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【TRIP CARD完走後記】 まず "点" は打った
お久しぶりです!モリゾーです🌲
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あまりにもお久しぶりだったので、お詫びとして門外不出だった若かりし頃の写真から失礼いたします。
こちらの記事から1ヶ月半が経ちました…2ヶ月ちょい経ってると思ってたので驚きとお得感を感じています。
目まぐるしく過ぎていった1ヶ月半。"キオク上映会" から "TRIP CARDの設置" まで振り返ろうと思います!
9月8日 キオク上映会 開催
このプロジェクトをゼロから進めてきた高校生メンバー2人と真庭市久世のミニシアター『ビクトリィシアター』にて "キオク上映会" を開催しました。
『 "キオク上映会" とは?』
以前、撮影した "写真" と "言葉" で、大切な場所に詰まったエピソードを、
その場にいる人で共有・共感する上映会。
あの日のみなさんの表情や空気感はとても文章では綴りきれないので、ちょっとしたダイジェスト動画を作ってみました。
少しでもこの日の空気を感じてもらえたら嬉しいなって思います。
どんな感じでみんなに過ごしてもらいたいかな とか どんな席ならリラックスできるかな とか
あーだこーだ話しながら会場を準備したり。
前の日も、この日は制服じゃなくてありたい自分の姿でいこう とか ファッションとかメイクもバチっときめてこ!
みたいな話をしながらこの日を迎えました。
会場に来てくれた方には写真を載せた冊子をお渡しして、エピソードと写真を見ながら心が動いたものに印をつけてもらいました。
ご来場いただいたのは、10代〜50代の方々。
このnoteにも書いた通り恋のエピソードが多くって、「なんかちょっと恥ずかしいな」って照れる人もちらほら。
全てのキオクの上映が終わったら、みんなで自分のキオクを話す "キオク座談会" に移ります。
ここでグッとくることが起こります。
さっき恥ずかしがってたみなさんの口から出てきたキオクが恋の話だったんです。
「僕らの時代は好きな子に連絡取るのが難しくて、黒電話で電話したらご家族が出てね…切られちゃったりとかしてね…」
きっと、高校生のエピソードに心がほぐされちゃったんだろうな
なんてニヤニヤしていました。
実際、年齢の離れた人たち同士でしっかり会話する機会なんてないし、恋の話なんてなおさら。
それぞれ年月生きてきて次から次へ服や鎧は着込むけど、それを脱いだら同じ "人" 。
本当はコミュニケーションや対話に壁なんてものはないんだなって。
じゃあ何が今の僕らのコミュニケーションを難しくしてるんだろう?そんなことを考える1日になりました。
打ち上げは南大門で焼肉。しっかりお財布が空になりました…
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そしたらこの子達が広報誌で特集された
TRIP CARDプロジェクトを気にかけてくださっていた真庭市役所 秘書広報課の方から1本連絡が。
「この2人を広報誌で特集させてください!」
なんかめっちゃうれしかったんですよね
僕がいったいどこの誰なのかもよくわからないのに、このプロジェクトに手を挙げてくれた2人の勇気とか、心強さとか、未来の真庭への希望みたいなものを真庭の人たちに少しでも知ってもらえる機会をいただけたことが本当にうれしかった。
最初に手をあげてくれたのがこの2人で本当によかったなぁって心の底から思うし、改めてやってよかったなぁて思いました。
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"人・過去・未来" 繋がりを意識したデザイン
カードのデザインは、友人の内山ゆかりにお願いしました!
彼女はデザイナーとして仕事をしているわけではありません。
ですが、彼女から出てくる言葉や日常の切り取りかたがとても素敵で、この人にしか頼めないなって思ってお願いしました。
色やデザインなどなど何パターンも作ってもらい、それを高校生メンバーと話しながら「どのデザインでどの色がいいか」を決めました。
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話して繋がって…。展示台のはなし
DIYとかしても意味がなさそう…もっとなんか意味と想いを込めたい…!
MANIWA BAUMの運営メンバーには、きょうこさんっていう図工大好き姉さんがいるのでちょっとしたものを作るのは割とできそうなんだけど、それは最終手段に置いておきたい気持ちがありました。
このプロジェクトを自分ごとで考えてくれる人が1人でも増えて欲しいなって思ってたからです。
ですが、移住して2〜3ヶ月の僕には人脈も何もなく…。藁にも縋る思いで『CAFE indigo blue』の藤本さんに相談しました。
めっちゃしっかり聞いてくれて、いろんな案を出してくれつつ、自分の得意なこと、できること、できるか分からないことを伝えてくれました。
その後、「木工のプロに話を聞いてみるのが良さそうじゃない?」とのことで、
のお2人を繋いでいただいて、数日後に美甘にあるクリエイト菅谷で打ち合わせをしました。
「台座も適当なものだとおもろないよなぁ」
「せっかくなら真庭らしさが欲しい」
「予算を抑えるなら既製品っていう手もあるなぁ」
「BeLINに細工するとか?」
「丸太に吊って立体的にしてもおもしろい」
などなど、いろんなアイデアが出てきて源泉かと。
結果、リアカーゴを展開して雛壇状の台座を置いて移設できるような形にしよう!となりました。
ここの話がまとまった時、めっちゃ肩の荷が降りた感覚だったなぁ…
めっちゃ深い息ついたの覚えてます。
藤本さんに話をしてよかったなぁ…元井さんと沼田さんも乗ってくれてよかったなぁ…頼りになるなぁとかいろんなことを思ってました!
