性善説v.s性悪説〜ペナンは人を信頼しすぎる?
年末年始の観光客が去って街が落ち着いた昨日、これに乗ってきたんです。ジャーン!
世界遺産のジョージタウン、狭い路地が多いのでレンタル自転車が重宝されていましたが、最近のトレンドはこの電気自転車!
私、めっちゃ嬉しそうな顔してますよね(笑)
ほとんど何も聞かれない
前情報もなく、ただ「観光客が乗ってて楽しそう!」だけでふらっと出かけ、電気自転車が置いてある商店へ行き、借りたいと告げる。
お店のおばあちゃんが、福建語(中国南部の方言、ペナンの中華系住民が話す)で何か言っているが、私は理解できない。
そこでおじいちゃんがノートとボールペンを持ってきて「名前・パスポート番号・電話番号を書いて」という。
レンタル料:1時間20リンギット(550円)
デポジット50リンギット(1400円)
安い…
免許は要らない?
レンタカー借りるとき、免許証だしますよね?だから、免許見せる?って聞いたら、おばあちゃんが
「は?モト(モーターバイク)だよ〜」
と何言ってんの?的にあしらわれて。(いや、バイクでも免許要るでしょう笑)
何も考えずふらっと来て、これが「バイク」なのか「自転車」なのかもわからないまま操作方法を教わり、ちょこっと練習して街へと出発したのでした。
The 性善説の街、ペナン
ノートには情報書いたけど、私の電話番号が本物かその場で確かめるでもなく、パスポートの原本を求めるでもなく......これって、
全部ウソの情報を書くこともできちゃうし、バイクと違ってナンバープレート=陸運局の登録もないし、デポジット捨てたらそのままお持ち帰りもできちゃう
わけですよね。
なんか、すごくないですか?!?!
前からこの手のエピソードには事欠かないけど、この街はとことん性善説で動いてるんだな、と改めて思いました。
追っかけは激しい
途中でカフェに入って休憩してたら大雨が降ってきて、「返す時に追加料金支払えばいいよね」と何の連絡もしなかったんですね。
そしたら、1時間すぎたあたりで速攻電話かかってきました(笑)
「雨止んだらバイク戻すね」と言っても通じず、何度も「早く戻ってこい!」とおばあちゃんすごい剣幕で。やっぱり心配だったのかな。なんだか申し訳なくなって、小雨になった所でカフェを出たのでした。
信用ベースな分、怪しいと思ったら追っかけは激しい!
性善説VS性悪説、どちらが得?
おばあちゃんの剣幕に、やっぱり免許証の写真とるくらいしてもいいんじゃない?と心配になって。デポジットも、万が一盗まれてもいいくらいまで引き上げてもいいかも?!
日本だったらどうだろう…やっぱり、免許証提示は当然として、「性悪説」がベースにあるんでしょうかね。
でも
「信じているからこそ、バイクは無事に返却されるのかも?」
という気もするんですよね。疑ってガチガチに厳しくすると…どうなるかな。
みなさんはどう思いますか?
人間の本質は「善」である
最近読んだ本でも「人間の本質は善だ」と書いてありました。
この本、「性善説を科学的に証明した」とも言える、面白い実験・検証結果が多く掲載されてて、性善説の街ペナンに住んでいると、それも納得できるなぁ…と考えた、電気自転車(バイク?)レンタルのお話でした。
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電気自転車の運転レポート、インスタグラムの方に掲載します。そちらも良かったらどうぞ〜