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サイキックアクションロマン「神様のフォークロア」設定資料集

ええと。

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サイキックアクションロマン「神様のフォークロア」。

民放系の深夜アニメ枠で2012年の第1クール(1月~)放送スタート。

入れ子構造になった世界設定と、「誰かを守る能力」としての「ガーディアナ」という力をもつ女子高生キャラ設定が一部で話題となった、同名のライトノベル系小説が原作(コミカライズ展開中)。

主ターゲットは10代~20代男性。いわゆるラノベ層、TRPG層などを軸に、一般層を含めて設定。

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…という「TVアニメ風の何か」の設定資料集です。

そもそもは、2011年10月13日にイーストステージ・いけぶくろで開催されたイベント「声優のリアル企画 Respond! You!!2nd - 聞きたくねーか本音のハナシ!- 」内で行われた公開模擬オーディションのために用意したもの。世界設定、キャラクター設定、プロット、ビジュアライズ(さらには原作ノベルやコミカライズの制作)など、わたくし個人ではなく複数人で制作していた作品ですが…そろそろ時効でいんじゃね?

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タイトル:
サイキックアクションロマン「神様のフォークロア」

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プロット:
世界は狙われている。
誰に?・・・闇に住まうものたちに。

古の昔から「この世とあの世の境」に住まうものたちがいた。
妖魔、幽鬼、混沌、魑魅魍魎。
「ダークマータ」と呼ばれる闇の眷属たち。

彼らはときおりこの世を訪れ、この世のものをあの世へと連れ去る。
連れ去られた者の家族や友の嘆き、残された者たちの不安やおびえを糧とするために。

世界は守られている。
誰に?・・・力ある娘たちに。

ひっそりと「この世とあの世の境」を守る果敢なる乙女がいる。
念動、予知、透視、瞬間移動。
「ガーディアナ」と呼ばれる光の娘たち。

彼女らは闇の眷属を境の向こうに追い返し、連れ去られたものを境のこちらに取り戻す。
この世とあの世の平衡を守り、愛するものの平穏と安寧を保つために。


永きに渡る闇と光のひそやかな闘いの歴史を知るものは少ない。
だが、たしかに彼らは境を越え、彼女らは世界を守ってきた。

そして、2021年。
炎をまとうひとりの乙女と、闇より還りしひとりの若人。

閉じたはずの境が再び開く時、環を描くは宿命の輪舞(ロンド)。

サイキックアクションロマン「神様のフォークロア」

ここに開幕!

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バックグラウンド:

【ダークマータ ―Darkmata―】

伝承において妖魔、幽鬼、混沌、魑魅魍魎などと呼びならわされてきた「あの世」に住まう闇の眷属たち。「境」に潜み、折りをみてはこの世を訪れ、この世のものをあの世へと連れ去ってゆく。

あいまいな闇の凝り固まったようなその姿、ヨーロッパの人形芝居を思わせるむやみに丁寧な物腰と大げさな身振りから、ダークマータ(闇の人形)と呼ばれる。

連れ去られたものたちはやがて現世に戻ってくる。その見かけは連れ去られたときのままだが、折に触れてごく親しいものにすらそれとわからないほどに真逆の貌を表す。彼らはケルト神話に倣い「チェンジリング」と呼ばれる。

古いガーディアナ達の伝承に言う。
チェンジリングの変貌は、あの世の闇に心の欠片を置き忘れてきてしまったからだと。

【ガーディアナ -Guardiana―】

「境」を監視し、ダークマータの侵攻から現世を守護する組織が「ガーディアナ」である。

一般人にはダークマータの存在を知らず、また、ほとんどそれと知覚することもできない。ただガーディアナのみがダークマータを明確に認知することができ、それを撃破することができる。

ガーディアナは「天・火・水・木・金」の5つの属性に別れ、それぞれの属性ごとに特徴的な超常能力を有する。

「天」属性のガーディアナには時の流れに干渉する力。「未来予知」「過去視」「予感」「超計算」など。
「火」属性のガーディアナには環境を揺さぶる力。「念動」「発火」「凍結」「暴風」など。
「水」属性のガーディアナには精神や感覚に働きかける力。「透視」「遠視」「遠聴」「精神感応」など。
「木」属性のガーディアナには自身を自在に動かす力。「瞬間移動」「物品取寄」「飛翔」「水中活動」など。
「金」属性のガーディアナには他者や物体を変化させる力。「変形」「解毒」「賦活」「拡大」など。

