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車いすで行くモンゴル新婚旅行記 本編前編

こんにちは!まいーくです。

見ていただきありがとうございます。

<モンゴル新婚旅行記 本編前編>


1日目 9月12日(木)

いよいよ出発の日です。

フライト予定時刻は13:55でしたが、MIATモンゴル航空の方から3時間前にチェックインするように言われていたので、早めに家を出発しました。

池袋駅西口から成田空港行きのシャトルバスがあることは知っていましたが、車いすで乗れるか定かではなかったので、電車で乗り継いで成田空港を目指します。

私は子どもの頃に成田空港を利用していましたが、大人になってからは国内・海外すべては羽田空港を利用していたので、成田空港までの移動時間が予想よりかかってしまいます。

それでも、フライト時刻の2時間半ほど前にチェックインできました。
MIATモンゴル航空のチェックインカウンターは第二ターミナルにあります。

無事にチェックインを済ませた後は、現地で案内してくれるガイドさんへのお土産を購入します。

モンゴルの人はお酒が好きそうという勝手なイメージから日本酒味のキットカットとポケモン包装の東京ばななを買いました。

あっと、私は前回のシンガポールへの海外旅行の帰りの便で、車いすとともに車いすのクッションも一緒に預けたところ、なぜかクッションだけロストバゲージとなってしまい、再購入することになってしまっていました。
(その後JALに補償していただけましたが、当時は大変でした)

ですので、今回は車いす以外の荷物全部機内持ち込みにします。妻の大きなキャリーケースは預けました。

飛行機の席は、トイレに近い席を取っていましたが、チェックイン後に入口から近い席に変更もできますよとご提案がありました。

しかし、機内でのトイレの心配が大きかったので、元々のトイレに近い席でお願いしました。

また、当日にモンゴル行きの飛行機には機内用車いすを搭載できないと聞きました。ですので、フライト中に機内用車いすでトイレまで行って用を足すということができないようです。

私は毎回今回もですが、機内にトイレ用具を持ち込んでいたので、最悪席で小を足し、妻にトイレまで捨ててきてもらう用意はしていました。席で大をする用意はしてきていません。

しかしながら、フライトのおよそ5時間、小も大もしなくて済みました。

ちなみに、通常、車いすユーザーの飛行機の乗降は最初に乗り、最後に降ります。

まだ人がいない時に機内用車いすで座席へご案内していただけます。

モンゴルへ到着したのは現地時間18時過ぎ。入国手続きを終えて、ロビーへ出ると、空港で働くガイドさんの旦那さんのムルンさんが私たちを迎えに来てくれていました。

到着してから知ったのですが、今回案内をお願いしたガイドさんはご夫婦でモンゴルのガイドをされているそうです。初日は旦那さんの方が空港からホテルまで送ってくれました。

ガイドさんの話を聞くと、チンギスハーン国際空港は日本の技術協力を得て建設されたそうで、両国の友好を示すモンゴルと日本の国旗が描かれたモニュメントがありました。

モンゴルと日本の国旗が描かれた友好のモニュメント

チンギスハーン国際空港は、車いすユーザーにも優しいすごくきれいな空港でした。

さて、空港からウランバートル市内のホテル東横インを目指します。

トランクへの車いすの載せ方の確認

ホテルへの道中、車内で聞いたモンゴル情報は、

  • 空港からウランバートル市までの道のりがおよそ20㎞あり、その間の道路は日本が作ってくれたので、舗装がとてもきれい。逆にこの道以外のモンゴル製の道は舗装が良くないこと。

