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2024夏ダイプリの旅①  

釧路

 先月、昨年に続いて、家内と二人で、ダイヤモンド・プリンセスでクルーズ船旅行をしてきました。今回の寄港地は、釧路・函館・小樽の北海道3都市と韓国の済州島、そして静岡の清水港でした。詳しく旅のレポートを書くと長くなるので、今回は写真を中心に簡単に書くことにします。まずは、連日の猛暑日に耐えながら、快適だった北海道を思い出して、まずは釧路から。

 釧路は初めてでした。船を下りて、まず、レンタカーで向かったのは釧路湿原国立公園を展望する「細岡展望台」でした。レンタカー会社の人に湿原を観るならここが一番だと教えてもらったからです。少し遠いせいか、他の観光客が少なくてゆっくりと北海道の大自然の雄大な景観を堪能することができました。

 次に向かったのは、こことは逆方向から湿原を展望することになる「釧路市湿原展望台」でした。実は、ここが本来の目的地でした。今回のツアーで私が最も期待していたのは釧路でしたが、その理由は、釧路が伝説の建築家・毛綱毅曠(もずなきこう)の街だったからです。昔からの建築ファンである私にとって、いつかは訪れたい街でした。この「釧路市湿原展望台」は、毛綱毅曠の代表作のひとつでした。1941年に生まれて60歳で亡くなった彼の40代の作品です。いやあ、凄かった。外観も内部も。まるでスタジオ・ジブリの世界。いや、まさに異形の建築家毛綱毅曠の世界でした。

 次に向かったのは、釧路市内を流れる釧路川の河口近くにある、毛綱毅曠のもうひとつの代表作「釧路フィッシャーマンズワーフMOO」でした。商業施設と公共施設が一体になった、釧路を代表する建物です。すぐ横にある「幣舞橋」(ぬさまいばし)とともに印象的で美しい都市景観を形成していました。

 次に訪れたのも毛綱毅曠の代表作です。「釧路市立博物館」。建築も素晴らしかったんですが、展示が素晴らしかった。とても地方都市の博物館だとは思えない。大阪千里にある「国立民族学博物館」を思い出させるほどのものでした。

 実は、「釧路フィッシャーマンズワーフMOO」に行く前に、家内の希望で、釧路駅の近くにある「和商市場」へ寄って昼食をとりました。この市場の売りが「勝手丼ぶり」でした。好きな海鮮を選んで、自分だけの海鮮丼をつくって食べるという仕組み。とても人気があるようで、一緒にダイヤモンド・プリセスでやって来た外国人や日本人だけではなく、一般の観光客もたくさんいて、市場内は大賑わいでした。釧路駅前のやや寂れた印象とはまったく違った光景だったので、ちょっと驚きました。この「勝手丼ぶり」の仕組みは楽しくて海鮮丼も美味しかったんですが、このシステムで注意すべきは、調子に乗って海鮮物を選んでいると、すぐに5千円近くにもなってしまうということです。値段を観ながら慎重に選びましょう。

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