憧れの関西弁
僕は、福岡の田川という所の出身なので、博多弁とも違う方言を東京に出てくるまで話してました。
実際には、東京出て来たばかりの頃は、標準語にも照れがあるし、地元の方言で話すのも田舎者と思われるのが嫌で、敬語で話すかもしくは話さないかで、わりともじもじしてました。
僕は、子供の頃、地元が世界の全てなので、僕らの方言が普段の話し方だと思ってて、テレビや教科書の言葉は、テレビ用の話し方で、わざとそんな話し方をしてるんだと思ってました。
テレビとか教科書は、綺麗な言葉で話さなきゃいけなくて、でも普段は僕らと同じ話し方なんだと思ってました。
そんな僕ですが、小3の時に、花王名人劇場という番組で、時々、やすきよさんとかが出てる吉本さんの漫才をやってて、母と見てたのですが、正直、内容は子供の僕にはわからないけど、母やお客さんが笑ってれば面白いんだろうなと思って見てました。
内容はわからないけど、この人達大人なのに、ふざけてて楽しそう。と思いました。
ただ、もう一つ思ったのは、この話し方はなんなのか?という事です。
当時の僕には、関西弁というのが理解出来ないので、これは漫才用の言葉なんだと思いました。
正直、漫才という言葉もわかってるのかわかってないのか、定かでは無いですが、とりあえず、漫才弁の様なものを覚えないといけないのかなと思いました。
バカだと思われるかも知れませんが、当時はネットも無いので、田舎の子供なんて、そんなものです。多分。
それで、親にこの人達になりたいけど、どうすればいいのか聞いたら、親もわからないけど、弟子になるとかじゃないの?と言われて、でも今度は弟子の意味がわからなくて、弟子って何?と聞いたら、子供になる事と言われて、元々そういう家に生まれないとダメなんだ。もしなるなら、今すぐ親と縁を切るしか無いんだな…と思ってました。
そんな、子供の頃の記憶が、中3でガキの使いを見て蘇ったのですが、それは、また気が向いた時にでも書きます。気が向かない可能性もあります。
とにかく、僕は子供の頃、関西弁は憧れたのでした。関西出身の芸人さんが羨ましいなぁと思ったものです。