こども同士での約束 【その後】
年末に保育園にて、こども同士で交わした約束。
「1月3日の9時に〇〇公園で」
昨日がその約束の日でした。
朝9時に間に合うように、
いつもより早起きをして、
オシャレを始める娘たち。
「すみっこぐらしのピン留めつけて行こう!」
「猫のポシェットを持って行こう!」
など、準備に余念がない。
お友達と約束したお菓子も持って、いざ出発!
「友達は来る」そんな自信満々な姿の娘。
「来なかったらどうしよう…」とは微塵も思っていない。
そんな娘たちの姿はとても晴れやかで清々しい。
*
10分ほど自転車を漕いで、
手と耳が痛いほど冷たくなった頃、
ようやく約束の公園に着く。
ガランとした公園には、案の定誰もいない。
ポツンと誰かが忘れたジャンパーが
だらりと遊具にかかっているのが、
なんだか物悲しく
私たちを迎えてくれるだけ….。
一瞬、その場の雰囲気に
飲まれそうになる娘たち。
でも
「一番乗りだったね」
「まだ来てないね」
と、すぐに気持ちを切り替えて
遊具で遊び始める。
その純粋さ、健気さに、
何故だかわからないけど
泣きたくなった。
**
5分ほど、極寒の中遊んでいると、
大好きなお友達が一人、
お父さんと共に現れた..!
それを見て、
飛び跳ねながら大声ではしゃぐ娘たち。
手を取り合い、満面の笑みで喜びを表現する。
早速、各々のポシェットやカバンの中から
宝物やお菓子やお年玉や除菌シートまでも
全て見せ合う。
「かわいいね!」
「これ、持ってきたよ!」
「おこずかい、こんなに持ってるの!」
なんて具合に、会話が弾む子供達。
その後、結局一時間半ほど公園で遊び、
帰宅の途についた。
***
初めて子供達で交わした約束は、
1人のお友達と叶えられる結果となった。
「〇〇ちゃんや△△くんは来なかったね!」
帰り際、そう言いながらも
子供達の声に、悲しみや落胆は感じられない。
どこか朗らかで、軽やかで、
なんとなく自信に満ちている。
今だから味わえる特別な気持ち。
そんな感情のお裾分けを私も貰って
なんだか妙に嬉しい気分。