できたものがこちら!
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この日は久世の町に「すっげぇ!!!」っていう叫び声がこだましていたようです。
連日連夜、エピソードを言語化して整える日々…
プロジェクトも大詰めとなり、最後にエピソードを整える工程。これがめちゃくちゃ大変だったし楽しかった。
ここから1週間くらいだったかな…毎日3〜5時間くらい高校生メンバーと3人で通話しながらエピソードを組んでいきました。24時回って寝落ちしたりもあったな…笑
あったことをそのまま書けばいいなんて簡単なもんじゃあありません。
あの時この場所であったあの感覚って言語化しづらいんですよね。
記憶を辿りながらだとなおさら。
そもそも言語化しない場合がほとんどなので、実はいろんなことを感じていたのに、いざ言葉にしてみると単調になっちゃうんです。
なので、1ヶ所ずつその時の情景を引き出すところから始めました。
引き出す要素
このカードは手に取った人に追体験をして欲しいなぁって思っていて。
気温
匂い
感情
痛さ
視線
らへんを閉じ込めたい。なのでまずは引き出しからピースをどんどん出していく。
宝箱とかタイムカプセルから思い出のものを出す感じで、本人も当時の感情に新たな気づきがあるように。
言葉の構成
曲や歌詞って魅力的じゃないですか?
心が動いて、涙したり熱くなったりしますよね。
文章や言葉も同じように、構成や言葉選び次第で単調にもなるしグッとくるものにもなるんですよね。
冬を冬って言わずしてどうやって冬を想像させるか とか どんな掴みだったら読み進めてくれて、どこで心を持っていくか とか。
みたいな感じで、イントロからAメロBメロサビを意識しながら、80文字前後でエピソードを整えました。
実際に手に取って見て欲しいです。
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9月28日 ついに設置の日がきた
そんなこんなで、9月28日。森の芸術祭が開幕しました。
TRIP CARDもここに合わせて展示できたらなぁと思っていて!なんとか間に合ったので、まずは蒜山『GREENable HIRUZEN』の観光案内所内に設置させていただきました!
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ちょうどその日は『海山マルシェ2024~海の市・山の市in真庭~』も開催されていたので、たくさんの方々がTRIP CARDの前でカードとエピソードを楽しんでくれていました。
おじいちゃんも「ほぉ〜〜こりゃあえぇもんじゃ」って言ってくれてたし。
勝山振興局にも設置
翌週は勝山振興局にも設置させていただきました!
設置作業中、看護実習で勝山に来ていた女子大学生の2人とお話するタイミングがありました。
TRIP CARDのことを伝えると、1枚1枚手に取ってエピソードを見てくれて。気に入ったカードを何枚も持って帰ってくれていました。
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5日後くらいに見に行ってみると数種類のカードが品切れしてました…!
学生さんたちが手に取ってくれていたのを見かけた職員さんがいらっしゃって、ちゃんと届いててよかったってホッとしています。
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湯原 ひまわり館・久世駅にも設置!
湯原にあります『下湯原温泉 ひまわり館』の池田さんにもご協力いただき、館内ど真ん中に設置させていただきました〜〜〜!
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池田さんはMANIWA BAUMのもうひとつのプロジェクト『南勝線プロジェクト』にもご協力いただいていたり…!
これからもたくさん頼らせてください…🙇
久世駅にも設置させていただきました!
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また久世駅設置の様子を山陽新聞さんに取り上げていただき、10月19日の朝刊に掲載されました…!
我が家は新聞取ってないんですが、ご近所さんのどなたかが我が家のポストにこのページだけ入れてくれてました…ありがとう優しい…!
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TRIP CARDプロジェクト ~fin~
4ヶ所への設置をもって、プロジェクトが完となりました…!
長いようで短かった数ヶ月…関わってくれた皆様本当にありがとうございました。
なによりもゼロから一緒に走ってくれた "よしゆり" と "こぶちゃん" 本当にお疲れさまだよ。頑張ったね僕ら!いいもん作れた気がするよね!
ふたりとはこないだ久世でたまたま会いまして。
一緒にいた友達が何人か「私もあれやりたかった〜やればよかった…!」って言ってくれたり。
先日、ひとまちフォーラムに登壇した際にはたくさんの方々がカードを手に取ってくれたり。
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真庭高校の校長先生が声をかけてくれて、「校内新聞で全校生徒に配ってるんだ!」って教えてくれたり。
いろんなところでちょっとずついろんな変化が起こってるように感じます。
決して革命的ではないのだけど、それでよくて。
「この街にも自分たちと同じ熱量と距離感で一緒にいて動いてくれる大人がいる」って思ってくれる子達が数人ずつ増えていけばいいなって思っています。
数ヶ月後に真庭を巣立っていく彼女たちにとって、今よりもちょっとだけ胸を張れる地元になったらいいなって思いながら、僕らはこの街をあっためておこうって思うんです。
いつか振り返った時に「いい故郷だから帰っちゃお!そんでもっといい街にしたい!」ってなってもらえるように。
ということでMANIWA BAUMのモリゾーでした!
またそこらへんで会いましょう!