Feel the light, Lovely が好きすぎる
Feel the light, Lovely が好きすぎる。
あ、SnowManの曲の話です。この曲が聴きたくて、沼落ち3ヶ月弱のにわかオタクが、オレンジkiss のシングル通常盤を買った。
何が良いのか。何が好きなのか。
まず絶対的に楽曲が良い。割とトレンド関係ないR&B楽曲としてめっちゃいい。カッコいい。近年の傾向である、良い意味で平熱低めでループする構成。BPM115位。120切るとちょっと重心が下がる感覚があるな。でもちゃんと踊れるグルーヴがあって、色んな音のリフがその推進力になっている。メロも劇的過ぎない加減。だからこそ、歌い方や声で色合いが表現されるのがわかる。
最初、上のYouTubeのダンスビデオでみたので、歌いかたよりダンスに目を奪われたのだけど、全体に漂う余裕と余白がこのカッコよさの源じゃないかと思う。ダンスは隙なく研ぎ澄まされて、引き算の美学を感じる。研ぎ澄まして無駄を削ぎ落とした結果、一見シンプルな、でも濃密な印象を与えるパフォーマンスになっている。
あとねー、衣装もめっちゃいいよね!渡辺さんのスタイリング最高過ぎんか…(言語化できないオタク・笑)ひーくんのハットと無駄のないシンプルな衣装もすごく素敵。こーじくんの手足の長さが映えるスタイリングもいいし、舘様のボトムスのワイドさと生地感もめっちゃ似合ってるし。皆んなアートのような美しいスタイリング。
CDを入手してから音だけで聴くようになって、さらに好きな点がざくざくみつかったので、自分の記録として残す。
①頭のひーくんの歌の余裕と色気がいい
英語発音にはグループ全体、というより、ディレクション側にいろいろ言いたいことがありつつも、岩本さんの英詞歌唱には、イントネーションとアクセント、リズム感の良さがそれを補ってあまりある魅力がある。
ド頭の Tell meの tの発音がまず良い。wantのwもaもいい。wantの伸ばすところはエアリーに抜いた声にビブラート。この1センテンスの語感で、ちゃんと英語の曲だって伝えてくる。
I’ll take you thereのthereの揺らしと余韻もいい。漂う余裕。歌詞の前のめり感より低めの温度感。余裕に色気は宿る。もともと人として色気のあるひーくんだけど、歌うと割と切実まっすぐ系になることが多いので、この大人の色気はちょっといつもと違ってドキッとする。この曲のムードを一気に決める歌なのだ。
②1番Bメロのめめなべ掛け合いがいい
上手い2人の歌で文句なしなのだが、つやのある渡辺の中音域とめめのややエアリーな質感の声の掛け合いは馴染みがとても良い。めめのフレーズをメインとして捉えているかのように、渡辺さんの歌は少し離れたところから届けるよう。めめの歌はここにいるよ、と伝えてくる(個人の感想です)。
MVで2人が向かい合いグータッチするシーンがエモ過ぎるから深読みおばさんになってるかもしれないけど。しかし目黒さんは譜割りの歌詞の乗せ方が上手いね。
③サビのこーじくんの声がいい
サビでこーじ節いただきます!ちゃんと声が聞き分けきれていないのだけど、メインメロは(恐らく)向井、目黒、ラウ、渡辺の声を軸にミックスしているように聞こえる。その中で feel the light! の部分はこーじくんの鼻にかかった甘さが最後に残る。サビの輪郭を決める声。Aメロ、Bメロより温度が上がり切実さが増す。その後のフレーズは目黒・渡辺の声を近くミックスしてる感じ。温度感の対比。ふっと我に帰るような、俯瞰するような。
いずれにしても比較的あっさりしたサビのなかで、こーじくんの歌だけが少し生々しくて、それがいい。
④2番Aメロのふっかソロがいい
いやマジこれよ…こんなんどうしたらいいのよ。
個人的に、中低音になるとつやが増して絶対にいい!と思ってたふっかさんの歌よ…語彙力失う。素敵すぎません?英詞の発音そのものはそこそこなんだけど、日本語詞の部分も英詞のイントネーションぽく歌ってるから、フレーズ全体がとても洗練されて聞こえる。つやもあるけど力の抜けた余裕。声を張らないから、どことなく自らに言い聞かせるようなニュアンス。そこに漂う軽やかな甘さ、色気。音が3音しかない平坦なメロディをさらっと歌っているだけなのに、聴く側にこんなにいろんなことを想像させる余地がすごい。これがリアコの本領発揮なのか?
こう言うところ歌わせるとピカイチですね、ふっかさんは。深夜に電話かけてきて欲しいです。←どさくさに紛れて何をw
⑤2番Bメロのだてこじ掛け合いがいい
1番はめめなべで歌われたこの部分、だてこじになると見える感情がワントーン上がる。いつも割と切実系のこーじくんが少し抑えて無機質寄りに歌い、その分舘さまの切実さが前に出ている。その押し引きがたまらない。舘さまの声はオートチューンかかってます?みたいな独特な響き方するなぁ。ひとつの星を見てる のほ の音の出し方が好きすぎる。甘く引っかける歌い方の加減が絶妙。
2人セットで1番より味濃いめ、甘めのこの掛け合い。わがまますぎる愛を という歌詞を舘さまに歌わせた歌割りが優勝。
⑥2番Bメロのさっくんの煌めき
絶対に希望は消さない と歌う佐久間くんの声のニュアンスと歌い方が、もうこの歌詞にはこれしかない、ってハマり方で震える。声に物語が宿る男、さっくん。完璧な声の鳴り、響き、表情。この曲の全体のトーンの中で、一際温度の高さを伝えるワンフレーズ。わずかな時間でも、例えばながら聞きしていても、はっと聞き入らずにはいられない。表現者としての実力で、全力で聴く側の気持ちを攫っていく。
⑦大サビの渡辺の歌唱がさりげなくてグッと来る
間奏が開けて、フェイクから入る渡辺さんの歌は、平均的な彼の歌よりも総じてクールな歌だ。がつっと歌うのではなく少し力を抜いて、1番Bメロでも書いたような、俯瞰の歌、と言うべきか。伝える側と少し距離のあるところから歌うような。もしかしたら、歌う主体者の感情を乗せる歌というより、ストーリーテラーの歌、と言うような位置付けなのかも。フェイクとメインメロを行き来しながら、その歌はこちらの期待よりクールなまま進む。そのさりげなさ、余裕に逆に惹きつけられる。渡辺さんが言っている、余裕=色気、の公式にまんまとハマってるんだな、こっちは。
最後の音の切り方とエフェクトだけ少しエモーショナルなのが、最後の印象をくっきりと残していく。また繰り返して聴きたくなってしまう。
いろいろ書いたけど、この曲の良さは、いいところいっぱいなのに良い意味で個性爆発しすぎてないところなんじゃないかなぁ、と元も子もないまとめで終わりにする。曲として完成度が高い上に、世のイメージするSnowManっぽ過ぎないのがたぶん刺さるんだよね…ゴスペラーズのアルバム曲に入ってても違和感なさそうな。
と言うことで、自分の推しと推しに共通言語がありそうな期待を持たせるこの曲、まだまだ繰り返し聴く日々が続きそうだ。