車いすで行くモンゴル新婚旅行記 本編後編
こんにちは!まいーくです。
見ていただきありがとうございます。
前回の記事前編の続きになります。
よろしければそちらもご覧ください。
<モンゴル新婚旅行記 本編後編>
3日目 9月14日(土)
この日は、朝7時半ごろ起床しました。
昨日と同じようにホテル1Fに下りてビュッフェ朝食をいただきます。
軽く朝食をとったところで、私のお腹の調子があまりよくありません。
後で薬を買ってくることにしました。
この日はゲルに宿泊することになっていたので、ホテルをチェックアウト。この時、大きい荷物をフロントに預けました。それとタクシーも呼んでもらうことにしました。
ガイドさんは12時ごろに来てくれる約束なのでまだ時間があります。
妻と相談して、ホテルから少し離れたところにあるボッカンという博物館を見て、その次にデパートにお土産を買いに行こうということになりました。
フロントで呼んでもらっていたタクシーですが、渋滞で少々到着が遅れましたが、10時頃には出発できました。
この日の天気は晴れてました。気温も昨日と比べてとても暖かいです。セーターを着て出かけます。しかし、念のためダウンコートは持参していくことにします。結局、この時は着ませんでしたが。
妻がボッカンという博物館を見に行きます。古い建物らしく、2Fへ上がるエレベーターもないし時間もあまり多くないので、私とタクシーの運転手さんは駐車場で待機していることになりました。
このタクシーもTOYOTA車でした。
車で待機の時間、私はタクシーの運転手さんと(英語が話せないようなのでGoogle翻訳アプリを使って)モンゴル語で会話を楽しんでました。
その中で「モンゴルにも車いすを使っている人はたくさんいる」と言ってました。しかし、街中で車いすの人を見かけないので、外出は徒歩ではなく車での移動が多いんだと思います。
この旅行中、帰りの空港以外では一度も車いすの人を見かけませんでした。
次に行ったデパートですが、デパートには少々急でしたがちゃんとスロープが付いていました。
運転手さんには車で待っていていいよと伝えましたが、会話したことで仲良くなれたのかデパートの中まで付き添ってくれて、移動やお土産選びを手伝ってくれました。おすすめのものなど教えてくれました。
お土産は、私はチョコレート2種とTシャツ、妻は小さい革製のカバンを買いました。
買い物を済ませて12時ごろホテルへ戻ると、ガイドさんから少し遅れると連絡が入ったこともあって、まだ少々時間がありました。
なので、その時間に妻に薬局へお腹の薬を買いに行ってもらって、私はお腹の調子を整えました。
これから車での長時間移動になるので万全を期します。
フロントから預けていた荷物も受け取りました。
これで準備万端です。しばらくすると、初日に空港まで迎えに来てくれた男性ガイドさんと昨日ガイドしてくれた女性ガイドさんが到着しました。
今日は妻のたっての希望の観光先、ハラホリン(カラコルム)という古都を目指します。
ハラホリンはウランバートルから360㎞以上も離れているので、メチャクチャ遠いです。
私は最初そこへ行きたいと妻から聞いた時、遠すぎて無理なのでは?と思いました。
しかし、妻が事前相談でガイドさんに相談すると、現地でガイドさんのゲルへの宿泊費も負担することで承諾してもらえました。
これから4~5時間の車移動になります。
行先が遠いので、今日と明日はガイドさん2人が同行してくれます。車の運転を2人で交代しながらしてくれました。
まず、ウランバートルを出る前にスーパーマーケットで昼食やお菓子、飲み物などを購入、移動しながら車内で食べて出発します。
ここでは車内で食べやすいものをとチーズ入りのユニークな巻き寿司やパン、ハムなどを買って食べました。お寿司は日本にはないチーズ入りだったり米に酢が入ってなかったりしましたが、案外とても美味しかったです。環境効果もありますね。
そして、左右見渡す限りの大草原の一本道をひた走ります。
草原には、野生の牛、馬、羊、ラクダ、ワシといった動物たちが群れをなして生息していました。
高速で走る車内からの撮影はなかなかに難しい状況でしたが、いくつか撮れたので掲載します。
途中、動物たちが道を横断したりしますが、ここは動物優先。動物が横断し終わって道が開くのを待ちます。
一度、トイレ休憩をはさみ、明日帰りに立ち寄る予定のミニゴビ砂漠を通り過ぎ、分かれ道を曲がって、ハラホリンに到着しました。
3.ハラホリン
宿泊予定のゲルがある施設に行く前に日本の相撲界の横綱「朝青龍」(本名 ドルゴルスレン・ダグワドルジ。現地の人はダグワドルジと呼んでいました)が経営している施設の前を通ります。朝青龍はここハラホリンの出身で家もここにあると教えてくれました。
