ロックダウン延長と燃え尽き症候群
iマレーシアはロックダウンの延長が発表されました。これは1日の感染者数が4000名を下回るまで続けるとのこと。日付の区切りが無いと、受ける印象もだいぶ変わりますね…。
この「1日4000名」は、先日発表された4フェーズの回復プランに基づく指針。フェーズ2に移行するまでは現状維持、との事。(但し飲食店の営業時間が10pmまで延長など、若干変更はあり)
上記NSTの記事からポイントを抜粋します。
・国内の感染者数が次のフェーズ(NRP)に移行するための基準値である4,000人を下回っていないため、フェーズ1を延長する必要がある。
・今後はMCOとは呼ばず、特定のフェーズに入ったと言う。今はフェーズ1で、おそらく7月半ばくらいまでは続くだろう。
・フェーズ2への移行は、4,000件以下の閾値に達し、ICUベッド使用率が中程度まで低下し、人口の10%が2回の予防接種を終えていることが必須
・(営業停止業種などへ向けての)支援策はまもなく発表される
“無期限“が与える影響
現在のFMCO(フルロックダウン)の期限が6月28日までだった事もあり、政府発表を数日前からウォッチしていた訳ですが。
この “無期限“ のインパクトはかなり大きかったですね。実際、今日の発表で一時帰国を決めた方もいらっしゃるよう。お気持ち分かります…。特にインター校は間も無く夏休みという事もあり、さすがに先が見えない状況はキツイ、というご家庭も多いでしょう。
一つ良い点としては、インター次年度開始の頃には感染が落ち着くかも?ということ。ロックダウン開始前後の1日の感染者数は、マレーシア全体で10,000名/日 くらいだったのが現在は5,000名前後。ペナンは100-150名/日くらいまで落ち着いています。
今日はマレーシア全体で5586名、ペナンは138名でした。アプリで知らされる自宅周辺1kmの2週間以内の感染者数も、40名前後→0名になっています。
医療従事者の深刻なストレス
誰もがストレスを抱えている状況ですが、医療従事者のそれは想像を絶するレベルでしょう…。
下記の記事では「長時間労働による疲労とパンデミックによる疲労のため、多くの医療従事者が深刻な燃え尽き症候群に陥っている」と報じられています。
(上記記事より)
この調査は893人の医療従事者を対象に実施した燃え尽き症候群の兆候を調べる調査に基づくもので、回答者が適切な心理社会的サポートを受けていると思うかどうかを尋ねたところ、ほとんどの回答者が「いいえ」と答えたという。
保健省によると、回答者の半数以上が「個人的な燃え尽き症候群」、39.1%が「仕事に関する燃え尽き症候群」、17.4%が「患者に関する燃え尽き症候群」と回答した。
個人関連の燃え尽き症候群は、国家公務員と薬剤師で最も高いことがわかり、仕事関連の燃え尽きについては地方の医療補佐官(PKPP)が最も高く、3番目の燃え尽きについては、救急隊員と民間の医療従事者が最も高かった。
"ほとんどの人が、職場で十分な心理社会的サポートを受けられていないと感じている "と同省は声明で述べている。
ー中略ー
疲弊を避けるために、医療従事者には記録に残らない休息のための休暇が与えられたり、交代制のシフトが組まれる。ここ数ヶ月、毎日のように発生しているCovid-19患者の急増は、公衆衛生システムを再び疲弊させ、限られた数の職員が病気を抑えるために24時間体制で働くことを余儀なくされている。
同省は、燃え尽き症候群やうつ病の初期症状が見られる人には、心理的応急処置(Psychological First Aid: PFA)を施し、カウンセリングを行うという。
医療・政府関係者の疲弊、精神的なストレスは想像するに余りあります。
私たち外国人には「帰国」という選択肢もあり、何より他国にお邪魔している立場。医療従事者にこれ以上の負担をかけまい、と再認識したのでした。
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