天属性以外のガーディアナはすべて女性で、全体の93%が女性である。
各国のガーディアナ達は、その能力の訓練や指導、情報伝達や伝承に有利で、なにより「情報の秘匿に優れている」ことから、世界中の様々な学校組織を隠れ蓑として活動している。

ガーディアナの能力の大きさ(扱えるエネルギー総量)はその属性によっても異なるが、遺伝形質としての当人の「器」の大きさで決まる。この「器」の大きさの見極めは、ガーディアナの能力の発現時点で「天」属性の者によって行われる。
多くの場合生涯そのポテンシャルは変化することはない。だが、稀にその資質を大きく伸ばすものも現れる。

多くの場合、同一属性の「器」による絶対的な差そのものは埋めることができない。だが、個々の能力そのものは低くても訓練によってより効率的、効果的な運用をすることは可能であるし、研鑽によってその能力を特化したり汎用化したりしていくこともまた十分に考えられる。

【平坂市と竜胆連 -HIRASAKA CITY & RINDOREN ―】

東京都郊外、霊峰富士に連なる山々に囲まれた平坂市。
世界各地の「境」を守護するガーディアナの拠点がこの小都市に存在する。

公立私立を問わず「中高一貫教育」制度を推奨する文教都市として知られる
平坂市の中心に五芒星を描くように配置された中等部併設の5つの高等学校。平坂北高校、平坂工業高校、聖クリストファー学園、月瀬高校、そして照陽女学院。

才色兼備で知られる5つの学校の真の目的は、5校の中央に位置する「境」を封じ、ときおり境から現れる「ダークマータ」を監視することにある。

一般生徒たちに混じって、能力属性ごとに各々の学校に配置されたガーディアナと、そのサポート役として抜擢された誇り高き少年達を統率するのが・・・五高生徒会連合、通称「竜胆連(りんどうれん)」である。

表向き、竜胆連は学校行事の調整や市の行事運営の補助ための「各校生徒会の連絡会」であり、各校持ち回りで生徒会長(この二人もガーディアナである)から一人づつ選出される総長1名、副長1名と各校ガーディアナから実力で選抜された5人の渉外担当の7人で構成される。

また「生徒会OBOGの互助組織」でもあり、中央政界や財界、平坂市に誘致された大手企業などに強力なパイプを持つ。

ちなみに、竜胆は平坂市の「市の花」である。
市章にも平坂市のシンボルとして竜胆がデザインされている。

もちろんそれは偶然などではない。竜胆連とは、この地に連綿と受け継がれるガーディアナの組織であり、現代においては、平坂市そのものが、実は竜胆連なのだ。

竜胆の5つの花弁に見えるのは五芒星である。五芒星に象徴される「封印」と「召還」こそが竜胆連の担う役割であり、竜胆の花言葉たる“誠実”、“正義感”こそ、ガーディアナの本分なのである。

【五校生徒会連合「竜胆連」所属高校一覧】

照陽女学院
夏目朱理の通う女子校で由緒正しい神道系お嬢様学校。「境」に対して南に位置する。
校章は「百合に朱雀」 所属ガーディアナの属性は「火」。

平坂北高校
地元公立進学校。月瀬高校とはライバル関係と言われる。「境」に対して北に位置する。
校章は「ペンに亀甲」 所属ガーディアナの属性は「水」。

平坂工業高校
地元公立工業高校。地元企業就職率、技術進学率ともに高い。「境」に対して西に位置する。
校章は「紅葉に槌」 所属ガーディアナの属性は「金」。

聖クリストファー学園
ミッション系私立高校。アートマグネットスクールで比較的軟派。「境」に対して北に位置する。
校章は「桜に蛟」 所属ガーディアナの属性は「木」。

月瀬高校
旧制中学時代からの全寮制私立男子校。高岳佑はここのOB。「境」に程近い小山の中腹に位置する。
校章は「三日月に蝶」 所属ガーディアナの属性は「天」
天属性は「特定条件を備えた男子」のみに発現する属性のため、月瀬高校は「竜胆連」唯一の男子校である。