その名も「ASA LAND」。宿泊もできてカフェも設置されている大きな観光施設でした。
4.ASA LAND
ガイドさん曰く、値段はとても高いそうです。ASA LANDの中までは入りませんでした。
そして、 朝青龍はモンゴルでも有名人でした。
さて、ゲルの方に向かいます。
宿泊するゲルに入る前にゲルレストランで夕食をとります。
ハラホリンで車から外に出ると、強風でメチャクチャ寒かったです。
手を離すと飛ばされるのが確実なので、気を付けてダウンコートを着用しました。
ゲルレストランには3,4段の階段があったので、施設の管理員さんたちにも手を借りて車いすを持ちあげてもらい入ります。レストランのドアは段差もなく、幅も広かったので車いすでも余裕で入れました。
夕食はパンと野菜スープ、味が日本風で見た目がちょっと違うカレーライスでした。ドライカレーとも違うご飯にポークカレーを軽く混ぜたようなカレーでした。安心する味で美味しかったです。飲み物は温かいお茶でした。
ガイドさんに「ここはいつもこんなに風が強いんですか?」と質問したところ、いつもこうではないそうで、この日は1か月先の10月の寒さと風とのことでした。
夕食をとった後、宿泊予定のゲルに行きます。
ゲルに宿泊
到着すると要望通りシャワートイレ付きで作りが豪華なゲルでした。入口はちょっと高めの段差が一段ありますが、幅広く車いすでも余裕で入れます。車いすでゲルに入れました。
しかし、トイレとシャワーの部屋は少々狭く、段差もあったので車いすでは入っていけなそうでした。大変そうだったのであえて試しはしませんでしたが。
緊急時はどうにか行くしないと思いましたが、おなかの調子もよくなっていたので大でトイレを利用することもなく済みました。天井も高く、薪ストーブもあり、ベッドも寝心地よく、ゲルの中はとても快適でした。
とても寒い日でしたが、ゲルに入った後にすぐこの施設の管理員の人がストーブに薪を入れて火を点けてくれたのでゲルの中はとてもあたたかかったです。
夕食の際に、夜に星空を眺めたいと話していたところ、ガイドさんから「午前1時頃外に出て眺めるといいよ」と教えていただき、双眼鏡も貸していただきました。
しかし、午前1時にふたりで起きますが、強風で外は大きな風の音がしていて寒そうだし、周りに明かりもなく、真っ暗で入口に1段の段差もあったので、ふたりで外に出てまた中に戻るのは危険と判断して星空観望は断念しました。
砂漠で満天の星空を眺めたい、なんて。希望も持ってましたが、モンゴルでは無理でした。
ゲルにはふたりで宿泊しましたが、ガイドさんたちは別のゲルに宿泊。
私と妻のイメージではガイドさん2人と一緒に4人で1つのゲルに泊まるイメージでしたが、広さ的に2人で泊まるのが限界のゲルでした。
もっと大きいゲルはきっと高いんでしょうし、新婚旅行だったので配慮してくれたんだと思います。
4日目 9月15日(日)
この日はゲルでの目覚めです。寝心地もよく、ぐっすり眠れました。7時頃起床しました。
しかし、気づくと、ストーブの薪の火が消えていたので、布団から出ると空気がちょっと冷たかったです。
起きた後の7時過ぎ、ゲルの管理員さんがストーブの薪を混ぜに来てくれて再度火を入れてくれてまたあたたかくなりました。身支度を済ませて外へ。
ゲルに入った時は夜で暗く、周りが良く見えませんでしたが、周りにはゲルがたくさんあり、ゲルへの宿泊の集合施設でした。
天気は晴れていて日光が暖かく清々しい朝でした。
事前のネットやHISから聞いた情報では車いすではゲルに泊まるのが難しいと聞いていたので、ゲルに入るまで少々心配していましたが、車いすでもゲルに宿泊できました。
昨夜夕食をとったゲルレストランに朝食をとりに行きます。
この日の朝食はめちゃくちゃ豪華でした。コーヒーにベリージュース、たくさんのフルーツにパン、ソーセージ、玉子、ハムなどすごく美味しくてたくさん食べました。
朝食を終えた後にはここでの宿泊代を現金で支払いました。この施設ではクレジットカードは使えないようです。一昨日、両替しておいてよかったです。伝票を見ると、63万MNTとありました。(日本円で26000円ほどになりました。)
この時に、ガイドさんに当初に約束していたガイド料500USDも払いました。
ゲルから荷物を取り、車へと詰め込みます。この時点で荷物を再確認したところ、昨日午前中にデパートで買ったお土産が見当たらないことに気づきます。思い出すと、どうやらホテル東横インの1Fの共用トイレに置き忘れた模様。
1日経ってしまっているのでまだあるかはわかりませんが、
自分の携帯電話からでは国際電話になってしまうので、ガイドさんに伝えて東横インに電話して1F共用トイレに忘れ物がないか確認してもらいます。
すると、まだそのお土産の入ったビニール袋が置いてあったようです。
