シリーズ ”職場で活かす対話術”を対人援助技術から考えてみた vol.5「傾聴するための一番おススメな技術☆」
みなさんこんにちは!人マネ2020白石です。今年度、僕がnoteに投稿するのはこの記事が最後になるかと思います。
今年度の研究で、我が組織の職員の方々に職場内のコミュニケーションについてのアンケートを取らせていただきました。※アンケート結果については、もうしばらくで論文と同時に発表させていただきます。
アンケートの最後に、興味のある動画コンテンツは何ですか?という項目があり、「コミュニケーション」や「対人援助技術」が意外に人気が高かったのです!
なので、今日は人マネで重視している「意思決定のための対話」とは少し路線が違うかもしれませんが、「相談モードの時の傾聴の技術」について書いていければと思います。
まずは、僕が今の職場(生活福祉)で研修担当をしていた時に作成した、傾聴に関するテキストをご覧いただければと思います(楽するな!と言わないで‥‥笑)。
テキストでは、傾聴の技術を12個のポイントに分けて解説しております。
今日は、その中でも、
これひとつだけでも全然OK!(だと個人的に思っている)
という一番のおススメ技術をご紹介します。
それは…
⑪感情の反射(繰り返し) ※9ページ
です!!
これ、相談場面ではめっちゃ効果あります。ただ感情の言葉に注目して耳を傾け、出てきたら繰り返すだけ。
アドバイスや過去の経験や励ましの言葉も何もいらない。ただただ相手の鏡になるだけです。
少し例を。(僕が昔参加していたカウンセリングトレーニングの逐語録からの抜粋です)Cl=話す側 Co=聴く側
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Cl「色々考えてしまってて、今仕事、大学出てすぐその仕事が始まって、なんかすごい自分がすること、事務処理一つにしても、なんかああ薄っぺらいなって感じる時があって」
Co「薄っぺらいなって感じる時があって」
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Cl「彼の、そのなんかすごくちっちゃい例に対して全然こう、太刀打ちできなかったこともすごく悔しくて」
Co「すごく悔しくて」
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実際にやってみると、少し不自然な気がするかもしれません。でも、聴いてほしい人にとっては、とても心地よく入ってくるものなのです。なぜなら自分の発した言葉だから。
ひたすら相手から出てくる言葉の中に感情が含まれる言葉を探して、出てきた瞬間に鏡となって返してあげる。
これも、前回お伝えした
バカ正直に
と結びつくかもしれません。
僕はこの技術をトレーニングし始めたのは今から18年前ですが、今でも相談場面では一番大事にして、実践しつづけています。
・聴いてもらえていると感じる
・自分の言葉が返ってくるから、再度その意味を吟味して自己洞察が深まる
・テンポよく言葉が返ってくるから、自分が話してもいい時間だということが実感しやすい
といった効果があるようです。
そういう場面があれば、ぜひお試しください(^▽^)
それでは、今日も頑張りましょう!