※特定条件は「当人を除いた2親等以内にチェンジリングが存在する」こと。当人がチェンジリングである場合は「ガーディアナ」ではなく「監視対象」の扱いとなる。

【境 ―The Border―】

以下は、石見芳江が己の体験をもとに古くからの境にかかわる伝承を草刈小夜子からの聞き取り調査を踏まえてまとめた仮説である。

1)「境」が生まれるきっかけは、何らかの原因であの世とこの世を隔てている「次元の膜」のようなものが裂けて、人類の誰かがあの世に落ち込むことである。どうやらこれまで知られる限り、この現象は不可逆的で、ダークマータ自身が向こうから「境」をひらいた記録はひとつとしてなく、おそらくそれは出来ないものと考えてよい。

何らかの原因とは、「現実からの逃避」「自身の生への絶望」「他者への不信」といったネガティブな感情を強く持っていることのようであるが、そういった感情を持っている全ての人が「境」を開くわけではなく、サンプル数も少ないため、因果関係は不明とせざるを得ない。

つまり、ダークマータは「境」を開くことができないが、人類は「なんらかの特定の条件を与えれば」開くことができるという認識である。
このことは、この世とあの世の関係を暗示するものともいえる。一般に考えて開閉することの出来る側が「安全」で出来ない側が「危険」(航空機や宇宙船のエアロックを想像すれば顕著である)と捉えられる。

便宜的に「境」を隔てた向こう側を「あの世」こちら側を「この世」と呼んでいる。あの世側が「外」でこの世側が「内」なのか、あるいはその逆なのか、という問いには仮説を立てられる状況にない。が、以下の証言から、体験的な推察は可能かもしれない

「急にカーテンが裂けたような裂け目が生じ、彼は吸い出されるようにその裂け目へと落ち込んで行った。裂け目の向こうは真っ暗で何も見えなかった(石見芳江)」。
「昔から、境が開いていると、心の折れた人がそこに吸い寄せられるようにふらふらと近づいていってしまうの。力づくでそれを止めることはできないのよ。八王子千人頭に言わせれば、それで境があることがわかる・・・のだけれど(草刈小夜子)」

2)ダークマータは開いた「境」からこの世に現れ、周囲の人類をあの世へ連れ去ってゆくが、「境」が開いてすぐには、その周辺に「ぼんやりと現れる」ことしか出来ない。「境」の開いた当初に現れたダークマータが連れて行く人物は(最初に境を開いた者と同様に)「現実からの逃避」「自身の生への絶望」「他者への不信」といったネガティブな感情を強く持っている傾向にある。この時点のダークマータの認知、意思の疎通はガーディアナにのみ可能である。

3)「境」が開いている期間が長ければ長いほど、そこから現れるダークマータはよりしっかりとした姿になり、やがてカーディアナ以外にも「なんとなく感知できる」ほどに存在感を増す。この時点でダークマーターが連れ去っていく人はランダムになり、また、ダークマータ自身もこの世のものへ明確な反応を示すようになる。

例えば、ガーディアナ以外の存在がダークマータに呼びかけたのに反応したり、「境」が開かれた当初には仮にガーディアナの誘導によって銃器で撃ったとしても弾が素通りするのだが、姿がはっきりしたダークマータを人類が射撃した場合、それなりの物理的な衝撃を与えることができたりする。
ただ、これも「ダークマータの姿が見える人類が直接撃った」場合に限るようで、米国ではガーディアナの誘導で航空機からダークマータが居るエリアへの精密爆撃を行った事例があるが、この時は爆撃の効果はほぼ無かったという。

さらに興味深い事例として以下の証言がある。

「上椚田村の小町娘で名高かったミネさんが連れ去られたときね、金子様お抱えの腕自慢の武士や村の力自慢の若者がすぐさま取り戻しに向かったんだけどぜんぜんダメで。ああ、かろうじて一緒に連れさられはしなかったっていうか、あのダークマータはきれいな娘さんばかり連れていったような気がする、なんでかしら。・・・ええと、そう。それでミネさんを取り戻したのはね、ミネさんが面倒を見ていたお助け小屋の子供達だったの。7、8人もいたかしら、みんなで薪ざっぽうと打ち石もってね、泣きながら、わーって、「オ姉チャンカエセェ、カエセェ!」って。そのときダークマータはなんだか子供達の声を聞いていたような様子だった。ゆっくりとミネさんをその場において消えていったの・・・(草刈小夜子)」

