インプットの正体
インプット、インプット、インプット、インプット、インプット、、、
今の時代、耳にタコができるくらいこの単語を聞いていると思います。
しかし、結局インプットとは何かを深く考えたことはあるでしょうか。
何のためにインプットをするのか。何ができればインプットなのか。
瞬時にこの質問に答えられないと、効率よくインプットできないと言えます。
目的も基準もわからないものを理解したとは言えないですよね。
なので、インプットの正体について迫っていきたいと思います。
具体的にインプットとは何があるでしょうか。
本を読むこと、ニュースを読むこと、動画を見ること、実際に体験すること
本当に様々なものから私たちは知識や経験を吸収します。
そして、これら全てをインプットとして認識している人がほとんどだと思います。
ここでよく考えてみてください。
本を読むことと実際に体験することは同じくらい自分の身になっているでしょうか。
半年前に読んだ本のことをどこまで覚えているでしょうか?
同じように、半年前体験したことはどこまで覚えているでしょうか?
おそらく、体験したことの方がより鮮明に覚えているのではないでしょうか。
つまり、
一口にインプットとしてもその中にはある程度差がある
ということです。
体験することには五感を使います。
また、体験の中では少なからず自分から何かアウトプットする機会もあります。
そうすることで、より多くのことを脳が吸収できるようになります。
では、実際に体験することがインプットの中で何よりも重要と言えるのでしょうか。
よく「アウトプットまでがインプット」という人がいますが、果たして本当にそれは正しいのでしょうか。
僕はそうは思いません。
読書も体験も同じくらい大切なインプットだと考えています。
それはなぜか。
その理由は、
それぞれのインプットが活きる場所が違うから
です。
そもそもインプットをする目的は、知識や経験を得ることで人生における仕事やプライベートを充実させるという人が多いのではないでしょうか。
単に知的好奇心が強い人もいるかもしれません。
ただ目的がなんであれ、
インプットの最終ゴールは、
吸収したものを自分のものとして使えるようになること
だと思います。
そして、“自分で使える”ということだけにフォーカスするならば、体験するということが最も重要でしょう。
しかし、自分のものとして使えるようになるためには、それ以前に“吸収”しなくてはなりません。
そこで活躍するのが読書や動画を観ることだったりするのです。
人は何かを吸収するためには、前提としての知識が必要になります。
事前に知っている情報が多ければ多いほど速く大量に吸収できます。
例えば小学6年生に高校3年生の英語の教科書を読ませたらどうでしょうか。
ほとんど何もわからない=理解できないで終わると思います。
しかし、高校3年生は当たり前のように教科書の内容を理解していきます。
この両者の差は“事前の知識”に他なりません。
英単語、文法、熟語など様々な内容を知っているからこそ高校生は理解できるのです。
社会でも全く同じです。
同じものを見ていても、人それぞれ吸収するものは異なります。
別の言い方をすれば、同じ“体験”をしていても、何をインプットするかはそれぞれだということになります。
つまり、インプットも段階によって目的を使い分けるということです。
何かを吸収する土台を作るためには本やニュースを読んだり、youtubeで勉強したりする必要があります。
一方で、実際に自分の能力にするためには自らアウトプットをはじめとした体験をする必要があります。
もちろん、体験でも吸収する土台を作ることはできますが、人の体は一つですし、時間は有限です。
そして何より、いつも良い体験ができるわけではありません。
とするならば、いつ来るかわからない良い体験を全て自分の中に落とし込むためにも、“事前の知識”がとても重大になってきます。
事前の知識を最大限詰め込んで、一度の良い体験で最大限吸収する
これこそがインプットです。
だからこそ、読書をするだけでも足りませんし、アウトプットをすることだけでもたりません。
一口にインプットと言っても実はその構造を知っておかなければ良いインプットはできません。
常に今自分が何を目的としたインプットをしているのかを考えて行動してみてください。
おそらく今この瞬間から行動の目的がガラッと変わってくるはずです。