05.ENNEAD(エネアド)1章のハイライト4_セトとホルスの三本勝負、事故H、鏡、腕の呪い
さぁ!
エジプト神話の神々の
恋愛と心の成長を描く
韓国漫画ENNEAD(エネアド)の
ハイライトと考察4は、
「あの夜」と「ケンミス」に触れる前に
セトとホルスの三本勝負中におこった
ホルス×セトの事故H、
ハトホルの鏡の話、
腕の呪いの話
についてをハイライトします!!
盛りだくさん!
※速読で内容つかめるように
ポイントに太字をいれました!
🌙三本勝負
イシスが復権し
エジプト王となり
セトは罪を罰せられるのか?
それとも
セトが最強の座に神々の
承認を得て自信アップするか?
セトとホルスの
三本勝負が始まりました!
勝負は前回触れたように
・水中で息を止める勝負
・船で競う水上戦
・怪獣退治
です。
暴力と殺りくを繰り返す
セトの王政を止めるためか、
ホルスには神々のサポートがあります。
🌙第一試合 水中息止め(1-12〜16)
この勝負前にホルスは
愛の神ハトホルに試合のお守りとして
祝福が宿っているという鏡
を渡されます。
しかし、きみが悪く
身につけませんでした。
水中での戦いでは
神々は影から
ホルスに力を貸します。
大気の神シューが
ホルスを補助し、
ナイル川の主神イシスが
セトを水で攻撃しますが
セトは砂漠を
川に注ぎ込みます。
(その姿をみてホルスは
すごい!と嬉しそうに笑います。)
勝負はセトの勝ち。
🌙ハトホルの鏡(1-12)
どうやら祝福が
宿っているという鏡は
持つものの欲をあおるものの様です。
ハトホルは
王の妻という権力への野心を
煽られています(1-16)
ホルスは後に
無意識にセトに対して持つ
暴力的な性欲をあおられます。
(事故Hについては後述)
この鏡には欲をあおる
以外にも力があり後に
脅威の仕組みが明かされます。
なんと、鏡の中に
本物のネフティス※が
閉じ込められています。(1-17)
※4きょうだいの妹、
セトの妻、アヌビスのママ、
平和と和合の神様です。
どうやら鏡は対になる鏡に
好きな相手が写ると
閉じ込められる仕組みの様です。(1-17)
ホルスの鏡にセトが写るなんて、
美女と野獣の鏡みたい!
ホルスは一度
この鏡に閉じ込められ
鏡の中のネフティスに会います。
そのネフティスは
自分が本物のネフティスで
鏡の外でセトと愛しあい、いま
牢屋で泣きくらしているのは
偽物のネフティスだと話します。
自分の存在をセトに
知らせてほしいと伝えます。
(しかし、ホルスは2-89現在
セトに知らせてません。)
⛄️脱線
ホルスは
セトとネフティスの仲への嫉妬で
伝えられないのでしょうか。
だったらウキウキします。
ホルスは1-20で
元の世界に戻ってきますが、
戻ったのが本物のホルスかは
2-89現在まで謎のままです。
話の流れ的に本物でしょうけど
🌙鏡とハトホルの謎発言
鏡は二つあって
一つはホルス、
一つはハトホルが持っています。
ハトホルは二試合後、
セトvsホルスが1対1になった段階で
本当にやっちゃおうかな?
ラーを味方につけて…
彼が私のものになるなら。
とつぶやいてます。(1-16)
このとき
ハトホルが何をしようとしたのか?
鏡とラーの関係は?
これは2-89現在
明らかにされてません。
🌙鏡は神の力を正反対にする?
また、ハトホルは鏡を
セトに破壊されそうになったとき
全身から炎をだして怒ります。(1-17)
セトは愛の女神である
ハトホルにそんな力があったか
不思議に感じます。
鏡は神に本来とちがう能力を与える
ようです。
⛄️私の推察ですが、
鏡の中の本物の
落ち着いたネフティスは
エジプト神話通り
葬祭と死者の守り神なのでは。
そして鏡の外の
愛と和合の神ネフティスは
鏡が写した、本物と反対の姿。
だから能力も正反対なのでは。
愛の女神ハトホルも
他者への愛情というより
利己的な反対の姿にみえます。
本物が鏡の中に囚われてるのかも
しれませんね。
🌙第2試合 石船競争(1-22〜23)
この試合ではアヌビスが
ホルスに協力します。
この試合の前に、
アヌビスはイシスに
オシリスからのものとして渡した
種を渡しています。(1-21)
試合が始まると
この種からあの夜の
赤い花が咲いて、花粉が
水上のセトと船を包みます。
このときホルスは
セトを抱きあげ空に
初フライングトゥギャザー!
