カレーとワインの究極のマリアージュセットをつくる~中編①~
こんにちは!昨日お店の仕込み中に包丁で手を切ってしまい、2針塗ってしまった #ソムリエくん です。
このNOTEを書いてからもう半年が経ってしまいました。
正直まだまだ完成には至っていません。
3部構成と言っていましたが、中編だけでかなり長くなりそうです。僕自身この物語がどう終焉するのか楽しみですが、かなり長い戦いが続いています。(現在進めていたことがすべて白紙になった状態です。また書きます。)
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「ネオよこすか海軍カレーの開発」
前回、カレバカ世紀さんに協力してもらい、開発がスタートするというところまで書かせていただきましたが、ここでようやくスタートラインに立つことができました。去年の2月くらいのことです。まだ僕が前職で働いていた頃ですね。
まずぼくのイメージを伝え、「よこすか海軍カレー+カレバカ世紀=ネオよこすか海軍カレー」を世紀さんにお店の週変わりメニューとして作っていただきました。
相方と実際に食べに行ったのですが、食べた瞬間にまず思ったことは「めちゃくちゃおもしろい。」
アタックに感じるスパイスの凄まじいパンチ力、ミドルにはよこすか海軍カレーらしいフルーツの甘味、世紀さんらしい煮込みから来る味わいの深み、すね肉のホロホロ感、トマトの旨味もしっかりと感じる。
すぐにぼくの中で合わせたいワインがいくつか浮かびました。
このまま商品開発すれば話は早いのですが、世紀さんはあくまで監修の立場。何度も作っていただくわけには行きません。
次のミッションはこの「ネオよこすか海軍カレー」を自分で作れるようになること。
料理人でもないぼくが、果たしてこの味を再現することができるのか。できるか、できないかじゃない。やるか、やらないか。ぼくのチャレンジが始まりました。
3月は前職の引き継ぎでほとんど関東にいなかったため、退職した4月から改めて商品開発がスタート。地元のよこすかから週に一度試作をして、世紀さんに試作品を持っていくという生活が始まりました。
最初からうまくいくはずはなく、「まったく違う。」「パンチが弱い。」「濃度が足りない。」「スパイス感が弱い。」「フルーツの煮込みが足りない。」
毎回ぼくの中で軌道修正を繰り返しながら前進していたつもりでした。そんななかで5回目を過ぎたあたりに一度世紀さんのお店の常連さんに食べてもらいました。感想は今でも思い出したくないくらいひどい感想でした。
当たり前です。自分の大好きな店の名前を使って商品開発しているのだから。みんな本気です。
何がいけないのか。何が足りないのか。本気で考え、修正し、作り続けました。あまり心が折れたりすることのない僕ですが、感想を聞くのが怖くなりました。逃げ出したくなりました。
でもそんな感情を抱いていることに面白いと思う自分もいました。この困難を乗り越えた先に、待っている景色を見てみたい。その一心で作り続けました。
試作から4ヶ月が経ったとき、ようやく自分の中で自信の持てるクオリティのものが完成し、世紀さんにも満足いく感想をいただきました。
改めて常連の方に食べていただくと、後日常連の方からお手紙が届きました。
めちゃくちゃ緊張しながら開けてみると、そこには長文の手紙が。「おいしかった」という文字が見えたときの感動は今でも忘れられません。
未だにその方とは一度もお会いできていませんが、無事にレトルトが完成したら、そのレトルトをもってご挨拶に行けたらと思っています。
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ようやく完成したオリジナルの「ネオよこすか海軍カレー」。このときお店はすでにオープンしており、8月のことでした。
ここからいよいよレトルトカレーの開発に入ることになります。
まー、ここからも苦難の連続でした。
(まだまだその最中です。)
次回中編②にて、レトルトの開発について書きたいと思うので、ぜひそれもチェックをお願いします!
必ず完成させます。
応援よろしくお願いいたします笑
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#サッカーソムリエ
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