【漫画レビュー】夢なし先生の進路指導
今回夢なし先生の進路指導のレビュー・感想を掲載しております。すべて読んだ上で本気のレビューしていますので、漫画買うべきかの参考にしてください。
漫画大好き32歳の漫画レビュー君です。年間60万円以上漫画にお金を費やしてる漫画オタクです。「批判するなら全部読んでから言え!」をモットーに漫画レビューをしていきたいと思います。
夢なし先生の進路指導の本気レビュー
総合評価:7.8/10点
ストーリー性:9.0/10
世界観:7.0/10
キャラクター:7.5/10
圧倒的な取材力
夢なし先生の進路指導を読んだとき一番感動したのが、圧倒的な取材力。主人公の高梨先生は生徒たちの「夢」をことごとく現実的データや実情を説明し、否定していく。単行本に取材協力、参考資料が明記しているのだが、他の漫画ではありえないぐらいの取材量に驚きを隠せない。
その現実的なデータを夢を追う生徒に突きつけ、夢を諦めることの美しさを問う。漫画の世界なのに読み手のほうも現実をつきつけてくるところが夢なし先生の読みどころ。
本来夢を追うことは素晴らしい、目標を持つことは美しいとされるものに「それは違う」と問題提起することで読者を引き込み、圧倒的な取材による実情を突きつけなんともいえない暗く、焦燥の気持ちにさせてくれる。
クラスでは高梨先生のことを夢なしと揶揄され、ほとんどの生徒は夢なし先生の助言を無視し「夢」を追うが、夢なし先生が言っていた悲観的な現実が実際起きてしまう。生徒の卒業後も高梨先生はときおり元生徒の前に現れ、夢を追うことの恐ろしさ、諦めることの美しさを再度と問うことで終了の構成が夢なし先生の進路指導の基本構成。
一見オムニバス形式でこの構成に飽きがくるのかなと思ったが、圧倒的な取材力によるリアルな描写や生徒のリアルな転落劇にハラハラして、1話完結じゃない話でも飽きず読み進めることができます。声優、アイドル、保育士の夢を追う生徒の転落劇の展開は何度も見ても辛い。。。(笑)
高梨先生がなぜ夢なし先生と呼ばれるように夢を追うことの否定するようになったかはまだ本作では明らかなになっていない。今後高梨先生の過去編にも注目。
夢なし先生の進路指導と似た漫画
ほとんど漫画の主人公は夢にむかって走るパターンが多いので、似たような漫画は僕のなかでは見つかりませんが、強いていうなら「笑ゥせぇるすまん」のような世界線。
夢なし先生の進路指導のあらすじ
元キャリアコンサルタントの高校教師・ 高梨は、生徒から「夢なし先生」と呼ばれており、彼は進路指導時、生徒のアイドルになりたい声優になりたいなどの「夢」に対し現実的なデータや世の中の実情を突きつけ、否定し、覚悟を問う。それでも生徒のなかには夢を追い、のちに夢破れ、どん底の中でも諦めきれない生徒がいれば、卒業後でも手を差し伸べ、「諦めるための授業」を行う。
夢なし先生の進路指導の基本情報
漫画名:夢なし先生の進路指導
作者:笠原真樹
ジャンル:ヒューマンドラマ
巻数:3巻〜(連載中)
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