見出し画像

ぐんま県境稜線トレイル【準備編】

はじめに

先日、「ぐんま県境稜線トレイル」にチャレンジしました。結果的には残雪があまりに多く敗退したのですが、その記事を書く前に、まずはこのロングトレイルがどのようなものなのかを記しておきたいと思います。



ぐんま県境稜線トレイル

鳥居峠(群馬県嬬恋村・長野県上田市)〜谷川岳山系(群馬県みなかみ町)までの約130kmのロングトレイルとなります。
2000m級の山々の稜線沿いの登山道を歩きますので、気温も平地より10℃以上低くなります。



準備

ロングトレイルのコツは、「軽量化」だということは本やブログ、YouTubeなどから知ってはいたのですが、日帰り低山ハイカーの自分にとっては、そもそもテント泊に何が必要で、何が不必要かの基準すら分かりません。必要な道具まで削って命の危険に陥るよりは、荷物の重さで苦しんだ方がマシと判断して、【迷ったら持っていく】という基準で荷物を準備しました。そんなこんなで荷物の総重量は20kg超(ザック重量込み)になってしまいました。これは後に猛烈に後悔しております。どんなに重くても15kgには収めておきたかったです。
ベテランの方から見たら、色々と反省点・改善点があると思うのですが、あえてここで装備品を挙げて、次回への教訓にしたいと思います。



ザック(バックパック)

バックパックはグレゴリーのバルトロ65です。
これは様々な大容量ザックを調べて比較して検討しました。
最終的に3つの候補に絞ったのが、「モンベル トレッキングパック55」、「オスプレー イーサーAG60」、そしてバルトロ65です。
モンベルは背中パッドに熱が溜まりそうだと判断し却下、イーサーはサイズ・色で在庫なし。そしてたまたまバルトロ65が新モデルが出たばかりで、型落ちモデルが38%引きになっていたのでこれに決定しました。

ザック自体の重量は2.1kg(Sサイズ)。色は黒っぽく見えますが、ブルーです。




シュラフ(寝袋)

寝袋は、モンベルのバロウバッグ#0です。
縫い目のある旧タイプです。現在は表面に縫い目が出ないシームレスタイプになっているようです。
重さは2kgあります。
重くてかさばるのですが、軽いダウンは値段が高く手入れが大変そうなので、エクセロフト(化繊綿)のものを使用しております。



テント

テントは、エアライズを持って行ったと思ったのですが、間違えてカヤライズでした…(涙)。
以前テントの陰干しをした時に、収納袋を間違えて入れてしまったようです。

フライシートも持って来ていたので、仕方なくカヤライズの上にかけます。インナーテントが通気性は抜群なので寒かったです。




トレッキングポール

モンベル製の二通りの持ち方ができるトレッキングポールを2本使用しています。



軽アイゼン

こちらもモンベル製の「スノースパイク シングルフィット」です。
どんな靴にも合うし、装着がワンタッチで楽ちん、そして値段も安かったためこちらを購入しました。
残雪があっても平地や緩傾斜地だと役に立つのですが、急な登りになると全く上がれなくなりました。無いよりはあった方が良いですが、やはり5月中旬で2000m以上の山に登る時は、12本爪の本格的なアイゼンとピッケルは必須ですね。思い知らされました。なぜか2000mのラインで急に残雪が増えました。それまでは全くなかったのに、まるで別世界に足を踏み入れたようでした。



ソーヤーミニ

小型の浄水器です。
注射器は清掃メンテナンス用なので持っていきませんでした。
登山中、湧水を汲みましたが、そのまま飲めるくらい綺麗だったので、一度も出番なし。



蚊取り線香

100均のセリアで買ったもの。高い山はまだまだ寒く、蚊はおろか虫さえもほとんどいなかったため、こちらも出番なし。蚊取り線香の他にも防虫スプレーやウナコーワクールも持って行ったのですが、ただの負荷になってしまいました。



ソーラーパネル

スマホ充電用のソーラーパネルです。アンカー製でモバイルバッテリーも用意しました。
ロープでバックパックの背に取り付けてあります。



その他

登山靴は、サウスフィールドの富士山モデルです。ウォータープルーフ(防水加工)です。もう数年使っています。
帽子やロープはワークマンで買ったものです。
アウトドアマットは180cmのものを半分にカットしたもの。
・折り畳みナイフ
・ヘッドランプ(予備の交換用電池)
・文庫本
・ボールペン
・メモノート
・ウェットティッシュ
・ティッシュ
・トイレットペーパー
・ミニ折り畳みスコップ
・地図(パンフレット)
・医療セット
・日焼け止め
・ハンドクリーム
・爪切り
・etc



食料品

当日は出発前に、カレーとまるごとバナナを食べて、満腹状態で出発しました。

・水バッグ(2L・900ml・500ml)※出発時は水を満タンに
・ペットボトル飲料500ml2本
・ナルゲンボトル500ml
・サッポロ一番みそラーメン5袋
・ドリップコーヒー10杯分
・ポカリスエット粉末1L × 2袋
・カロリーメイト数箱
・味噌汁の具(乾燥)
・ドライフルーツ数袋
・シリアル半袋
・アーモンドフィッシュ数袋
・魚肉ソーセージ4本
・フランスパン
・菓子パン
・マーガリン入り黒糖パン1袋
・割り箸10本
・折り畳みスプーン
・ガスバーナー(ST310)
・カセットガス
・アルミクッカーセット(SOTO製)


衣服

・帽子
・冬用ウインドブレーカー
・アウトドア用Yシャツ
・ヒートテック半袖Tシャツ
・冬用アウトドアズボン
・ネックウォーマー
※以上は出発日の着用品

・夏用アウトドアズボン
・ゴアテックス雨具上下
・フリース(上のみ)
・下着、靴下6日分
・ハンドタオル


おわりに

だいたい以上が今回用意した装備品で、結局全て含めて20kg。これがかなり重くて大変でした。ザックの背負い方もよくなかったのか、腰・肩・鎖骨が痛いです。そして足は筋肉痛です。気分は倦怠感とダルさがあります。実はこの記事は帰宅日に書いているので、この後じっくり休みたいですね。
そして荷物に関しては、削れるものは削って、軽量化できるものは軽量化したいです。ダウンの寝袋にできたら容量・重さともに大幅に下げることができるのですが、これが高くてなかなか踏み出せません。
少しずつ経験を積み、またいつか再チャレンジしたいと思います。
もしかしたら、残雪期のぐんま県境稜線トレイルのスルーハイクが達成できたら、人類初かもしれません。



いいなと思ったら応援しよう!