  • モンゴルの人口の2人に1人が車を所有していて車社会であること。

  • モンゴルの車の一番人気は日本車で、その中でもTOYOTAが一番多いこと。ガイドさんの車もTOYOTAでした。

  • ウランバートル市内は車の交通量がとても多く、渋滞が多いからホテルまで時間がかかること。

  • モンゴルのレストランは韓国料理店が一番多いこと。

  • 日本の銀行と提携しているので、ウランバートルなら日本のほとんどのクレジットカードが使えること。

  • モンゴルにもコンビニがあるが、地元モンゴルのコンビニが減り、韓国のコンビニが多くなっていること。

  • レストランやお店の営業はだいたい夜20時まで、コンビニは24時間やっていること

  • 事前に自分で調べて覚えていた「バイルッラー!」(モンゴル語で「ありがとう」の意味。)は、間違いなく通じること。
    モンゴルで時々実際に使ってました。

空港から2時間ほどかかり、21時ごろ東横インに到着、チェックインします。

ホテル東横INNウランバートル

まずは今日と明日の分の料金を支払います。通常44万MNT(トグログ。モンゴル通貨)ですが、メンバーズカード割引で40万MNTくらいでした。

(後でクレジットカードの明細を見ると、2名1泊日本円で9000円程でした。
レートは1万MNTが日本円420円くらいです)

612号室のハートフルルームに宿泊します。廊下から室内に入る部分に一段段差があることを除けばバリアフリー。風呂トイレ別です。
シャワーチェアーも置かれていました。

日本の東横インのハートフルルームとほぼ同じつくりだと思います。

部屋に荷物を置いて、夕食を買いにコンビニに行くことにします。しかし、外に出ると、歩道のあちこちに段差や坂が。これでは車いす一人では道を歩くことはできません。

私は手動車いすですが、電動だとさらに厳しいんじゃないかと思いました。妻に手伝ってもらいながら場所を聞いていたコンビニにたどり着きます。

しかし、入口が狭くて段差もあり、自動ドアでもないので車いすの私は店内に入れませんでした。妻に頼んでお弁当を買ってきてもらいました。

モンゴルでは、車いすユーザー単独で道を歩いて出かけることが想定されていないのだと思いました。

茶色い粘度の高いスープにお肉やジャガイモ、ニンジンが入ったものと白米とパンの入ったお弁当。見た目からカレーかと思いましたが、食べてみるとビーフストロガノフでした。

ロシアの影響受けてますね。それと、ガイドさんにおすすめされた揚げパンも食べました。両方ともとても美味しかったです。

他にもたくさん買ったのに日本円で1000円程でした。日本より物価が圧倒的に安いです。コンビニでクレジットカードが使えました。

妻はというと、長時間フライトの疲れと機内食が口に合わなかったのか体調を崩してしまっていました。この日はお水だけ飲んで寝るようです。
異国の地ですし私はとても心配しました。

私も食事をそそくさと済ませすぐ就寝しました。

2日目 9月13日(金)

6時半頃起床しました。ベッドの寝心地もよく、よく眠れました。妻も昨日の不調が残らずすっかり元気になったようです。安心しました。この東横インでは朝食サービスが無料で付いてきます。

1Fに下り、ビュッフェ形式の朝食を取ります。日本のホテルなので主に日本食ですが、異国の地で安心して食べられる食事もありがたいです。

ご飯やみそ汁もありましたが、私はサラダ、フルーツ、煮物やパン、それにリンゴジュースとコーヒーをいただきました。妻はヨーグルトやシリアルも欲しいみたいでコンビニに買いに行ってました。やはり安いです。

利用しませんでしたが、1Fにはバーもありました。

2日め 東横インでのビュッフェ朝食
東横インウランバートル1Fビュッフェコーナー
1Fバー

また、日本にも昔販売していたキンダーサプライズの卵型チョコレートを買ってきてました。チョコレートの中にオモチャが入ってるアレ。

イタリアでも昔売っていたけど、今は売ってないので懐かしかったみたいです。中身のおもちゃはラクダでした。モンゴルだからでしょうか?笑

懐かしのキンダーサプライズチョコレート
中身のおもちゃはラクダでした

この日のウランバートルの天気は曇り。

風があり冷たいので少し寒いです。持ってきていたダウンコートを着て出かけることにしました。

今日は10時にホテルまでガイドさんが車で迎えに来てくれて、主にウランバートル市内を観光案内してくれることになっていました。
今日、案内してくれるのはガイドさんは奥さんのジャンナさんです。

昨日、旦那さんからトランクへの車いすの収納方法を聞いていてくれたのか彼女も優しく車いすを収納してくれました。

さて、いざ出発です!

