い換えれば、完全性の欠如を伴って初めて弁証や抽象という現象が成り立つということです。

①対象の説明の完全性を放棄
②対象についてはあくまでも固定的区別を設ける
この二つがあってその上に弁証があります。

この対象に対する概念取捨選択の工程とは、”性質”を指しますよね。

例えば、この布団は羽毛布団だから暖かいと言ったとします。羽毛布団とは?と聞かれたとき、普通の布団より温かいやつだよ!とか鳥の羽を使った布団だよ!と多くの人は言うでしょう。羽毛布団であるための説明をする分にはこの回答で充分でしょう。しかし、その羽毛布団自体を説明しようとしたら、羽毛布団の説明は本来もっと多いはずです。大きさが2m*1.2mであるとか、重さは3kgであるとか、匂いは土っぽいとか、手触りはサラサラしてるとか、羽毛は何枚使われてるとか挙げればきりがありません。同じ商品であっても、羽毛の枚数まで同じでないこともあるでしょう。それら全てを漏れなく意識して羽毛布団を買う人はそういません。買う人は、あくまで暖かさが重要であるとか、本当に羽毛が使われてるのか、といったいくつかの要点を満たす商品を買うはずです。

上記が表す通り、性質とは全体の一部に注目して認識可能な内容を共有できるものであることです。

また、性質が一部に焦点を当てる事を前提としてるということは、同時に小さな抽象を伴っているということであり、これがNiと相互反転の関係であるということでしょう。

試しに、内向的直観を定義する時に使った論調で考えると、

客観的な感覚であるためには?
①確実に認識可能≒存在している(直観と違い、感覚は存在することを前提とする)
②共有できるものでなければならない
①*②=科学的である=加工可能である=性質が明確である

となりますよね。

以上から、外向的感覚(Se)を”性質”と定義します。


小噺「TeとSeは紙一重」

お気づきの方も多いと思いますが、言葉による説明をしてしまうと、
・完全性の欠如
・機能性を前提とした概念
という観点でTeとSeはよく似ています

では、どこが違うのか?

改修を加えたあと、原型を特定できるかどうかにあります。これは英語のmade of とmade fromの表現に似ています。of とは改修前と後で性質を大きく引き継ぎ、from とは改修後には原型から性質が離れるため、原型の特定が難しいという現象が発生します。前者がSe、後者がTeということです。

構造(Te)を設けたいときの意識感覚から考えてもfrom的であるのは難しくないと思います。改修前の前提があるから何かを変えたくて改良をするというよりも、欲しい機能があって、そのために改修という手段を使う為、改修前の機能を残しておく必要性は必ずしもありません。あくまでも、改修前の機能の中に改修後にも使用する機能があるから低コストであるという事情がありますよね。

対して、性質(Se)とはもっと演繹的な概念ですよね。明確な要望があって、その性質を加工した機能を使用するのではなく、性質があることを前提に、加工して作れる機能を模索するはずです。

これが何を意味するかというと、物事の受け止め方が違ってくるでしょう。Te的に物事へ向き合うと、要望に合わない情報はできるだけ遮断して考えるし、Se的に物事へ向き合えば、まず対象の特性ありきで対応を考えるでしょう。これは、Teを第1,2機能に持っているタイプがxxTJ型であることと、Seを第1,2機能に持っているタイプがxSxP型であることを踏まえれば理解が早いと思います。会話していて「自分はこの人に受け止められてるなあ」と感じるのは、おそらく後者ではないでしょうか。

あと、余談ですが、Seを心理機能に持つタイプに浪費家が多いのは、性質を買うから(要件を明確に何かを買うのではなく、なんとなく商品の性質が気に入って後付けで機能を見出す)でしょうね。


こちらも併せて読むと理解が深まります。

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