⛄️脱線
失礼しました。笑
ホルスの行動や表情が本当好きで…。
物語の中で何度か飛び上がる2人に
段々と信頼関係が生まれていくところは
のらねこが懐くような演出で、
振り返るとくーってなります。
初フライはセトが対抗して
ホルスの足にぶら下がる形
その間に赤い花が
セトの船を壊し、
ホルスの船はゴールに到着。
勝負はホルスの勝ち(1-25)
試合のあとセトは
昔アヌビスにプレゼントした船が
関わっていたことに気づき、
アヌビスの裏切りを悟ります。
一方ホルスは
アヌビスがイシスの助言で
ホルスに協力したことに気づき、
弱い自分をなさけなく思います。(1-27)
🌙ホルス×セトの事故H(1-30〜32)
このころ
この漫画の原作韓国版は
一話更新されるたびサーバーダウン
するほど人気だったみたいですよ。
色んな方が読むかもなので
詳しい描写は別記事にします。
セクメトに
そそのかされたセトは
なんと、
宿敵オシリスの息子ホルスを
レイプして傷つけよう
と考えます
が、
鏡の力で我を失ったホルスに
返り討ちにあいます。(〜1-32)
お馬鹿ですね。
⛄️脱線
おろかで乱暴なセトが
徐々に物事を理解して、
精神的に成長していく姿
一番強く悪神のはずなのに
ことごとくモテて
色んな男におそわれる姿
そして優しく温厚な
ホルスがセトに対し
たまに野生的で積極的なとこ
オシリスの怖すぎる
数千年越しの執着っぷり
これらは私にとって
この漫画ENNEADの
大好きなところです!
同じ方いるかな?
このホルスの寝所シーンでは
大事なことが描かれています。
まず
強いはずのセトが
震えて人間並みに弱くなること。
抵抗してホルスに力で負けした瞬間
セトは出廷後ふるえて動けず
オシリスにキスされたことを思い出し
逃げたいのに
体が動かない状態に
なってます。
直接的には
描写されてませんが
この一連の場面展開で
一部の(エロアンテナを持つ)読者は、
もしや
セトは過去に
オシリスにレイプされており
トラウマでオシリスと会ったり
誰かに力づくで襲われると
動けなくなるのでは?
と感じますよね。
真相は「あの夜」の回でまとめます。
また、
寝所シーンをより
印象的にしているのは、
この漫画で初めて主人公
セトの顔!!!
がフルで描写されます。
被り物がない
セトの表情が見えることで
一層セトのショックが伝わります。
ずっと
顔が出てこなくて
この演出はほんとにくい!(最高)
ちなみに2章でホルスの顔が出る回は
2-70前後なのですが、
そこまでの蓄積とタイミングがもう
もう、もう、もう、最高の演出でした。
🌙オシリスに襲われるアルビス
第二試合後の同じ夜、
セトがホルスに返り討ちにあい
悔しさに震えているとき、
アヌビスは父セトとの
暖かい思い出の夢をみて
涙を流しています。
そのときオシリスらしき
影が炎に写り、襲われます。
その悲鳴を聞きつけ、
セトが駆けつけます。
そこにはオシリスがいました(1-34)
直前にセトがホルスに
返り討ちレイプされたことに
きづいたオシリスは、不機嫌。
イシスの復讐は十分と判断し、
セトをドゥアト(冥界)に
強制連行しようとします。
そう。オシリスはセトの兄にして
数1000年狂愛ストーカーなのです!
(私の解釈)
🌙セトが準備していた武器
ここでセトが反撃に出ます。
セトはあの夜以降、
オシリスへの復讐のため
武器を作ってました。
この武器の作り方が問題です。
今後2章に続くセトの大罪です。
エジプトの民、
しかも純粋な心をもつ
女性や子供を無数に殺りくし、
その魂を粉々の砂にして
作った武器なのです。
純粋な魂は苦しみやすい
ため強い呪いをもった武器がつくれる。
どうしてここまで
取り返しのつかない方法を
選んだかオシリスが問うと、
信じていた神(兄)に
裏切られるほど惨めなものはない
とお前が教えたから
と、セトは怒りをあらわにします。
セトは自分を慕う
無数の人間たちを殺して、
その魂を破壊して、
魂の呪いを武器としました。
そしてその武器で
オシリスの左腕をカット!
そこで止めに入るイシス。
これはオシリスではないと。
🌙腕が呪われたのはアヌビス
オシリスの体の
外側がはがれると中身は
オシリスに体を乗っ取られた
セトの息子、アヌビスでした。(1-37)
セトは
無数の苦しむ魂で作った武器で
左腕を切り落とすことで、
アヌビスに強い呪いをかけてしまった
のです。
アヌビスは
腕の呪いに攻撃されて、瀕死に。
このままでは死んでしまいます。
セトは強がる余裕をなくし
震えてイシスに頼み込みます。
イシスも救おうとしますが
無数の魂の呪いを解くのは
無理であると肩を落とします。
⛄️脱線
この姉弟は対立してても
互いの判断や優しさを
信じあってますよね。
こういう関係の描写がたまらない!
