【映画感想】ミッドサマーを見てから花畑を直視できないおじさん

さっきWindowsのロック画面が花畑で「ウワッ…」てなりました。
万華鏡かのんです。

ミッドサマーの感想なんて今更書いてもしょーがないだろ!
と思われるかもですが、どうしても今の気持ちを書き留めておきたくて……。

ゲームの「零」シリーズみたいな美しさと、SF映画の「アニアーラ」みたいなおぞましさが一緒になってて、そこに猟奇趣味をぶっこんだ感じで、
「アメリカン・ホラー・ストーリー」のシーズン8、「黙示録」が近いかもですが……もっと露悪的な気持ち悪さ、意図されて丁寧に作りこまれた不快感がありました(ほめてます)

特に後半、これまで感じたことのない怖さでした……こんな悪趣味で狂った作品(ほめてます)、制作スタッフさんたちはよく耐えたなって思います。私なら降りてた。

あんまり書くとまた思い出して「ウッ…」となるので、一番ヤバいと思ったとこの話をします。
BGMも芝居も絵作りも、人間が大好き(意味深)(諸説あり)なんだなっていうのを感じさせる気持ち悪さだったんですけど、
私が何よりもおぞましいと思ったのは、この映画のカメラワーク。

上げていくとキリがないんですが、たとえば……

・主人公たちが車に乗っているシーンで、カメラがぐいっと上を映していって、そのあと画面の上下が逆になるとこ
・人物が道の上を歩いている俯瞰のロングショットで、曲がり道に合わせてカメラがぐにゃっと傾く(言葉にできない)とこ
・奥の子供たちにピントが合っているのに、小さすぎて何をしているかわからないとこ
・ダニ(フローレンス・ピュー)がびっくりするシーンで、意図的にカットをわからない形にしているとこ

やばいです。人が楽しくみられるカメラワークを積み上げた映像史の、闇の側面を見たというか。
「どうすれば人に不快感を催させられるか」を突き詰めるとこうなるんだなって痛感しましたよね……。

これからちゃんと背景とかインタビューとかを調べていきますが、
あまりに鮮烈なファーストインプレッションだったので、書き留めておこうと思って筆を執った次第でした。

とりとめもない日記にお付き合いいただいて、ありがとうございました……!

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