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蔵書登録ナイトアフターレポート

去る2024年2月20日にマンガピットで開催したイベント「蔵書登録ナイト」をあらためて振り返ります。
今回は「蔵書登録ナイト」として、マンガピットにあるマンガをWeb本棚サービス「ブクログ」に登録していきました。
先のnotoでは現場の様子を書いてもらったので、今回は具体的な作業に踏み込んでみます。

◆下準備

複数人で作業をするため「どこを登録済か」がわかるようにと、室内図を用意しました。済んだところは【済】と赤ペンで記入するアナログ作業。けっきょくそれが早くてわかりやすい。
しかし!実はそうかんたんに【済】とは書けないことが作業早々に発覚…。

◆登録

登録で行き詰った主なポイントは以下でした。
・バーコードを読み取って登録するのにバーコードがない!
・電子版の幻惑
・一からの登録
まずは「バーコードを読み取って登録するのにバーコードがない!」問題。先のnotoでも触れられていましたが、本の裏のバーコードって必ず表示されているわけではありません。出版年が古いなど事情はいろいろですが、今回は「講談社さんのマンガは買ったときのビニール(シュリンク)にバーコードがついてて捨ててしまうので、本体にはバーコードが無い」が最多だったと思います。
作業後のおしゃべりタイムでは「バーコードで管理している古本屋さんもありそうだけど、そこはどうやって…?」と、新たな視点も出てきました。
そこからの電子版の幻惑です。バーコードが使えないので1件ずつ手で検索して登録するのですが、候補として出てくる文庫版や愛蔵版などの他候補に惑わされます。中でも電子版の惑わされやすさと言ったら…!これは検索結果画面の見え方が影響している問題ですね。
そして一からの登録。実はイベント後もスタッフが少しずつ登録を進めているのですが、先日ついにどうやっても探せない1冊が出現しました。つまりまだ誰も登録していないマンガ本です。ブクログにはそういう作品を自分で追加する機能もあり、タイトルやレーベル名をちまちまと入れて新規データを作りました。図書館などで蔵書登録というと、このように自分で1からデータを作成する場合もよくあります。けれど、ブクログの場合はおよそ1700冊登録してはじめての出現です。さまざまな作品を先人たちがこつこつ登録してこられた歴史あるWeb本棚サービスの底力を感じました。

◆作業補足

作業には以下のような役割が発生しました。

  • A. バーコードを読んで登録する人(本を出したりしまったりで運動量が一番多い)

  • B. バーコードがない本を登録する人(スマホよりパソコンでの作業が楽。検索と確認をしっかりするため落ち着いてできる座り作業がよさそう)

  • C. 未登録の本のデータを作る人(間違えないようじっくり作業)

今回はA~C役を分担して行いました。もしお一人で登録をされる場合は、「バーコードがある本とない本を分けておく」「今日はPCで作業する日」など決めておくと良いかもしれませんね。
なお、今回の登録は『ブクログを長く愛用されている方』がいらっしゃるのが本当に強かった!行き詰った時に「こんな探し方をすると出てくるかも?」とヒントが何度も示され、スムーズな登録に繋がっていきました。システムを熟知した検索スキル、重要です!

◆これから

参加者のお声は「本当に“作業”ですね…」という感想も、「バーコードスキャン、楽しい!」という感想もありました。作業後のおしゃべりでは、実際に体験したからこその、マンガの保存についての視点や話題に発展していきました。
近々第2回蔵書登録ナイトが開催されるかも…?その折には、ぜひみなさまこの体も頭も動かすイベントにご参加ください。

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