ケンミス以降
アヌビスの心臓は
オシリスの冥界の花で
出来ています。
このオシリスの花が
腕の呪いと戦っているが
それが尽きるとアヌビスは
死んでしまいます。(1-38)
セトは
自分が用意した無数の呪いを
アヌビスにかけさせたのは
オシリスの計算だろうと
イシスに語ります。
セトがオシリスを殺せばアヌビスが死ぬ
セトが全てを諦めてドゥアトに行けば、 アヌビスは生き延びる
緻密な計算をするキチガイだと。
怖すぎる
ここまでするか?血も涙もない
さすが数千年ストーカー…
また、このときの会話で
セトはイシスが
・オシリスのセトに対する執着
・あの夜に起きたこと
を知っていたこと
そしてイシスの思いを知ります。(1-39〜49)
🌙父子の決別をしむけるオシリス
イシスも別のシーン(1-53)で改めて
オシリスの思惑を語っています。
瀕死のアヌビスが
生き残るために望むのは
半神から神になること。
つまり、セトと縁を切ること。
それを仕向けようとしている。
セトに殺されたものの無数の怨念は
オシリスでも解けない。
アヌビスが死なないように
心臓の花に生命を吹き込んでいる。
花が枯れたら、アヌビスは死ぬが、
呪いは残り、別の呪いになる。(1-53)
オシリスは
セトからもアヌビスからも
2人が自発的に決別するように
仕組んでいるのです。こわ!
アヌビスの左腕が
呪われた状態で
第3試合を迎えます。
🌙第3試合 怪獣狩り前(1-51〜52)
冥界の怪獣を
倒す数を競う戦い。
セトが砂を使って
ホルスに直接攻撃するのは禁止です。
一方、
イシスはこの戦いで
もしホルスが負けたら
ナイル川を氾濫させ洪水を起こし
外国から招いた
ヒゲの神の協力で
エジプトに復讐する腹づもり。
⛄️私のヒゲの考察
第2章から活躍するヒゲさんは
海外の神ということですが、
ギリシャ神話の神ではと思ってます。
例えば、
水に関わる海の神ポセイドンは
イシスと神話で関わりがあります。
1-68でイシスを姉貴と呼ぶのも、
実はポセイドンだと辻褄があいます。
ただ、ゼウスも見た目がぽいです。
開戦の前にアヌビスが
セトの武器管理役を志願します。
セトは呪いで瀕死の
アヌビスを心配して
歳をとっただけの赤子だから
参加させるなと言います。
ホルスが
一番幼いのは僕です。叔父様。
とつっこみます。
🌙第3試合 怪獣狩り(1-53〜)
試合が始まるとアヌビスは
血を吸うほど重くなる剣という
セトに不利な武器を渡します。
不利な武器でも
セトはとても強い!
どんどん怪獣を狩ります。
ホルスは
重い剣がセトとアヌビスを
つなぐ何かと気づいており
剣を捨てるように迫ります。
セトは砂嵐で応戦します。
ホルスとの会話の中で、
ホルスは昔を知らなくても
今のエジプトをみれば
セトとイシスが耐え難い苦しみを
経験したことが分かると説きます。
仲良い姉弟で争わず
試合を諦めてほしいと。
(1-57)
心広すぎ。器ひろすぎ。
かっこよすぎ
ここでセトの本音が漏れます
今の地位でなければ
最も強い者でなければ
欲しいもの(ネフティス)は
手に入らない!
と。(1-58)
そこにアヌビスが現れ
最後の武器
黒い呪いのブレスレットを
手渡そうとします。
ネフティスが
アヌビスの左腕の
切り落ちた部分を
腕輪にしたものです。
ホルスは直感的に
アヌビスが差し出す
黒いブレスレットが
セトに悪いものと感じます。
ここで、3試合を通してセトを
傷つけないように行動していた
ホルスが本気になります。
叔父様にとって悪いものですと、
体を張って、アヌビスを人質にとり
受け取らず、試合を棄権するよう
セトに迫ります。
この腕輪に対しては
オシリスも戦います。
冥界から送った怪獣が
腕輪の黒もやを攻撃。
結果的にはセトは
息子アヌビスが渡すものを
拒みません。
呪いとわかっていても
腕輪を受け取ります(1-63)
腕輪をつけると
無数の魂の恨みに包まれ
セトは苦しみ倒れます。
意識を失った中で
ネフティスが
セトが人間の恨みと
向き合うために和合の力を
すべてあげると伝えます。(1-65)
セトが意識を
失って倒れてる間に
オシリスの怪獣が
どさくさにまぎれて
セトをドゥアトに
さらおうとしますが、
すぐにイシスに倒されます。
そのしつこさ、芸術だよ。
BL界の粘着無理じいSの至宝オシリス。
ホルス派だけど、尊いよ。
砂嵐をおこしたセトの反則で
第3試合はホルスの勝ち
これにて決着。
三本勝負はホルスの勝ちです(1-66)
🌙いや〜長かった!
三本勝負が始まってから
終わるまでさまざまな回想をはさみ
50話もあります。
途中にはさまっている
「ケンミス」と「あの夜」の
断片的な回想シーンが
漫画の振り返りを難しくしてるので、
あえて2つを後回しにして
整理してみました。
スマホで書いてるので
自分でも読み直して
より読みやすくなるように
文を調整していこうと思います。
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