4)「境」の向こうに連れ去られた存在が、ふいに戻ってくるケースがある。出現までにかかる時間は数分から数年と個々のケースによってまちまちであり、なぜ、チェンジリングがこの世に現れるのかは、諸説あってよく判らない。
チェンジリングの戻ってきた時の外見は「連れ去られたときのまま」なので数年間も立って戻ってきたケースでは即時ガーディアナが対応できるが、数分で戻ってきているケースではかなりの間気づかれることなく家族の中で生活している。時おり見せる「豹変した態度」を不信に感じても、現状の情報状態では一般市民にはそれが何ゆえかを推察することは出来ない。
もちろん、明らかに「ダークマータの先導」として捉えられるケースとしては、ペルーの小村で起こった家族、そして周囲、最終的に村ひとつが順にチェンジリングされていった事例もあれば、ある日、チェンジリングの周辺に大量のダークマータが出現したウラジオストック郊外の事例もある。

5)過去においてガーディアナの活動は以下の3つであった。

・ダークマータにさらわれた被害者を「境」手前で奪還すること。
・チェンジリングと思しき人物を探索し、監視すること。
・チェンジリングと確定した人物を抹殺すること。

チェンジリングがこの世に、ミラーがあの世にいる状態では「境」を閉じることはできない。だから被害の拡大を防ぎ、チェンジリングを消滅させて「境」を閉じるというシンプルな構造である。

6)これに対してある仮説をもとに新たな活動を行おうとしているのが「石見芳江」である。

恋人が(月瀬高校で監視対象になっていた)チェンジリングであった彼女は、竜胆連総長として在籍していた際、ダークマータの消え際を狙って「境」の向こうに侵入。自身が強大な賦活能力を持つガーディアナであった彼女は、急激なエナジードレインを受けつつもミラーとして存在していた恋人と短いながら再会を果たして帰還した。

彼女の体験(というか恋人から聞いたこととされる証言)によれば、「境」を開いた人は境の狭間に落ち込んで動けなくなり、結果、境が開きっぱなしになった状態になり、ダークマータがこの世に現れる。
一定の期間境の向こう側にいた人は、目に見えないへその緒でつながれた双子のような存在に分かれる。
分離した一方が「境」の中に残り、もう一方が現世に戻ってくる。この戻ってきた方が「チェンジリング」である。なお「境」の中に残った方を便宜的に「ミラー」と呼ぶが、おそらくはこちらが本体である。

だとすれば、「境」を閉じるには「チェンジリングとミラーが双方同じ側にいる」必要があるだけなのではないか?「境」に乗り込んでミラーを取り戻せばチェンジリングを殺さなくてもよいのでは?

果たしてこの仮説は正しいのか?
いまや竜胆連顧問となった石見にとって、その検証実験の格好の被疑者が現れた。「朱理」と「高岳」である。

…てなところで、じつは中ボスは岩見先生という転換劇。
でも「愛するものを取り戻したい」「自分が取り戻せなかったから、せめてあなたたちは」って考えは少年少女的には感情的に納得するかなー・・・と。

…もう一段そもそも「あの世」ってなによ?「ダークマータ」てなによ?のひとつの回答としての「楽園」設定というのがあるのですが、ソレはまた。

【五校生徒会連合「竜胆連」現メンバー】

竜胆連総長:
大野いつき(物品引寄能力者)

コードネーム「総長」
聖クリストファー学園生徒会長。
バニー姿で選挙活動を行い、二位とはダブルスコアの得票率でトップ当選した「聖クリストファーの生きた伝説」である。長身メガネで超ナイスバディだが、見かけに反してぽんやりふわふわな口調のおっとり娘。口調でごまかされやすいが、よく聞くと意外に腹黒い発言が多い。

大野いつきの能力は物品引寄(アポート)。基本的に、テレポートの下位互換的な能力で、遠くにあるものを手元に引寄せたり、その逆を行なったりする超能力。一般には「長い手で遠くのものを取ってくる」力としてイメージされる。たとえば、「金庫にしまってあるテスト問題を金庫を開けずに取ってくる」こととか出来ますね。

