【積丹】見た目の悪いアスパラガスはスーパーマーケットに並ばない
おはようございます。積丹のたかのふぁーむでWWOOFしています。蛙と鳥と蝉が鳴いています。
アスパラガスの収穫が5月末で終了しました。アスパラガス畑ではまだまだ伸びてきますが、もう収穫しません。光合成して、来年のために栄養を貯めてもらうようです。
こういうアスパラガスはいかがですか。穂が虫に食われたアスパラガス。
穂が開いてきたアスパラガス。
あと、曲がったアスパラガスとか、傷の入ったアスパラガスとか。
こういうのはスーパーマーケットには並ばないと思います。生産者や流通が選別して取り除いているからです。なぜそんなことをしているのか。売れないからです。
おいしい野菜を食べたい、鮮度のよい野菜を食べたいとは誰もが思うことでしょう、スーパーマーケットに鮮度を求めるのは難ありだと思いますが。そして、多くの消費者はおいしさや鮮度を主に「見た目のキレイさ」で判断し、できるだけ形の整ったものを選びます。汚点のあるものは食べようともしません。アスパラガスでいえば、先に上げた虫食い・穂の開き・曲がり・傷などです。このように見た目が悪いと、本当に美味しくなくて鮮度が悪いのでしょうか。
それを確かめるにはウェブで検索するのではなく、あなたが食べる必要があります。おいしいかどうかなんて、人によります。
ダメージを受けた野菜は修復するためにエネルギーを消耗するから美味しくない、という理論を聞いたことがあります。強い風か吹くと、抵抗を小さくするためでしょうか、アスパラガスは風上に穂先を向けて曲がります。そして、一旦風で曲がってもいつの間にかまっすぐになっていることもあります。曲がるのにもまっすぐになるのにも、たしかにエネルギーは余計に消耗しそうです。でも、その消耗がどのくらい味に影響するのか、分析化学で数値を出せますが、結局は食べ比べないとわからないと思います。
僕がたかのふぁーむで食べたハネのアスパラガスは美味しかったです。大満足です。穂先がなくても、傷がついていても、大きく曲がっていても、美味しかったです、出荷できるほどキレイなアスパラガスは食卓に出ませんので、食べ比べていませんが。収穫してから5日間冷蔵しておいたハネのアスパラガスも美味しかったです。
新鮮で美味しい野菜を食べたいなら、農家から直接買うか、自分で作るべきです。スーパーマーケットで得意気に野菜や果物を品定めしても、大して変わらないと思います。腐っているのは避けたいですね。