中身もあったと聞きました。
よかった!また今夜もそのホテルに宿泊予定なので預かっておいてもらえることになりました。
さて、気持ち新たに出発です。
まず、モンゴル帝国時代の古都であり、世界遺産の遺跡「エルデニ・ゾー寺院」へ行きます。
5.世界遺産の遺跡「エルデニ・ゾー寺院」
ここに妻と同じベネツィア出身のマルコポーロも訪れたことがあるそうです。妻はここに来れたことにすごく感激していました。モンゴルに来て本当によかった。
しかしながら車いすでもなんとか入れましたが、遺跡の床は石畳で段差も多くてデコボコでした。
ガイドさんや他の観光客の方に補助していただき見て回ることができましたが、この車いすがノーパンクタイヤじゃなかったらパンクしていたと思います。
ここを観光している時、この旅初めての雨が降りました。通り雨だったようで、この遺跡を出るころには止んだのでよかったです。降水量は少ないようですが、モンゴルも雨は降りますね。
この後は、寄り道して主に妻と女性ガイドさんが食器などの買い物を楽しみ、
昨日、ハラホリンへ来る道中に通り過ぎたミニゴビ砂漠へ行きました。
6.ミニゴビ砂漠
砂漠は車いすだと砂に埋まってしまってあまり動き回れませんでしたが、砂漠の砂の感触を楽しんだり写真撮ったり楽しみました。
さて、ここからはまた360㎞離れたウランバートルへ戻るのですが、一度休憩所で一息します。
この休憩所のレストランでは、東京でこの夏一度行ったモンゴルレストランで食べたバンシタイツァイ(ミルクティー餃子)に再会。本場のその料理を味わいました。
本場の方が美味しかったですね。場所効果もありました。
ここからは車でまたひた走るわけですが、同じような草原なのに、進む方向が違うと別の景色に見えます。この景色の変わらない長時間ドライブもモンゴル特有ですので、とても楽しかったです。
ウランバートルに入ると、やはり渋滞でした。夕方のランバートルは渋滞が当たり前なんですね。
行きよりも帰りの方が時間がかかるのがモンゴル観光かもしれません。
この日は日曜日だったので余計に混んでいたんだと思います。市内に入って2時間ほどかかって泊まり慣れた東横インに着けました。この日も21時頃の到着でした。
ガイドさんには昨日と今日でハラホリンまでの360㎞の往復。寄り道も加えればおよそ750㎞も車移動していただきました。
フロントで預かってもらっていたお土産を受け取ります。確かに、私たちの買ったものでした。この日も宿泊の予約をしていたので、チェックインします。
明日はモンゴル最終日。フライトの予定時刻は早朝7:45ですが、車いすなので少し早く行かなければなりません。
帰りの時間のことを話すと、男性のガイドさんが空港まで送ってくれるそうで、4時半にホテルまで迎えに来てくれることになりました。最後までお世話になります。
ここで、女性ガイドさんとはお別れです。ここで日本から持参したお土産を渡しました。とても喜んでくれました。
ホテルの部屋で荷物を整理して、しばしの睡眠をとり休みます。
5日目 最終日 9月16日(月)
ホテルから空港へ
4時前に起床しますが、私のお腹の調子が悪いです。
トイレを済ませ、急いで準備して1Fへ。4時半をちょっと過ぎてしまっていました。
約束の通り、4時半にガイドさんが来てくれていたので、急いでチェックアウトしました。
この時間のチンギスハーン空港までの道中はとても空いていて順調に到着できました。車内でガイドさんにこの旅が本当に楽しかったこととお礼も伝えました。
チンギスハーン国際空港から自宅まで
5時半頃に空港のカウンターでチェックインして、搭乗時間までまだ時間があったので少しお店を見たり、私はまたトイレ行ったり。笑
ここで初めて、この旅で車いすの人を見かけました。
いつもは車いすだと飛行機には最初に乗るのですが、この時は席が入り口から近かったみたいで、最後に乗りました。
「モンゴル旅行、楽しかったね!行ってよかったね!」
と、ふたりでモンゴルでの思い出を機内で振り返りながら東京を目指しました。
成田空港へ到着後、飛行機からはまた最後に下り、家まで帰るのですが、帰りは気持ちに余裕があったのでシャトルバスで池袋駅西口まで行くことにしました。
車いすのままバスには乗れませんが、入り口が比較的広いバスだったので伝い歩きしながらバスの座席に座って、車いすは荷物とともに下に収納しました。
電車乗り継ぎよりシャトルバスの方が楽だし早いですね。最寄り駅に着いて、ちょっと外食して家に帰りました。
本編後編は以上になります。
長文になりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。
次の記事ではモンゴル新婚旅行記のまとめを書こうと思います。
次回の記事もお楽しみに!