竜胆連副長:
南竹真理(念動能力者)

コードネーム「副長」
照陽女学院生徒会長。
歯に衣着せぬ物言いとすっぱりと情を断ち切る果断さが売りの実務派宰相である。黒髪ロングがトレードマークの小柄な怒りんぼうだが、以外に小心者なところも。竹を割ったような性格、涼やかな印象、生真面目な学級委員長タイプ。

照陽女学院の前年度渉外担当。自身が副長に就任するに当たり、朱理を渉外担当として推薦した。

竜胆連顧問:
石見芳江(解毒能力者)コードネーム「芳江先生」
月瀬高校理事。竜胆連の活動を取り仕切り、中央とのパイプ役を引き受ける初老の女性。対ダークマータ戦においては当代の総長の意見を尊重しつつ、的確な助言を与える。


竜胆連専任事務担当:
高岳 佑(?)コードネーム「ホワイトシープ」
私立月瀬高校物理学講師。
夏目朱理の近所に住む、年が離れた幼なじみ。24歳。
朱理からは子供のころ佑兄(ゆうにい)と呼ばれて、なつかれていた。

高校生二年生の夏、ある事故をきっかけに朱理の発⽕能⼒(パイロキネシス)を偶然知ってしまう。
その体験がもとで某大学で自然物理学を専攻、専攻科目からついたあだ名が「プラズマくん」。順調に卒業するも一年間就職浪人、昨年春から母校である「私立月瀬高校」で物理学の講師をしながら、五校⽣徒会連合、通称「竜胆連」の専任事務担当となる。コードネームは「ホワイトシープ」。

当初は、竜胆連の内実はよく知らないまま、事務係をしていたのだが、
朱理が竜胆連に加⼊したことをきっかけに、連絡係としてその活動に深くかかわりはじめ、7人のガーディアナ達の戦いに積極的に協⼒する⽴場となる。が、実は彼自⾝・・・。

キャラクター)
ぼさ頭でおだやかーな印象のイイヒトっぽい青年。
朱理に言わせると「ときどき、ちょっとイラってするぐらい優柔不断」だが、物理学専攻の理系男子らしい頑固な一面もある。
自らはあまり積極的に⾏動するたちではなく、黙っていると空気に溶けてしまうほどの存在感の薄さが逆に特徴。

だが竜胆連の連絡係を勤めるときには、その印象は一転し、クールで果断な鋭い表情をした青年となる。その2面性には実は隠された理由があるのだが。

モッズコートにボタンダウンのオックスフォードシャツにオーソドックスなデニムが基本。
教室ではモッズコートが白衣になる。板書は苦手。
実家が酒屋なので酒は強いが、辛いものは苦⼿。
休日の⾏動はひたすら寝るか、本を読んでるか、ぼーっとしているか。

「いつかはベスパに乗る」と思いつつ、リベット打ちの半ヘルで防塵メガネ着用のモッズスタイルで実家にあった古いスクーターに乗っている。

高岳が「チェンジリング」として発見されるまで、「現在境を空けている存在」を仮称して「ストレイシープ(迷える子羊)」と呼んでいた、という設定を考えています。

キリスト教的には、子羊には「犠牲」「贖罪」という意味があるので、クライマックスの大いなる伏線だったりもします。

見出された「迷える子羊(監視対象)」に、そのままシープのコードをつけたのは石見先生で、チェンジリングの二面性とその理由を知る彼女としては、高岳が「黒く(ダークに)ならないように」という願いを込めて「ホワイト」とつけたって設定。

渉外担当:
照陽女学院
夏目朱理(発火能力者)コードネーム「ファイアフォックス」
今年の春、地元公立中学から「照陽女学院」に転⼊した遅咲きのガーディアナ。16歳。
その高い能⼒から「竜胆連渉外担当(=戦闘要員)」に一年次の秋から抜擢される。
その力は特殊な念動力の一種である発火能力者(パイロキネシス)。
宇宙から降り注ぐ様々な電磁波を識別、念動により収斂することでプラズマ化した炎を操るチームのメインウエポンである。尾を引いて飛ぶプラズマ球が「狐火」に見えることから、竜胆連でのコードネームは「ファイアフォックス」。

