【漫画】島さんの本気レビュー
今回大人気連載中漫画の島さんのレビュー・感想を掲載しております。すべて読んだ上で本気のレビューしていますので、漫画買うべきかの参考にしてください。
漫画大好き32歳の漫画レビュー君です。年間60万円以上漫画にお金を費やしてる漫画オタクです。「批判するなら全部読んでから言え!」をモットーに漫画レビューをしていきたいと思います。
島さんの本気レビュー
総合評価:8.4/10点
ストーリー性:7.5/10
世界観:7.0/10
キャラクター:9.5/10
背中にびっしりと和彫りの刺青が入っており、若い頃はカタギではなかったであろうお爺さんの「島さん」がこの漫画主人公。
島さんは昼は警備員、夜はコンビニの夜勤をほぼ毎日繰り返している。主にコンビニの夜勤を描いている。
過去に任侠だったのかは現在はまだ不明だが、ただそれを感じさせないほど優しく、仕事に一生懸命な島さん。
最初島さんを読んだとき「ああ、これって実は島さん過去最強で、どうせ爺さんだけど格好良いみたいな描写いれるんだろうな」と思っていた。
だがそれは良い意味で裏切られることになった。
島さんは仕事の物覚えも悪いし、なんならノロノロと仕事が早いわけでもない。でもなぜか同僚や店長から信頼され、好かれている。
もちろん読者も島さんのことを好きになっていってしまう。
漫画は基本1話完結のオムニバス形式で進み、島さんの過去編が4話〜5話に1度のペースで進んでいく構成。
なぜ島さんが毎日毎日コンビニで働いてるのか?過去なにをしていたのか?奥さんはいるのか?そういったものはほとんどが現在(2024/09/20)のところ謎のままだ。過去エピソードで島さんの成り立ちがどんどんとわかるにつれ、より島さんのことが好きになっていく。
気づいたら涙腺が壊れている
島さんの最大の魅力は島さん自身の人柄だ。漫画を読んでいるとき「しまさぁ〜ん!!!!」って叫びたくなるような優しさ、気遣いを感じれる。
僕が特に好きだった回は4巻の「カメが泳ぐ街」と「DEAR MY FRIEND」。 この2つの共通点は親族同士。
※僕は兄弟、親子、祖父母と孫の身内系の話にめっぽう弱いです
最初に断っておくがこれはお涙ちょうだいみたいな誰かが死んだ、誰々と別れたみたいな話ではない。
この1話を読んだあとなぜか涙がツーと流れていました。しかも僕は飛行機に乗りながら見てたので、CAさんは「あいつなんで泣いてるんだろう」と思われていたでしょう。
島さんを読んでいると、島さんのキャラクター性に惹かれることはもちろんのこと。島さんの周りの人への「共感」させる能力が作者の川野ようぶんどうは優れているかと思います。
島さんの周りの人たちは、なにかコンプレックスを持ってたり、不安なこと、なにかを諦めちゃったなど色んな方がいます。
これが私達を共感させ、島さんが優しく説く。 これが島さんの一通りの流れ。これが島さんを読むと心がポカポカする感覚を味わえるかと所以。
「仕事を頑張りすぎて精神がヘトヘト」の人はぜひとも島さんの優しさにふれてみてください。きっと前向きな気持ちになり、なにか頑張ろうって思えるはずです。
島さんと似た漫画
島さんに似てる漫画ってよりも、僕が読んでみての心がポカポカになる感じの類似性は「よつばと」「弁護士くず」。
よつばとは言うまでもなくヨツバがひたらすらに可愛い、癒やされる。弁護士くずは似ても似つかないだろ!って声が聞こえてきそうですが、くずの原告、被告側にそれぞれにドラマがあったり、心があったまる回などの導き方は似てるように感じます。(ごくたまに九頭先生がカッコよく見える回です)
島さんの基本情報
漫画名:島さん
作者:川野ようぶんどう
出版社:双葉社
ジャンル:ヒューマンドラマ
巻数:6巻(連載中)