『家』が家族になる次世代IoT住宅【前編】
日々の暮らしぶりが人間に与える影響は大きい。
バランスよく栄養を取ったり、適度な運動をするなど、少しずつでも日常生活を改善すれば、後々に大きな差となっていく。ひ弱な少年だって毎日コツコツ努力すれば、空手部の主将にも勝てるはず!
そう、暮らしをアップデートするIoT住宅のサポートがあれば……!!
というわけで、パナソニック ホームズ株式会社の最新鋭プラットフォーム『HomeX』を導入した次世代IoT住宅の担当部署 に話を伺ってきた。
■『家』が家族の一員になるHomeX とは?
HomeX は、住宅内の設備や家電、各種センサー、IoT機器を総合管理できる、「くらしの統合プラットフォーム」だ。
そしてHomeXと住人を繋ぐ窓口となるのが、タッチパネル式の統合インターフェース「HomeX Display」である 。
従来の住宅では、エアコン用・風呂用・インターホン用など、複数のコントローラーが存在しており、管理が複雑になっていた。
しかしHomeX Displayは、一つのタッチパネルだけで住宅内の各家電・設備をまとめて制御できるため、管理も楽だし操作も簡単だ。
(画像引用:パナソニック)
またシーン制御という機能もあり、家の環境をワンタッチで設定できる。
たとえば「おはよう」シーンを設定していると、起床時間に自動的にシャッターを開け、お気に入りの音楽を流して、気持ちのいい目覚めを演出してくれる。
朝の布団からなかなか出られず二度寝してしまった、という悲劇もこれで避けられるはず……!(筆者がよくやらかします……)
そしてHomeXの機能はこれだけではない。
HomeXは家族の一員として、住人にしっかりと寄り添ってくれるのだ。
■暮らしをアップデートする提案型システム!
HomeXは住人の暮らしぶりをふまえつつ、生活に役立つ提案をしてくれる。
たとえば子供が服を泥だらけにして帰ってくることが多い家庭では、帰ってくる時間に合わせて、洗濯機を泥落としモードに設定する。
雨が降りそうな日には、クラウドから天気情報を取得し、外出時に傘を忘れないよう通知してくれる。
更に、冷蔵庫の効率のいい収納の仕方など、生活に役立つ豆知識も教えてくれる。
住人に合わせた提案と情報提供をすることで、より快適に生活できるよう暮らしをアップデートしてくれるのだ。
そしてアップデートされるのは、住人の生活だけではない。
HomeX自身もアップデートされ、住人と一緒に成長していく。
■住人と一緒に成長していくのが、未来のIoT住宅!
「HomeXを利用しているお客様から特に評価されているのは、『未完成なところ』なんです」とパナソニック ホームズの商品開発企画部・鎌田剣さんは語る。
HomeXは、連携するIoT機器や外部サービスを増やすことで、機能を拡充することができる。
たとえば近い将来のアップデート構想では、レシピサービス事業者との共同開発により、住人の好みや季節に合わせたレシピを提案できるようになるらしい。
外部の配送サービスとも連携することで、レシピを選択すると、自動的に食材を注文・配送してくれる。
更にIoT機器も連携させることで、レシピに合わせたコンロやレンジの設定まで行う予定だ。
好みに合った料理を向こうから提案してくれて、食材や料理器具の準備まで済ませてくれる。
これなら、どうしようもない面倒臭がりの筆者でも、ちゃんとした自炊ができるようなる!!(……かも知れない)
これまで書いてきたサービスだけでも、充分に魅力的に見えるHomeX。
だが、IoT機器の活用だけが暮らしではない。
暮らし全体をアップデートするのがHomeXの目標だという。
暮らし全体のアップデートとは、どういうことか?
そして、IoT住宅が普及すれば、人々の生活はどう変わっていくのだろうか?
後編では、その辺りについて追っていく。
後編は4月27日に公開を予定しています。
漫画構成=こうや豆腐(@toufu_0141)、神代徒華(@rakugaki_toka)
取材・文=茶谷葉(@tyatani_you)
編集=伊勢村幸樹
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