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【積丹】収穫時20kgのアスパラガスを選別すると15kgになった
積丹のたかのふぁーむでWWOOFしています。近所の漁師から小女子をいただきました。いまは小女子漁の季節のようです。小女子といえば、大学の食堂で「こうなごの南蛮漬け」の小鉢64円(のはず)がありました。大人気でした。
1週間前くらいからアスパラガスの収穫が始まっています。毎朝、じいじさんとばあばさんと奥さんが収穫します。場所は大きな岩を掘り出したり、マルチを貼ったりした山の畑です。アスパラガスの列は190mくらいで、4列あります。たくさん生えています。
20kg収穫しました。写真のサンテナがあと2つあります。収穫量は日によってまちまちです。気温が高くなると、ぐぐぐっと伸びます
これから選別します。長さを揃えて、見た目で出荷用、自家用を分けます。収穫20kgで、出荷できるのは15kgでした。
長さは19~23cmにします。収穫時長めに刈り取って、選別時に包丁で23cmに揃えます。23cmにして出荷しても、お店に並ぶ頃にはもっと短くなっているようです。切っているようです。個人宛に出荷しているのはそのまま23cmです。
切り落とした部分です。23cmを越えた部分以外に、傷の入った部分切ります。ただし、19cmは保ちます。
見た目はこの6点に着目します。穂の開き、虫食い、傷、線、曲がり、はかま(表面の三角形)。
穂の開きは、先っちょの穂が緩むことです。緩むと芽が顔を出してきます。「穂の開いているのは鮮度が悪い」というふうに野菜の選び方を指南しているのを聞いたことありませんか。これは誤りです。収穫する前から開いているのもあるからです。ただ、穂の開いているのと締まっているのとでは食感は変わります。開いた穂のはかまを取り去るとこんな感じ。
虫食いは、虫に食われるとつきます(そのまんま)。2ヶ所以上見つかったらはねます。まだ虫が少ないので、あまり見られません。
傷は、雨や風で飛び散る土が当たったり、伸びるときに固いものに引っ掛かったりするとつきます。
線は、おそらく水分が少ないのでしょう。
曲がりは、ストレスがかかるとその方向に曲がります。傷がつくと傷を内側にして曲がります。風が吹けば風に向かうように曲がります。少しの曲がりは出荷範囲内です。右のアスパラガスははねます。
はかまとは、アスパラガスの表面についている三角形のことです。はかまの色を見るのですが、先端の方まで茶色になっているのははねます。
朝収穫して、日中選別・梱包し、夕方に集荷に来てもらいます。
なぜ選別するかわかりますか。それは消費者のためです。見た目で野菜のあれこれを判断しようとしている消費者がたくさんいるからです。このことは問題を孕んでいます。農家・農協の手間、フードロス、野菜の値段、農薬、メディア、清潔意識など。また書きます。
最後に、ダークアスパラガスの写真でお別れです。さようなら
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