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蔭先生の生誕~今②

蔭先生の生誕秘話の第2回です。

専門学校時代は漫画の執筆活動は休止して基本的に学業と治療院での修行に励んでいました。

学校卒業後に自由気ままな時間が出来たことで執筆を再開しました。

ブランクもあったことからそ手始めに完成原稿にはせず原作志望としてネームを切りました。

そこで描いた作品は最初に描いた3年前の作品とは打って変わり、リアルな人間ドラマの物語でした。

週刊連載の載るような19p弱の短い読み切りを数本書きました。

タイトルはうろ覚えですが「〇〇の蔭治療院」みたいな感じだったと思います。

したたかな狙いとして、そのページ数で持ち込めばあわよくば代原として預かってもらい、掲載の可能性があると考えました。

代原とは掲載予定の作品が掲載出来ず空いてしまったページを埋める為の原稿のことです。

一方で、このまま商業誌で受け入れられるものではないとも自覚していました。

私の真の狙いはそれを持ち込むことによって編集者に直に意見を聞きに行くことにありました。

按摩マッサージ指圧師という題材をどのように調理すれば商業ベースに適うものになるのか?

当時は自分一人ではあらゆる可能性が考えられてしまい収集がつかなかったのです。

さて、そんなこんなで某青年誌の編集者に目を付けてもらい、打ち合わせを繰り返し、エンタメ作品に昇華した形の新生按摩マッサージ指圧師漫画「KAGE」が出来上がりました。

つづく→

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