特殊能力ゆえか、異常なまでの寒がりである。
特に能力解放後は高熱のプラズマを生み出す反動で自⾝の体温が急激に下がるため、対策と称して年中ダッフルコートを着込んでいる。
発⽕能⼒はガーディアナの能力の中でも殺傷⼒、破壊力がきわめて高く、そのパワーは術者の感情を反映して大きくなる。そのため能⼒を振るう際にはかなりの自己抑制がもとめられる。
朱理は自⾝の能⼒のコントロールが不⼗分だったことで、大きな事故を引き起こした過去があり、そのトラウマがもとで一時能⼒が使えなくなっていた。通常は中等部から入学する照陽女学院に、地元公立中学から転入という形になったのはそのためである。

キャラクター)
上記の理由から、普段は感情を抑えて冷静でクールに振る舞っているが、これは能⼒制御の訓練の成果であり、もともとはまっすぐな気性の頑張り屋でガーディアナの職務につよい責任を感じている。正義感が強く、理不尽な物事を嫌う一面もある。
感情面では多分にロマンチストな傾向。「お姫様抱っこされたらキュン死するかも」とのたまう、乙女な妄想癖を持ったディズニー映画大好きな「白馬の王子様信者」である。

本人的には、年中冬服にダッフルコートという服装も、感情抑制のせいで周囲から「夏川さんって大人って感じー」と思われていることも「ちょっと嫌だなあ」と感じている。ちなみに、肌を露出する派手目なファッションには「憧れまじりの嫌悪感」を覚えている。

好きな食べ物は激辛カレー。学食でパスタにタバスコを半瓶ぐらいかけて周囲に引かれた経験あり。本人いわく「辛いもの食べてると、生きてるなあって実感する」そうである。そのくせ趣味はお菓子作りで、焼きカスタードプリンが得意。

最近、佑兄のお勧めでマンガ「烈火の炎」を読んで、炎を竜の形にできないかひそかに練習中。


平坂北高校
沢井涼子(精神感応能力者)コードネーム「オニキス」
対ダークマータ情報収集・分析担当。
時おり「はきゅ!」とか「きゅる?」とか鳴く、ツインテールの華奢なロリ少女・・・なキャラ立てに余念がないビッチさん。「他人の心を読める」という能力の性質もあり、中身は「クロい」を通り越してすっかり「オッサン」と化している。

オニキス(黒瑪瑙)はもともとコードネーム案にあった中から選びました。
精神感応者という他人の心を覗く力故の、「腹黒さ」「傷つくことに慣れたふりをしつつ内面を鎧う頑なさ」が似合うなあって。変更するなら、「宝石/輝石の名前」であればなんでもOK。「周囲を寄せ付けない透明性」でクリスタル、「多面的で実は壊れやすい」のでガーネット・・・なんてのもアリ。

平坂工業高校
草刈小夜子(賦活能力者)コードネーム「アクアヴィット」
朱理とおなじく対ダークマータ戦闘要員。盾役兼治癒者として攻撃役である朱理をフォローする役回り。無口で積極的に他人と関わろうとしない。実は既に700年を生きたバンパネラで、竜胆連の生き字引である。

アクアヴィットの由来

えーと、傷ついた肉体を修復する賦活能力からの命名。イメージは、ヒーリングポーション。アクアヴィットは、世界中のさまざまなところで「酒」の意味ですが、そもそもはラテン語で「AQUA VITAE(命の水)」。そもそもはラテン語で「AQUA VITAE(命の水)」。
「酒こそ命の水」ってローマ兵の言い回しが西ヨーロッパに広まった結果「酒」になりました。


聖クリストファー学園
林結衣(瞬間移動能力者)コードネーム「ブラックキャット」
対ダークマータ戦闘要員。主に移動と運搬を受け持つ役回りで、攻撃力はけっして高くない。さまざまな補助装具で肉体を強化しているサイボーグである。新人の朱理と無口な小夜子をサポートする、チームのムードメーカー的なお気楽キャラ。

ブラックキャットは…「物を運ぶのでクロネコさん」です。変えてもいいけどキャラが猫っぽいんだよな。ペリカンとか飛脚とかよりかわいいし、たぶん言われないと気がつかない。

