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【驚愕】日本と真逆の世界が広がる東欧のIT大国・エストニア

毎日10時間パソコンの画面にへばりつき、カタカタキーボードを打つ木曜日。お昼休みふらっと立ち寄ったイタリアンレストランでカルボナーラ食べまして、ふと

「チーズがドロッとした本場のうまいカルボナーラ食いたいなぁ」

と思い3週間ほどヨーロッパに滞在してきましたタクトパスです。
実はこの8月、サラリーマンしながらイタリアとエストニアに3週間行ってまいりました。

今回の記事の目的はズバリ、

「ヨーロッパと日本の違いって何?日本は結局何で勝てるの?」

という整理です。

後ほど詳細を書きますが、まず驚いたことは「日本は歴史じゃ勝てない」ということです。

外国人は京都の街並みに魅力を感じるように思いがちですが、正直ヨーロッパには完敗だと全細胞で体感しました。

なぜヨーロッパに?

冒頭ノリでカルボナーラとか書きましたが、真面目になると大きく二つ目的がありました。

1つ目はエストニアのスタートアップイベント“sTARTUp day”に参加して、同年代の起業家たちのレベルを目の当たりにしてくること。

人口130万人、行政サービスの99%がデジタル化されているI T先進国のエストニア。選挙も納税も全部ネットから申請可能なんです。
対して人口1億2000万人、企業も行政も未だマニュアル作業だらけの日本。

まさに日本とは対極に存在する世界を見たかったのです。

2つ目はヨーロッパの観光を知ること。最近インバウンド産業に非常に興味があり、自分のビジネスもこの領域で始めたいと本気で考え始めています。でもやはり、日本を知るためには一度日本以外の世界を肌で実感する必要があります。

なので、観光客数世界第5位のイタリアにも寄ったという訳です。

ということで、ビジネスや観光と言った切り口から、世界と日本の違いをまとめていきたいと思います。
正直何本くらいのボリュームになるかは、今書いている時点で全く見えていません。笑

さて、今回はその1弾として、エストニアと日本の起業文化について書いていきます。

エストニアってどんな国?

「エストニアってそもそも初めて聞いたんですけど?」

という方もいらっしゃると思います。

ものすごく簡単に特徴をあげると、

・今のエストニアは1991年にソ連から独立した国家であり、まだ30年ほどしか歴史がない
・ソ連統治前も含め国自体の歴史は長く、首都タリンの旧市街は世界遺産に登録されるほど歴史ある
・資源に乏しいためデジタル大国化を国が推進し、行政の99%はオンラインで完結
・人口たったの130万人
・世界初の電子市民権「e-Residency」を実施し、世界中の人がエストニアでオンライン起業できる環境を整備
・国民100万人あたりのユニコーン企業数世界1位、スタートアップ数の比率もシリコンバレーを上回る
・8月なのに10度とかになる日もあってめっちゃ寒い

とまあこんな感じです。

上記だけでもエストニアの特徴がよくわかると思います。人口は日本の1/100にもかかわらず、起業に関しては今まさに世界の最前線に加わろうとしている国な訳です。

言うなれば、日本は古き大企業エストニアは若きベンチャー企業といった感じでしょうか。日本とは価値観も異なれば環境も異なる、全く未知の世界がそこには広がっている訳です。

エストニアで何したの?

冒頭でも軽く書きましたが、今回のエストニア旅行の目的は

① 同世代の起業家たちのリアルを実感する
② 起業×IT大国の「当たり前」が何かを知る

の二つでした。

そのため、

① sTARTUp dayという世界50か国以上からの参加者が集まるスタートアップのイベントにボランティアとして参加し、準備から実際のイベントまで体験する
② 街を歩き回る、コワーキングスペースで仕事する、地元レストランで食事する、などのその国の人の生活をしながら日本の普通とのギャップを探す

ということを実際に行いました。

13泊14日の間で僕の目が捉えたエストニアのリアルについて話していきたいと思います。

ボランティアで出会ったスーパー16歳

僕がスタートアップイベントのボランディアに参加した理由の一つとして、手っ取り早く現地の友達を作れることがありました。

人って同じチームになると、勝手にコミュニケーションを取ろうとしますよね。現地に日本人なんてほとんどいない上に、僕も自らガツガツ人にアタックできるタイプじゃないので、環境の力が必要だったんです。