ホテルを出ると道が車でメチャクチャ混んでいます。渋滞とまでは行きませんが、交通量がメチャクチャ多い。これがウランバートルの日常だそうです。

ガイドさんと相談し元々この日観光する予定だったのはウランバートル市内でしたが、車内で改めて相談すると妻が行きたがっていた巨大なチンギスハーンの銅像まで行ってくれるとのこと。ウランバートルから52㎞程離れています。

まずは、ウランバートル市内を観光します。バリアフリーの観点から寺院は段差も多かったり、車いすで2Fまで上がるのは困難なので、妻とガイドさんだけで寺院散策に行ってもらいました。

モンゴルには寺院がたくさんあるので名前は覚えていませんが、モンゴルの寺院が珍しく、とても楽しめたようです。

ウランバートル市内の風景1
ウランバートル市内の風景2

1.スフバートル広場

次にスフバートル広場に行きました。この日はテントがたくさん張られていて古本市のような催しが開かれていました。すごく人が多かったです。

広場に入るために近くの駐車場に車を停めようとしますが、満車で停められません。一旦、私と妻は広場の前で車から降り、ガイドさんとは駐車後合流することになりました。

ガイドさんと別れた後、広場に入る前に先ほど車から見かけたマルコポーロの像を観に行きます。マルコポーロは妻と同じイタリアのヴェネツィアの人らしいです。モンゴルにとても所縁のある人だったんですね。

広場は段差もなく、車いすで自由に動き回れました。

しばらく広場を散策していると、「サンキュー!」と声をかけてくる女性がいました。手に持つ箱にはたくさんのポストカードが入っていて手渡そうとしてきます。

そこで妻に注意されましたが、ポストカードをプレゼントして回っているのではなく、販売していると気づきました。手に取らなくてよかった。危うく買わされるところでした。

マルコポーロの像でふたりで。
スフバートル広場1
スフバートル広場2

広場を少し回ったところでやっとガイドさんと合流できました。

近くのショッピングモールでトイレを済ませ、カフェでエスプレッソ飲んで休憩を取り、いよいよ52㎞先のチンギスハーンの銅像を目指します。

カフェのエスプレッソはメニューを見ると「エスプレッソ 6.5」という価格表記が。6.5ドルかと思いましたが、6500MNTの意味でした。日本円換算で200~300円くらいですね。

後々必要になるかもしれないと。市内で日本円をモンゴル通貨(トグログ) に両替しておきました。この時4万円を両替しました。

郊外の街並みを抜けて、左右に草原の広がる道をひたすら進みます。

道中動物たちを目にしますが、この日の移動中はあまり撮影できませんでした。景色の色があまり変わらない草原の一本道を時々車を追い越したりしながらひたすら進むと、丘が見えてきます。

1~2時間程でエレデネ村 チンギスハーン像テーマパークに到着しました。

2.エレデネ村 チンギスハーン像テーマパーク

遠くからでもその大きさがわかる騎馬像が見えます。高さは40mもあるらしいです。モンゴル一大きい像で、世界巨大立像8位にランクインしているそうです。

施設の一番近くまで行き、私と妻が車から降りた後、ガイドさんが車を駐車場に停めて戻ってきます。間近から騎馬像を見上げますが、すごく大きい。建物外の足元からだと像全体が見えません。撮影を終えた後に施設内に入ります。

この施設にはスロープはありますが、かなり急なスロープでした。施設の係員さんにも手伝ってもらって上って入りました。受付で入場料を支払います。

私は車いすなので、障害者割引で入場料無料。日本から持ってきていた障害者手帳もありましたが、姿を見ればわかるとのことで手帳の提示は不要でした。

モンゴルでは、障害者手帳を持っている本人だけが割引になるようです。日本では付き添い1名も割引になったりしますが、モンゴルにはそういうのはないようです。

クレジットカードも使えましたが、ここではせっかくなので、モンゴル通貨の現金で支払いました。さて、中に入るとまず1Fで目に入るのが巨大なブーツ。世界一大きいモンゴルブーツだそうです。

