子供のいる生活| ニヤニヤのお裾分け
小学校に入って迎えた初めての夏。
我が家の娘たちは、
昨日7歳の誕生日を迎えました。
今年はいろんな事情があって、
プレゼントを準備してあげられてなかったり、
どこかへ連れて行ってあげることも出来ず、
夏休みなのに学童に通わせる...
ちょっと親としては負い目を感じていたのです。
それでも、当日バタバタしながらも
風船やデコレーションで家を飾り付け、
リクエストにお応えしたメニューを出すと、
満面の笑顔で喜んでくれる娘たち。
「ない」ものではなくて、「ある」ものに
しっかり目を向けて、それを大喜びしてくれる
娘たちの素直でまっすぐな心に母親としては
なんだか救われる思いです。
ー
そんな中、職場から帰宅した夫が一通の
封筒を娘たちに手渡す。
「ポストにお手紙が入ってたよ」と。
「なに、なに〜?」、興味津々の娘たち。
同じクラスに通い、同じマンションに住む
男の子とそのお姉ちゃんからの
「お誕生日おめでとう」のお手紙でした。
以前から、娘に好意を持ってくれていることを、
彼のお母さんが教えてくれていました。
そんな彼の思いの詰まったお手紙が、
我が家の誕生日のお祝いを何重にも
味わい深いものにしてくれたのです。
ー
習いたてのひらがなを一生懸命書き、
娘が好きな「すみっこぐらし」の
キャラクターが10匹以上も描かれている。
思うように描けなかった箇所には、
バッテンが書かれ、
その上に紙をペタリと貼りつけて
修正してあったり、
その真剣さが手に取るようにわかるのです。
その手紙を見るだけで、
「すみっこぐらし」のキャラクターと
にらめっこしながら、
時間をかけて一生懸命描いた様子が
脳裏に浮かんできます。
手紙をもらった娘は、
ちょっと照れながら、
恥ずかしさを誤魔化しながらも
なんだかとても嬉しそう。
誰かが自分を好きでいてくれること。
自分を気にしてくれること。
自分のために、時間を使ってくれること。
混じり気のない、その純粋な気持ちは、
大きく人の心に響くものがあります。
小学1年生へ宛てた気持ちは、
その周りにいる40過ぎの私にまで
じんわりじわりと波紋のように
届いてくるのです。
その感覚は、どこか懐かしくて、
ドキドキとニヤニヤが
混じり合うような感覚。
私まで、思わぬプレゼントをもらった気分で、
娘の誕生日にニヤニヤする嬉しい余韻を
残してくれたのです。
ー
さらには、我が家の娘は双子。
もう1枚入っていた手紙には、もう一人の娘に、
彼のお姉ちゃんから
「おめでとう」のお手紙が。
彼のお姉ちゃんの優しさと心遣いのお陰で
相方の娘も寂しい思いをせずに、
我が家は暖かい誕生日を迎えられたのです。
娘たちの人との関わりを通して、
沢山の小さくとも力強い物語を
一緒に見させてもらえているのは、
想像以上に私の生活に彩りを
添えてくれています。
さて、これから先
どんな物語が待っているだろう?