そのボランティアチームで出会った16歳の少年。この子がとんでもなかったんです。
もちろんこのボランティアチームは、起業や他の国で活躍することを考える若者ばかりなのでみんな面白かったのですが、この少年が群を抜いて衝撃でした。

彼、まだ高校1年生です。

そんな彼と話していて最初に盛り上がったトピックが「政治学」。僕も大学で政治学を専攻しており(真面目に勉強していたかは聞かないでください)、彼も政治学に興味があるということでした。

するとまず、
日本の防衛費って対GDP比1.25%だよね!エストニアは2.8%もあるんだ。今はこの1/3をウクライナ支援に使ってるんだけどね。
と先制パンチを喰らいました

みなさん防衛費の対GDP比なんて暗記してますか?
ちなみに僕はしてません。

もちろん即座に「そうだよ。でもエストニアが日本より防衛費の比率高いのは知らなかった!」と真顔で答えたんですけどね。

その後、ロシアの領土侵犯、トランプとバイデンの違い、日本特有のイデオロギー、宗教観と政治、台湾と中国の地政学的問題、果ては自殺者数まで幅広く会話しました。
その膨大な知識に、本当に政治学に興味があるんだと驚きました。

でもまだここまでは納得できます。政治オタクの高校生かなと。

ただその次からの会話が衝撃だったので、一応そのまま書いておきます。

彼「ところでLinkedInってやってる?あれめっちゃいいよ」
僕「あー、まだやってないんだよね。」
彼「とりあえずアカウントは絶対作っておいてほうが良い」
僕「OK!ちなみにどんな使い方してるの?」
彼「よく起業するためにアイディアを考えるんだけど、結局それって誰かにフィードバックもらわないとアイディアってよくならないと思っていて。それでLinkedIn使ってスタートアップに自分のアイディアとそれについて少し話をさせて欲しいってメール送ってるんだよね。エストニアだと内容がちゃんとしてれば、かなりフランクに会ってくれるんだ。もちろん無視されることもたくさんあるけどね。この前はユニコーン企業のCEOにも15分だけ時間をもらえて話せたんだ!」

ん?んん?

ちょっと待ってください。突っ込みどころが多すぎて一瞬頭がパニックになりました。

まず前提として、政治学が彼の興味の範囲にある1トピックに過ぎず、本気で頑張っているのは起業するための活動だとここで理解できました。
そして、16歳ながら有力スタートアップのCEOなどにLinkedInを使って壁打ちしてアップデートしていると。

まさか高校生からLinkedInを勧められるとも思ってなかったですし、そもそもユニコーン企業のCEOとの壁打ちの話なんて聞くことになるとは微塵も考えていませんでした。

さすがに同年代の中でも少し自分はおかしいと言っていましたが、にしても衝撃的過ぎました。

一応おまけ程度に彼の他の経験を付け加えておくと、
・旅行一家で既に30か国以上を経験
・つい直近のバケーションでは1ヶ月ほどアンチマネーロンダリングのスタートアップでインターン
・地元大学主催のハッカソンでプログラマー捕まえて5日間でWebサイトを含めたMVP開発し、ユニコーン企業のCEOからもコメントをもらう

もちろん最後のハッカソンは、今までのアイディアの一つを元として、それを突き詰めて形にしたそうです。「produkter.me」で検索してみてください。これを16歳の少年チームを筆頭とするチームが5日間で作り上げたものです。

うん、ちょっと理解できません。

僕の16歳なんて、昼間の授業中は机に突っ伏して爆睡し、昼ごはんだけ元気に食堂に行き、放課後は夜まで野球。電車でパズドラしながら帰宅して、ご飯食べたら速攻就寝。そんな毎日でした。

どうやったら16歳でその境地にたどり着けるのか。想像もつきません。

当たり前の基準が違いすぎる

さて、もう一つの目的である「日本の当たり前とどう違うか」も色々と考えさせられることがありました。改めて海外との力の差を見せつけられた一方で、日本の素晴らしさもむしろ輝きを放っていました。

トピックのレベル感はバラバラですが、一旦気づいたこと全部出していきます。

と、このまま書いていきたいものの、エストニア前半編はこれにて一旦区切ります。同じくらい書きたいことがまだ残っているので、、、

ということで、後半編もお楽しみに!

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タクトパス
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