それと、大きな剣やチンギスハーンを筆頭とした歴代の大統領の絵が飾られていました。

また、お土産ショップやカフェも1Fにありました。2Fにはレストラン。3Fには銅像が間近に見れるエリアがあり、地下には美術館がありました。

しかし、設置されていたエレベーターで行けるのは2Fまで。妻とガイドさんには3Fと地下も見学に行ってもらい、写真を撮って来たのを見せてもらいました。

私はその間1Fをよく見て周ったり、2Fのトイレを使ったりしてました。ちなみに、エレベーター前には1段段差があり、自分一人ではエレベーターに乗ることはできませんでした。

間近で見上げるチンギスハーン騎馬像
モンゴルブーツ
大きな剣とチンギスハーンを筆頭とした歴代の大統領の絵

ここのお土産ショップで私は会社で使うコースター、妻は冷蔵庫などに貼って使うマグネットを買いました。

建物の周囲も見て周りました。ラクダがいて乗る体験ができたり、ワシやシカがいて見れたり。ラクダ以外の動物は触っていいのかわかりませんでしたが。

ラクダの背に乗る体験ができる
佇むワシ
シカとエレデネ村入口の門
少し離れた所から見たチンギスハーン騎馬像

17時頃にエレデネ村を離れた後は、寄り道して大自然の中の巨大な岩を見たり、Glory Resortという施設にも立ち寄りました。

大自然の巨大岩

3.Glory Resort

新しい施設な様でとてもキレイでした。2Fにレストランがあり、エレベーターを使って行けます。ここで夕食をとることにしました。

メニューにはモンゴル料理以外にもイタリア料理や韓国料理、その他の国の料理もありましたが、せっかくモンゴルに来たならモンゴル料理ということで、

モンゴル料理のページからサラダ、チキン、ホーショール(モンゴルの揚げ餃子(肉入と肉なしがありました)、それとガイドさんおすすめの(ガイドさんが毎日飲んでるという)ミルクティーを注文しました。

サラダはサラダで美味しい。ホーショールは中身アツアツで火傷に気を付けて食べてすごく美味しい。チキンも野菜もたくさん入っていてすごく美味しかったです。

おすすめのミルクティーもアツアツで、ゆっくり一口飲んで、うん美味しい!しかし、飲んでいるとなんだか動物の匂い臭さが残るのを感じます。

これは馬のミルクかヤギのミルクだと思います。ガイドさんのおすすめの一品なので飲めないとは言えません。

一杯飲み干して、食事を食べ進める中で、妻が無料の水も頼みます。妻は水を飲んでいてミルクティーの2杯目をもらおうとしません。

いやさすがに、ミルクティーおかわりしないで水ばっかり飲んでるのは悪いんじゃないかと、私はコップ半分ミルクティーをおかわりして飲みました。美味しいけどこれ以上飲むと嫌な予感がするので、ここで止めました。

Glory Resort
サラダ
チキン
ホーショール

食後、テラスに移動してモンゴルの広大な景色を眺めて食休みします。

たくさんのモンゴル式テントのゲル、草原や山々が見えました。

Glory Resort2Fレストランのテラスからの風景

今、モンゴルにいるんだなーと実感する風景でした。

おなかもいっぱいになり、Glory Resortを出て、ウランバートルのホテルに帰ります。途中、ウランバートル市内で渋滞にハマり、21時ごろホテルに到着しました。

この日ガイドさんには120㎞程運転していただきました。明日はもっと車で移動します。笑 翌日はガイドさんに12時ごろホテルに迎えに来てもらう約束をして、この日はお別れして部屋に戻りシャワー浴びてすぐ寝ました。

本編前編は以上になります。

最後までお読みいただきありがとうございました。

本編後編に続きます。

次回の記事もお楽しみに!

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