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【漫画レビュー】イムリの本気漫画レビュー・評価
今回イムリのレビュー・感想を掲載しております。すべて読んだ上で本気のレビューしていますので、漫画買うべきかの参考にしてください。
漫画大好き32歳の漫画レビュー君です。年間60万円以上漫画にお金を費やしてる漫画オタクです。「批判するなら全部読んでから言え!」をモットーに漫画レビューをしていきたいと思います。
イムリの本気レビュー・評価
![イムリ 漫画](https://assets.st-note.com/img/1726391206-0FrIz2eQaWNvGPL5XyKlVkws.png?width=1200)
総合評価:7.4/10点
ストーリー性:7.0/10
世界観:8.0/10
キャラクター:7.0/10
絵:5.5/10
設定:9.0/10
※漫画本気レビュー君のレビューのコンセプト
秀逸な設定・構想【良かったところ】
全26巻を読んでみて、まず一言でいうなら「このエンディングのためにこの設定、この構想を考えいたのか…」です。支配種族の「カーマ」と原住民族の「イムリ」の対立構図。イムリは双児しか生まれず、お互い夢で状況を伝えることができる設定、精神を操作する「侵犯術」という設定があることで、こういった争い・政争ができるんだなと楽しく読ませていただきました。
1巻だけだとこの世界観、ストーリーがなんのこっちゃわからないので、まず5巻まで読んでみると理解できてこの先の展開が気になるので、読むか読まない判断は5巻まで読んでみてください。
読んでいるときは言葉で表現するのは難しいですが、なにか壮大なSFRPGのゲームをプレイしている感覚に陥ります。
僕の勝手な憶測ですが、侵犯術というのは過去・現在の世界の歴史をオマージュしているのかなと思います。侵犯術というはかけられた側はそれに気づかず奴隷化していきます。現代の世界でいうとメディア、プロパガンダと似たような気がします。それを利用して自らの意思はメディア側に作られているだけである警鐘のように。
支配側のカーマにはカーマなりの正義があり、イムリにはイムリなりの正義があります。イムリというタイトルの漫画なので、支配種族のカーマ側が「悪」として描かれてますが、カーマ側の視点に立って再度読んでみるとカーマ側の正義を理解できるかもしれません。
No休憩
僕の漫画理論ではあるんですが、「サブストーリーが面白い漫画ほど良作」という理論を唱えております。それはサブストーリーが面白いと感じるということはメインキャラクター以外にも感情移入ができており、自分の想像するキャラクター像と漫画のキャラクター像が一致しているからだと思います。
例えばワンピースのルフィが会社の社長になったら「こんなんだろうな〜」って想像できますよね。これはしっかりキャラクターが立っているからです。
しかし、イムリでは残念ながら最初から最後のエンディングまで爆速で進んでいきます。途中の小休憩など皆無です。(笑)なのでキャラクターと自分を置き換えて見るというより、映画作品を見る感じです。
また、ネタバレしないために端折りますが、「ミューバ」というキャラクターが出てくるんですが、僕は嫌いです(笑)。ただこの嫌いという感情は作者の三宅さんの狙いなのかもしれませんね。
絵の印象に得意不得意がある
表紙を見ての通り、絵には少しクセがあります。絵から入る漫画好き読者にはハマらないかもしれません。
もちろん地球人という設定じゃないので、人間に似た生物ではあります。顔が少しノペっとしており、どこか不気味さもあります。
そのことによってキャラクターへの感情移入しづらさにつながっているのかもしれないなと僕は考えます。
イムリのあらすじ
惑星マージの支配種族「カーマ」は、精神を操作する「侵犯術」を操る呪師を頂点に、奴隷種族「イコル」を最下層とする階層社会を形成している。カーマは長い氷期から脱した隣星ルーンへの再入植を始める。カーマの呪師候補生デュルクは政争に巻き込まれ、反逆者として原住民族「イムリ」の間に逃れる。古代戦争の秘密を知ったデュルクはイムリのカーマに対する抵抗運動に巻き込まれていく。参照:wikipedia
イムリの基本情報
漫画名:イムリ
作者:三宅乱丈
ジャンル:SFファンタジー
巻数:26巻(完結済)
出版社:エンターブレイン、KADOKAWA