ヒュージDEジョークル
1.はじめに
僕はターボジョークルが好きだ。
このデッキが活躍した当時、MTGをプレイしていたもののデッキを再現するだけの財力はなく、『GAMEぎゃざ』を読んで活躍に胸を躍らせたり、『デュエルファイター刃』の緋沼晶が使用する姿にあこがれたりした。
大人になった僕の財力ならデッキを再現することは可能だろうが、何せ遊ぶ相手はいない。EDHで遊んでくれる友達はいるが、EDHでジョークル系のカードを積んでも、それほど面白いデッキができるとは思えない。
《ジョークルホープス/Jokulhaups》と肩を並べられるカードは《壊滅/Devastation》と《抹消/Obliterate》しかないと考えているからだ。さすがに3/100は少なすぎる。
だが、ヒュージリーダーズならどうだろう。
3/50は4/60と大きな差はない。
だから、僕はヒュージリーダーズでデッキを作ることにした。
2.目指す戦い方
まず考えたいのはリセット後の戦い方だ。
リセットすると自分の土地も吹き飛ぶ。
冥界のスピリットのように、墓地から戻ってこられるクリーチャーがいればいいのだが、生憎とヒュージのカードプールには存在しない。
⑴大主サイクルの採用
そこで、リセットをすり抜けながら場に残るクリーチャーを採用することにした。ダスクモーンで登場した大主サイクルである。
時間カウンターが取り除かれるまではエンチャントであるため、3つのリセット呪文すべてを避けることができる。
できれば複数枚採用したいところではあるが、黒以外は兆候コストにダブルシンボルを含むため、色を増やし過ぎると色事故につながる恐れがある。
赤+黒、あるいは赤+緑。さらに、色事故を容認しジャンドカラー。くらいが選択肢だろうか。
グリクシスカラーで墓地利用に寄せるプランも考えられる。
⑵エンチャントを活用した踏み倒し
こちらもダスクモーンで登場した部屋カード。大主たちと同じくエンチャントなので、リセットを避けて場に残ることができる。
進入迷路を開放しておけば、土地が吹き飛んでいようともライフを犠牲にクリーチャーを展開できる。土地が並んだ後も2アクション以上の行動がとりやすくなる。
⑶イクサランの神サイクルの採用
リセットで破壊された際に土地になるため、リセット後対戦相手よりも早く立ち直ることができる。
ただし、ヒュージで採用できるのは白、黒、緑のみ。
オヘル・カスレムが踏み倒し能力を持つため、採用を検討したい。
⑷リアニメイトプランの採用
デッキ構築にあたり始めて分かったこと。黒のリアニメイトスペルの基本ラインは5マナのソーサリーであること。これをベースに効果が加えられることでレアリティの変化が見られる。
アドバンテージを考えるのであれば、6マナ以上のクリーチャーをリアニメイトしたいところ。そのためにデッキを極端に重くするのはどうかと思うが、サイクリング持ちのクリーチャーをうまく活用したい。
また、リアニメイト+何らかのアクションが取れるカードの採用も考えられる。
納骨堂の小夜曲は(マナ加速を考慮しなければ)最速3ターン目に待機で唱えることができる。うまくリセット後に待機が解除されるようにプレイすれば、無人の荒野を大型クリーチャーが闊歩する世界を生み出せる。繰り返し使用できる点もよい。
憑依の航海は予顕を持つため、2ターン目のアクションとして使用可能。走した場合、プレイコストが1マナ増加するが、デッキのクリーチャータイプが統一されていれば、2枚以上のクリーチャーをリアニメイト可能。
雪上の血痕は、全除去しつつ自分のみリアニメイトができる。ただし氷雪マナの数を参照するため、多色デッキでは2色氷雪土地を採用するなど、工夫が必要。2色氷雪土地はタップインであるため、あまり採用したくない。
3.デッキ
そうして完成したものがこちら。
統率者は転生するデアリガズ。
リセット後も卵になって場に残る。
3回殴れば1人脱落させられる。
あとドラゴンだから。
憑依の航海でリアニメイトすることも考えて、神をもつクリーチャーを多めに採用した。
これを叩き台にしばらく遊んでみよう。