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恵方巻始末

こちらの文章は2009年02月04日に某SNSに投稿したものの再掲です。
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ええ、昨日2月3日は節分でございました。
小生の子供の頃から節分といえば豆まきでございますな。
「おにわそとー、ふくわうちー」てね。お父さんとか一番上のお兄ちゃんとかが、鬼になってね。「いたいいたい」なんて言いながら逃げ回って・・・ほほえましい光景ですな。 アレね、痛くはないんですけど、こう豆がシャツの中に入ったりしますってーと後から痒かったりしますな。
家によっちゃ、ヘビーウエイトのBB弾入れた電動エアガンで撃たれたりして顔面から血ィ流してるお父さんがいたりとかね、娘に本気で追い払われたお父さんがショックのあまり二度と帰ってこないで「ホームレス鬼さん」になったりね・・・大きな声で言えませんけど三軒となりの大原さんのお父さんが10年ほど前の節分の夜にいなくなりまし(嘘

+++おもむろに羽織を脱いで+++
えーさてさて、最近すっかりメジャーになりました節分の風習に「恵方巻」がございますな。
発祥は大阪だとか名古屋だとか諸説言われているようですけど、まあなんというか「やってることの馬鹿馬鹿しさ加減」から、なんとなーく上方の風習のような気がするんですが、どうでしょうね。・・・ていうかね、こういうことを大真面目にやってみせる「ゆうもあ」いうものが名古屋あたりの人間には欠けている気がします。

去年までは東京にいたんですが、あちらだとどっちかってーと寿司屋じゃなくてコンビニで買ってる方が多かったように思うというか、節分に寿司屋で太巻き売ってたりしなかったような気がするのですけどね、こっちではどこの寿司屋も太巻き山積みにしてね、一本7~800円ぐらい?。 まあ、会社の帰りがけに梅田の地下街を歩いてましたら寿司屋の前に並んで太巻きを買うているお父さんとかお母さんとかお嬢さんとかが沢山いましたよ。
アレがみんなお家へかえって黙々と太巻き食べるんかなって思うとなんだか可笑しいね。 ええと、恵方巻のお作法ってのは、七福神にあやかって7種類の福(縁起物)が入った太巻きを「縁を切らない」よう包丁を入れずに丸ごと1本。その年の歳徳神の方角(恵方)を向いて願いごとをしながら黙々と食べるっていうね…。 しゃべると福が逃げてしまうので、食べ終わるまでは絶対に口をきいてはイケナイということらしいんですが、ちょっと想像してみてくださいよ。普段だとちゃぶ台囲んでる家族がみーんなして一方向を向いてね、まじめーな顔して黙々と太巻きをこう、もごもごもごもごしてる絵ぇいうのは想像してみるとコレは相当可笑しいですよ?ここで誰かがなんか一言でも言ったら大爆笑してしまいそうなへんな緊張感がありますよ?

・・・いうたらお通夜の席で皆さんすすり泣いてる中で坊さんがお経上げながら・・・「ぷぅ」って屁ぇこいたりしたんと同じような破壊力がwww

で、この恵方巻というか「まるかぶり寿司」ってやつがいつごろ始まったのかって説の中に大正の初めに大阪の花街で、節分の時期にお新香を巻いた海苔巻きを恵方に向かって食べるという流行りがあった、ってのがあります。 まあ、ソレを海苔問屋と寿司屋が大々的に宣伝して商売にしたのが恵方巻だって筋らしいんですが、どうもこう「土用丑の鰻」てーか「バレンタインチョコ」みたいな話だぁね。 で、商売っ気のほうはともかくとしてここで肝心なのが「大阪の花街で~食べるという流行り」って奴で。

要するにそれってさ、「恵方巻」てのはもともとがお大尽遊びだってことじゃないですかね。 想像するてーとさ、船場の旦那衆がミナミの花街(宗右衛門町か櫓町か阪町かは知らんケド)に太巻きを手土産にしてさ、「さあさお食べ、縁起物だよ。一本丸ごと食べると願い事がかなうんだよ」とか言ってさ・・・まだ幼い舞妓さんがこう寄り目になりながら、小さな口で太巻き咥えてもごもご食べるのをニヤニヤ眺めながらお酒を飲むわけです。 でもって、隣に座ったなじみの芸妓にいろいろさ、こう「ごらん、小さなお口で立派なものを咥えて、ヒヒ」とかさ、「あれまあ一生懸命だねえ、お前さんもうちっと妹を見習って真面目に咥えておくれよ」なんてさ、卑猥なことを囁いて反応を楽しむってのは・・・・・・結構レベルの高い羞恥プレイじゃない? 無事食べおわってちょっと涙目になってる舞妓さんに「ほら、早速福が来たよ」なんて言って、ご祝儀をあげてね、「今度は姉さんが太巻きを食べる番だから、おまえはもう下がっていいよ」なんてね、こう目じり下げながら、うわお下品。
・・・なんだか背後に松岡 昌宏が錐刀持って立ってそうですが。 ♪ちゃららーっ、ちゃーらららららった、ちゃららーっ ずしゅ。 あ、(絶命

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