さユりさん急逝について思うこと
その知らせを知ったのは今日のお昼、職場の休憩室で、だった。
昼食を摂りつつ何気なく通知を確認しようとLINEを開いた。LINE NEWSの見出しに「シンガーソングライターさユり死去。享年28歳」という文字列が見えた。
…まず1番に「え、なんで……??」と思った。本気で嘘だと思った。いや、思いたかったんだと思う。信じたくなかった。もうさユりさんの新しい曲が聞けないなんて…正直今でも信じきれていないし、信じたくもない。私がこの事実を受け入れるにはもう少し時間が必要なんだと思う。
私はさユりさんのファンクラブに入っている訳でもないし、(というかこの訃報を知るまでファンクラブがある事さえ知らなかった。お恥ずかしい限りである。)彼女のライブにも行ったことが無いような、いわゆるライト層のファンである。
それでも「アノニマス」「平行線」「フラレガイガール」「航海の唄」etc…彼女の曲で好きな曲や何回も繰り返し聞いた曲は沢山ある。
中でもフラレガイガールは一時期狂ったように聞きまくっていたし、以前使っていたiPhoneには「アノニマス」がダウンロード済みなのだが、未だに彼女の曲をアラームの音声として採用している。私の日常にはさユりさんの音楽が染み付いているのである。
…たとえ彼女がこの世を去ってしまったのだとしても、私は今までと変わらず音楽系のサブスクで さユりさんの曲を聞くし、あいも変わらず彼女の曲をアラーム音に設定しておくだろう。むしろ何曲か増やすかもしれない。
話が少し変わってしまうが、もう1つこの訃報を聞いて思ったことがあった。彼女の死因は何なのか、という事についてである。
本人のXでの投稿にもあったが、どうやら今年の7月から機能性発声障害、という病気というか症状が顕れていて思うように歌うことが難しい状態だったようだ。
私はさユりさん本人ではないし、本当の胸の内は本人にしか分からないのだが、歌手にとって 声が上手く出せない・自分の思うように歌えない、というのは私達一般人が想像している以上にショックが大きかったのかもしれない。
さユりさんが路上ライブをしている様を動画で見て、 彼女を知った時から「この人は自分の魂というか寿命を削りながら歌を唄っているな」と感じた程 一所懸命に言葉を紡いでいるのが印象的だった。
彼女にとって歌は命よりも大事なものというか、歌うために生きているような印象は確かにあった。
…でもだからって死ななくても良かったんじゃないか、とファン目線ではどうしても思ってしまう。
本当に惜しい人を亡くしてしまった。
よりにもよって彼女から歌声を奪わなくてもよかったじゃないか…神様はいつも理不尽だし不公平である。
死因についてだが、おそらく自○だろうなと思った。もしかしたら交通事故に巻き込まれて…という事があったかもしれないが、可能性としては低いだろう。
もしくはファンには公表していない持病が他にもあって、その持病が急に悪化して…という可能性も無きにしも非ずだが、一番最初に挙げた死因の可能性が高いだろう。
だが実際の所どうなのかは、彼女の近しい人達にしか分からないことだ。
…もし自○なのだとしたら、まだ人生を諦めないでほしかった。Xを見ていると、本当に直近まで自動車学校に通っていたりして、未来を見据えて頑張っていたことが伺い知れて辛い。というか仮免受かったならせめて本免受けるまで持ち堪えられなかったのだろうか……車の免許があれば旦那さんとドライブでも旅行でも何でも行けただろうに…そう考えるとやっぱり死因は自○では無いという事なのか?本当のことは分からないが。
あと今回の訃報で、傍から見ると今年結婚したばかりで順風満帆そうに見える人でも、心に闇は飼っているものなんだな、と改めて思った。
…なぜこのnoteを書こうか(想いを綴ろう)と思ったかというと、人間の記憶というのは曖昧なもので、普段意識していたり考えていたりしていないと徐々に忘れていってしまう。
だから私は彼女がこの世に存在していたんだ、ということを忘れたくなくて、このnoteを投稿しようと思った。彼女がこの世に存在していて、彼女の曲が好きだった(今も好き)ことを忘れたくない。
もしこのnoteを読んでくれた方で、さユりさんのファンですという方は、私と一緒に彼女の存在をなるべく忘れないようにこれからも生きていこう…そう生きていってはくれないだろうか。
…あと悲しい知り方になってしまったが、彼女の夫アマアラシさんの活動を今後も応援していきたいと思う。
彼が所属しているミセカイの曲を聴いたり、Xに上がっている動画を見たりして、彼の歌声とさユりさんの歌声はきっと親和性が高かったんだろう…と思った。
凄く長文になってしまったがここまで読んでくれた人には感謝を伝えたい。ありがとう。
最後になりましたが、ご遺族の方々のお悲しみはいかばかりとお察し致します。 心からさユりさんのご冥福をお祈り申し上げます。