I Have Just an Idea,Takeru.(前編)
2010年02月02日に某mixiに投稿した侍戦隊シンケンジャーSS。
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えーと。
第四十八幕Aパート〆めの台詞、「丈瑠…考えがある」
このあとの会話を想像すると、
…ニヨニヨするよね。
あ、いや性的な意味でも、腐な意味でもなく(って、それだとニヨニヨって表現が間違ってるのか
なんかね。想像できちゃったのね。
え、なにがって。
そうだわ!(ぱぱらぱー♪
丈瑠がわたしの子供になればいいんだ!!!!
って、なった瞬間の薫姫。
…臥せっている時っていろんなこと考えるじゃない。
しかも暗い和室でさ。表の間の喧騒が遠くてさ、独りでさ。
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ひとりだなぁ、痛いなぁ、大怪我してるなぁ。
ドウコク封印できなかった、封印効かなかった、お父さんの無念晴らせなかった。
悔しいなぁ。
せっかく封印会得したのに、あんなにがんばって会得したのに。
丹波とか黒子とか、これで立派にお世継ぎです、これで志波家は安泰ですって、あんなに喜んでくれたのにな。
あんなに喜んでくれたのに…ゴメンなあ、丹波。薫は役立たずだったよ。
心配する丹波に大見得切って出てきたのに、わたしは役立たずだった。
侍達の気持ちも、影の気持ちも中途半端にしかわからなくて、みんなを傷つけて。
でも、それでもドウコクを封印できるのはわたしだけだからって。影じゃダメだから…それを言い訳にして。
ゴメンなあ、みんな。影のもとでずっと一緒に戦ってきたのにな。
…痛いなあ、封印効かなかったなあ。
封印効かなかったら…わたし、いらない子だなあ。
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そんな思考の負のスパイラルのなかで、どんどん落ち込んでいく気持ちのなかで。
でも絶対に「あきらめない」から、志波家の薫姫は強い子だから。
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それよりドウコク。
志波家のお役目はこの世を外道衆から守ること。ドウコク倒さなきゃ。
でも、倒せないからずっと封印してきたんだし、志波家もうわたし独りだし、この怪我じゃ闘えない…のかな。
影もあんなに大怪我してたけど、大丈夫なのかな。
つよいな、影…丈瑠は。
わたしと同じで嘘つきで…だから孤独。
だけど、あいつはわたしよりも強い。
それに、…ほんとはひとりじゃないものな、丈瑠は。
あの侍達…寿司屋もからくり提灯も、みんな仲間だもの。
うらやましいな。
みんなと一緒なら。
みんなと一緒なら…きっとドウコクだって倒せる。
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そこで、…ふと思いついちゃったんでしょうねー。
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そうだわ!(ぱぱらぱー♪ 電球電球電球電球電球電球電球電球電球電球
丈瑠がわたしの子供になればいいんだっ!!!!電球電球電球電球電球電球電球電球電球電球
がばっと布団から起きようとして怪我の痛みやめまいに倒れ込んで、もう一度起き上がって、「あーしてこーしてこーなって、よし」とうなずいて。
そこからは一気でしょう…丹波を呼び、彦馬を呼ばせ、そして丈瑠を呼んで。
なんとかふたりきりになって。
素直な気持ちを吐き出して。
…丈瑠の気持ちが折れていないこと、仲間とともに最後まで戦いぬけることを確信して、おもむろに。
(たいがい長すぎるので、ここで後編 ↓ へ続きます)https://note.com/manet26/n/na31c4fb45c59