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【滑落事故注意!】 妙義山登山

はじめに

2022年2月頭に、積雪のない「妙義山」へ登山へ行ってきました。
その前日に、群馬県北部にある迦葉山へ低山ハイクに行こうとしたのですが、その時はあまりの積雪で駐車場でリタイヤしました。
今回の妙義山は、真冬でも積雪がなかったため、冬山登山をする場所にはピッタリだと考えたわけです。
しかし、一方で妙義山は滑落事故の多い大変危険な岩山です。

妙義山

群馬県、下仁田町・富岡町・安中町にまたがる岩山。
日本三大奇景の一つ。
あまりにも危険で登頂が困難なため「日本100名山」に選出されなかったと思われます。


ルート

2022年2月頭に行ったのですが、この時は、岩崩れのため多くのルートが閉鎖中でした。なので行けるところまで登山しました。もしルートが閉鎖中でなかったとしても、高所恐怖症の自分には登頂は厳しかったと思います。

  • 11:00 道の駅駐車場

  •     妙義神社

  • 11:30 上級者向け登山口

  • 12:15 大の字

  • 12:40 辻

  • 13:30 二本杉茶屋跡地

  •      第一見晴

  •      関東ふれあいの道

  • 14:25 第二見晴

  •      関東ふれあいの道(下山)

  • 15:10 登山口

上記のようなルートでゆきました。

妙義山登山マップ2021年度改正版


妙義山登山


道の駅みょうぎ

妙義山周辺にはいくつも町営の無料駐車場があったのですが、土地勘がなかったため、最も分かりやすい道の駅の駐車場に車を停めました。トイレもあるし、登山者用の駐車場とも距離がそこまで離れていないので、道の駅に停めて良かったと思いました。


妙義神社

まずは登山の前に、神社に参拝して安全祈願を行いました。

妙義山をバックにした神社。

長い階段を登って、本殿前の門へ。

本殿で安全祈願を行いました。

振り返ると良い景色が。
門が額縁代わりになって、遠くの借景が風景画のような感じです。



妙義山登山

神社で参拝を済ませた後は、登山口に行きます。
神社のすぐそばに登山口がありました。
「上級者コース」とあったのですが、元々岩崩れにより頂上へのルートは途中で通行禁止になっています。
危険ゾーンが通行禁止なので、途中までは大丈夫だろうと考え、こちらの上級者向けコースから入山しました。

もちろん登山カードを記入し、ポストに投函します。

さあ出発です!


これから登る急峻な妙義山を仰ぎみると、自信がなくなってゆきます。


登山道は白いマーキングが道標となりました。
道迷いしやすそうなポイントにはちゃんと白文字で「✖️」印がしてあります。


「大の字」直前に注意書きの看板があります。
さらに上に進む場合は、上級者の経験と知識を要すとのことです。
しかし、こちらの縦走コースは、岩崩れのため立ち入り禁止になってました。(2022年2月時点)


「大の字」へ至る急峻な崖の道。鎖に掴まって登ります。
鎖は新しい頑丈な鎖と、老朽化した細い鎖の2本がありましたが、もちろん新しい方を掴みました。
最初は落ちるのが怖くて必死に100%の握力で鎖にしがみついていたのですが、それだと疲れてきて握力が続かなくなってしまいます。途中で、鎖をギリ掴める握力+10%くらいの力で鎖を掴んだ方が、握力が持続することに気付きました。かえってその方が安全な気もしました。


大の字】に到着。高所恐怖症の自分にはこの地点が限界でしたね。どのみちこれ以上の登りは立ち入り禁止になってましたが、通行可能だったとしてもこの地点でとどまったと思います。
大の字は人が数人座れるくらいの狭い崖の上です。
端にいって景色を撮影したいところでしたが、滑落の恐怖で出来ませんでした。


大の字の遠景

上画像の右中央にある白い「大」の字が、【大の字】です。
この地点よりもさらに高所があるなんて、考えただけでも恐ろしいです。
妙義山に登頂した人はすごいなと思いました。


