映画 『har / 世界でひとつの彼女』
金曜ロードショーとかならタイトルでどんなものかだいたいわかるけど夜中の映画は、
それをチョイスして放送を決めてる人はどんな人なのかな~と想像して楽しくなったりもする。たまにハズレもあるんだけど、映画愛に溢れているひとが幾つもある本棚からとびきりの一冊の物語を私達にひっそりと教えてくれてるような。深夜のラジオみたいな距離感も好き。
で、久々にひとつ観ました。
CMから察するに、2年くらい前のちょうど季節は今頃の録画のよう(…だいぶ寝かせたな 笑)
多分触りは一度観たけど今回は響くタイミングだったみたい。もう忘れない。
映画や本、音楽って、
各々に響くタイミングとか必要なイメージを受け取るタイミングがあるよなぁとつくづく想う。
作品自体は日本で放映されたのが2014年とかだからけっこう前なんだけど、
世界観が凄く新鮮で、近未来こんな風なのかなぁって少しずつリアルになってきてるような世界で、そんなワクワクするような、少し寂しいような世界観の中でもやっぱり生身の人間はいつの世も人間であって、割りきれない感情とか、人間関係はどんなかたちになってもいつも真ん中にあるものだなぁって。
ぶつかり合う事や、すれ違う事、
失う事の怖さを乗り越えて、
何度傷ついても何度失敗しても
それでも誰かと共に生きていたいし
愛したいし愛されたい。
OSの彼女はとても魅力的な女性だった。
未知だらけの中で子供みたいにワクワクキラキラと目を輝かせて生きる魂に触れると、こちらも純粋な気持ちになれる。癒されるし自分も子供みたいな無邪気な感覚がよみがえる。
しかしながら、それはやっぱり初期衝動というものであり、いつしか穏やかに当たり前になっていくものでもある。
進化し続ける彼女の目線の先は今なにを見ているのだろう?OSと人間だけじゃないね。
人間同士でもこういうことあるね。いつしか成長した私達は各々に、興味が向く方向も交差していたものも少しずつ少しずつ各々のものになっていく。一緒にずっと居るということがお互いの成長、進化の足枷になってはならない。一緒にずっと居る為に、各々を自由にするのだ。難しいね、人間てなんて難しくて切なくて愛おしいんだろうね。でも理想の愛だなって想う。そう在りたいが詰まってる。精神が進化していけばやがて世間にも理解される感覚なのだろうなと思うけど今はきっと大多数にとってはウィキペディアのあらすじのようにただ淡々と繰り広げられるものに映るのかな。そんな風に感じるのは世間の、表面だけをみて他人が正義の名の元にフルボッコにする今の風潮にある違和感。
売れる音楽も流行る笑いもなにもかもが、なんだか より中身のない、上っ面が甘くてなんだかよくわからないけど楽しい!みたいなものがいいのかな、みんな。(みんななんていってるけど多様化してきてそれこそコアな一部の人達が楽しめるものも沢山あるけどね、=売れる、じゃないのがなんだか切なくもある。けど、やっぱりどれもが誰かにとっての世界になくてはならないものな筈なんだ)
割りきれない感情だらけの未熟な人間の私達はこれからも傷ついたり傷つけられたり、しくじったりしながらわちゃわちゃと生きるんだろうな(笑)
映画の中にもあったけど、
折角生きてるんだし、人生謳歌しなくちゃね★“知るか!!”だよね( *´艸`)
因みに使われている音楽も総じてよかった!!
映画の見せ方もテーマも含め、
初めから最後までセンスいいなぁとうっとりしちゃった(*´ω`*)
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