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専業主婦から日本語教師へ復帰した1年

2023年になりました。
年末に書こうと思っていたのですが、書けていなかった2022年の仕事についての総括を今更ですがしたいと思います。

専業主婦だった3年間

私は2019年に息子を出産したのですが、実は不妊治療のため妊娠前に仕事をいったん辞めています。
そこから息子が2歳になるまで働いていなかったので、おおよそ3年間は専業主婦をしていました。(妊娠中に単発で働いたほんの少しの期間を除き)

日本語教師をまたやりたいとは思っていたものの、出産後にコロナ渦になってしまい、知り合いの先生方に連絡を取っても皆さん厳しい状況に置かれている様子でした。
そもそも3歳までは自宅保育を希望しており、保育園は探していなかったので「仕事するなんてどうせ無理だろうなー」と考えていました。
その頃の私は育児ノイローゼ気味で、子どもの夜泣きで寝不足で、本当に苦しい時期でもありました。

そんな私が本気で仕事を「取りに」行くようになったのには、きっかけがありました。

整体の先生から言われた一言で目が覚める

私は昔から肩こりが酷くて、以前からお世話になっている整体の先生がいます。温和でなんとなくぎこちない会話をする(雄弁ではない)先生。多くは語らず、こちらの話も特に聞き出そうとはしないので楽なのです。

その日は特に疲れが溜まっていて、肩こりはかつてないほど酷く、でもようやく一人の時間をもらえた安心感もあり、ボーっとしたような状態で整体院へ向かいました。

先生に最近の体の状態を話して、さっそく施術、というとき何気なく先生が言ったのです。

「肩こりの原因てね、“怒り”なんですよ。」

その瞬間、頭がガーンと音がするような、初めての感覚がしました。
「そうだ、私は怒ってるんだ・・・!」
そう実感したのです。
子どもができてからずっと口にできなかったこと。
自分の中にため込んできたもの。
私は子どものために怒っちゃいけない、旦那のために文句は言っちゃいけない。自分の置かれた状況は全部引き受けるしかない。
誰も私が私らしく生活することに興味がない。子どもの母親であることだけを求められてる。
それに気が付いたのです。
(「肩こりの原因は怒り」の真偽はわかりません。)


死に物狂いで就活をしようと決意

帰宅後、私はもう決心していました。
「絶対に仕事をもらう。誰も助けてくれないんだから、今の状況を自分の力で打開する。」

それから私は、オンラインの求人に応募しまくりました。
オンラインの日本語教師の求人は、「英語」か「中国語」で日本語を教えられることを条件にしているところがとても多い。
自信はないけれど、英語で面接を受けました。それもたくさん。
でも落とされてばかりで全然通らず、英語ネイティブの面接官に笑われたりしました。結果をくれないところも多かったです。

やっと決まったオンライン日本語教師の職

そんな中、日本の会社が運営している日本語教室のオンライン講師の職を運よく手にすることができました。
(たぶん応募したのがすごく早かったから?
求人が出てすぐに応募しました。面接も私が1番目だったと思います・・)

大変なことは多かったけれど、オンラインの基礎的なことが身についた仕事でした。

2022年のテーマは『我慢』だった

オンラインの仕事は継続しつつ、2022年は対面の仕事も得ることができました。
専業主婦からオンライン講師になり、その間は他人と直に接することがほとんどなかった私には緊張の連続でもありました。
何を言うにも、するにも緊張する!
でもそれは良い緊張で、高揚感がありました。
「わたし今、外で働いている!」
その高揚感は私の原動力で、どんな状況でも頑張りたいと思うことができました。
人と働くというのは、自分ひとりで決めたり、時間関係なく働いたりはできないものでどうしても制約がある。時には我慢したり、犠牲をはらったりしなければならない。変な言い方だけど「自分を安売り」しなければいけないような場面もあった。
それでも専業主婦時代の「我慢」を考えれば、この「我慢」はすごく前向きな、何かを生み出す「我慢」だ!
この1年はそんな風に考えることができていました。

2023年の目標

昨年は目の前にあるものを必死に追っていた私ですが、今年は技術を磨きたい。
1コマ全体を通していい授業だったね、っていうのは多少できているかもしれない。でも「この文法の説明の例文、すごくわかりやすかった」とか「この練習のおかげで頭に入った」とかそういう細かい部分のレベルをもっと上げていかなければなあと思っています。
何にせよ、学習者の日本語の上達を一番に考えて、必要な目標を都度設定できる自分でありたいと思います。

※子育ての2023年の目標としては「能力だけを褒めない」です。
3歳になって急にできることが増えて、本人の興味もお勉強寄りなのをい  いことに「賢いね」「すごいね」って褒めてしまっていましたが、まだ3歳。頭ではなくて心を成長させられるようになりたいです。
 

#2022年のわたしと仕事

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