大の字から、かろうじて撮影できた一枚。
一歩踏み出せば、真っ逆さまです。


妙義山が怖い理由に、”土”もあると思います。
カラッと乾いた土で、登山靴のグリップ力が低下します。要は滑りやすいです。
今までは保水率の高い黒土の山しか登っていなかったので、まず最初にこの土が強敵に感じられました。
乾いた土で、登山靴の底に食い込むことがないので、靴が比較的汚れにくいというメリットはありますが。


【辻】に来ました。
三方の道が交わるT字路です。
ここから「第一見晴らし」方面へゆきます。


水平方向の移動になりますので、もう危険はほとんど去りました。


クサリ場が現れましたが、大の字直下のクサリ場を乗り越えたことにより、少しだけ自信がつきました。


たぶん、第一見晴からの一枚だと思います。
景色より、枝の先の枯れ葉を見てました。あのギリギリ落ちそうで落ちない枯れ葉がもし自分だったら、この断崖絶壁でどれほど恐怖を感じることかと夢想して、立ちくらみを覚えました。
そして断崖絶壁に生える木の枝にとまる鳥を見ては、鳥はすごいと感嘆したものです。


道迷いポイント①
こちら正しいルートは左折です。
まっすぐ進むと崖で行き止まりになります。


道迷いポイント②
大岩で登山道が塞がれている!…と思いますが、こちらは大岩の端っこを通るのです。靴の幅くらいの道しかありません。足を踏み外すと奈落の底です。ある意味、ここが一番怖かったです。クサリもありません。


大岩通過後に振り返って撮影した一枚。
靴の幅しかない道。画面左側に転んだら、チェックメイト。天国直葬です。


【二本杉茶屋跡】
先ほどの大岩の近くに、茶屋の跡地があります。
幅の狭い急峻な峰に、よく茶屋を作ったものです。
ひょっとしたらこの地点までが一般人向けで、これより先は上級者向けの分水嶺のような役目を果たしていたのかもしれません。


単管パイプの手すりが現れました。
単管パイプの汎用性の高さには驚きです。
しっかりと地面に打たれていて、安定した手すりでした。


【関東ふれあいの道】
妙義山はいくつもの山を合わせた総称です。その山をつなぐルートがこちらで、遊歩道のようなものです。ここまで来れば比較的安全です。


突然現れた鉄階段。
ずっと山歩きをしてたので、かえって階段の歩幅の感覚に慣れにくかったです。焦ると転んでしまいそうです。


突然遊歩道の前方が開けてきました。


第二見晴らしの岩壁です。



第二見晴展望台からの一枚。
雄々しい山です。登らずに眺めるのが正解かもしれません。


残念ながら、関東ふれあいの道は【第二見晴展望台】で行き止まりになってました。ここから先は立ち入り禁止です。
ここで下山することにしました。
再び関東ふれあいの道を戻って、途中から下山ルートを降ります。


下山。
現在は、立ち入り禁止箇所の多い妙義山。ルートが完全に解放される頃に再び来たいと思いました。今度は安全のためにハーネス(命綱)を用意しようと思います。


おわりに

妙義山の土はサラッと乾燥していて、登山靴のグリップが効きづらく少し滑りやすかったです。今まで自分が登った山は黒土の保水率の高い土だったので、まずその時点で上級者向けだと感じました。
加えて高所恐怖症の自分にとっては、クサリ場も怖かったです。
今回は上級者コースの上の方は岩崩れのため通行禁止になっていましたが、どのみちヘルメットも持っていなかったので、登頂はできなかったと思います。
そして今回の妙義山登山で、高所恐怖症の自分にとっては急峻な登山は難しいという現実を突き詰められました。人間には向き不向きがあるので、今後は垂直方法の移動である登山ではなく、水平方向の移動であるロングトレイルの割合を増やしていこうかなと思っています。
あるいは登山用のハーネスを購入して、命綱をつければ登れるかもしれません。とにかく高所恐怖症の人にはオススメできない山でした。




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