図書館のとしょかん

 『図書館のとしょかん』とは、図書館の図書館です。説明になっていませんね。図書館を一冊の本に見立てて、さまざまな”一冊”の図書館が集まった図書館です。”としょかん”としたのは、としょかんを日本文化の1つに昇華し、世界に誇れるものにしたいという想いがあるからです。さしずめ、toshokanといったところでしょうか。古き日本の人々が漢字を中国から輸入して、平仮名と片仮名という独自の文化を創り出したように。
 『図書館のとしょかん』を通して、図書館、ひいては書店や本の可能性を切り拓いて参ります。皆さまと会話しながら、より深く広い議論と実践にできればと存じます。

 昨今、様々な種類のメディアが出てきておりますが、図書館に関するメディアは少ないです。新聞やテレビでちびっと取り上げられる程度です。当然です。図書館がメディアなのですから。しかし、時代の変化に追いつかず、そのメディアとしての地位もインターネットとSNSによって脅かされる始末です。こりゃあかんこりゃあかんと言うのは簡単、嘆くのも簡単、無視するのも簡単。

 目を背けずに、物事の本質を見極めて、対処し、改善し、後世につなぐ、これが難しいのです。

 しかし、難しいからと言って放っておいていい問題ではないと私は捉えます。理由は3つ。

これまで人類が文字と絵という手段で、さまざまなことを継承してきた情報を蓄積し、現代に伝えるかけがえのない機関だから。
情報という価値あるものをすべての人に担保する機能と使命を持つ最後の砦だから。
僕が好きだから。好きな人が落ち込んでいるのに放ってはおけません。ただの漢気です。

 『図書館のとしょかん』では、主に図書館について、日本の図書館、海外の図書館に関して発信します。おまけとして、ないやろか図書館、読書について、本について、本棚について、メディアについても伝えられることもあるかと思いますので、ちょいちょい書ければ幸いです。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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