月瀬高校
野々村太一(未来予知能力者)コードネーム「アトモスフィア」
対ダークマータ作戦立案担当。
父親の経営する喫茶店「茶房それいゆ」の看板ウエイトレス(?)として百種類の笑顔を使い分ける、黒髪ストレートヘアがチャームポイントの女装のメイドガイである。
野々村の能力は超計算(カリキュレイト)。
数学や論理学など、複雑な思考の筋道を辿って解答を導くべき命題を、
演算なしに直感的に読み解く。例えば、300通りの経路のなかで最適な道を一瞬にして選ぶとか、他人の行動を予測する(予知ではない)とか出来ます。彼に、初デートのエスコートとかさせるとほぼ完璧超人になれます。もちろん逆に全てを裏目に出すことも可能。

参考)
とりあえず「SF小説とかラノベによく出てくる超能力」をちょっとまとめてみた。

■ESP(超感覚)系

催眠(ヒュプノシス):
相手の精神に干渉し、幻覚を見せたり洗脳をしたり暗示をかけたり、ときには行動を完全に支配する。

遠隔透視(クレアボヤンス):
離れている場所を見る、千里眼とも。
普通、「遠く『も』見れる」であって、近くを透視することも可能。

未来視(ヴィジョン):
未来の映像を見る。基本、予知能力の同位互換。
過去の映像を見る過去視もあるが、こちらは接触感応の下位互換。

精神感応(テレパシー):
自分と他人の精神を同調させ、相手の心を読んだり、心を伝えたりする。
受信だけでなく、送信もできるという利点がある。

接触感応(サイコメトリー):
触れたものから何かを読み取る。情報限定の場合と、精神感応のように心も読める場合とがある。
触らないと発動できず、受信のみで送信はできない。

知識獲得(リーディング):
アカシックレコードに接続し、様々な情報を得ることができる。
獲得制限の度合いで、最強のESPにも接触感応の下位互換にも成り得る超能力。


超計算(カリキュレイト):
数学や論理学など、複雑な思考の筋道を辿って解答を導くべき命題を、
演算なしに直感的に読み解く。知識獲得の下位互換。

■PK(念動力)系

念力(サイコキネシス):
物質を投げたり浮かせたり壊したりする超能力。
物質を媒介しないと能力を使えない場合と、運動エネルギーそのものを扱える場合がある。
物質媒介のみなら攻撃手段は周りの物を飛ばしてぶつけたりだが、制限がなければ直接エネルギー弾をぶつけれる。

発火(パイロキネシス):
熱エネルギーを発生させたり、炎を自在に操ったり出来る。
念力の下位互換だが使い方によっては強力な武器となる。

氷結(フリーズ):
発火の逆で、物質を凍らせたり氷を作って操ったりできる。
念力の下位互換だが使い方によっては強力な武器となる。

発電(エレクトロマスター):
電気を発生、操作する。念力の下位互換でスタンガンレベルから雷まで、設定によってピンキリ。
近年では電子デバイスに接触する形で解錠やセキュリティカットなどの諜報的な用途で表現される場合もある。

瞬間移動(テレポート):
物理的及び時間的な制約を無視し、空間を移動する。触れている物のみ一緒に移動可能なケースが多い。
移動先に別のものがあったときは、それを押しのけて割り込むか、逆に自分が押しつぶされるかのどちらか。

物質引寄(アポーツ):
遠くにあるものを手元に引寄せたり、その逆を行なったりする超能力。
基本的に、テレポートの下位互換。

賦活・再生(ヒーリング):
傷ついた肉体を修復する。解毒(キュア)はこの下位互換。

これらの能力とその下位に当たりそうな能力を5つの属性に振り分けているのがガーディアナ。振り分け方は、下記のとおり。

「天」属性のガーディアナには時の流れに干渉する力。ESP系「未来予知」「過去視」「予感」「超計算」など。

「火」属性のガーディアナには環境を揺さぶる力。PK系「念動」「発火」「凍結」「暴風」など。

「水」属性のガーディアナには精神や感覚に働きかける力。ESP系「透視」「遠視」「遠聴」「精神感応」など。

「木」属性のガーディアナには自身を自在に動かす力。PK系「瞬間移動」「物品取寄」「飛翔」「水中活動」など。

「金」属性のガーディアナには他者や物体を変化させる力。PK系「変形」「解毒」「賦活」「拡大」など。

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