見出し画像

外資総合コンサルの1年目って成長できるの?②

さて前回に引き続き、新卒の1年間まとめていきます。
今回は「主観」編ですが、ページ移動もめんどくさいと思うので「事実」編の要点だけ置いておきます。

タクトパスとは、、

(2022/4時点)
<定量的>
・文系学部卒
・DEKAPAIのどこかに所属
 ※Twitter界隈で盛り上がりつつある単語なのでわからない方是非検索を笑
・入社前TOEIC850点
・ファーストアサインから6ヶ月経過(プロジェクト変更なし)
・タイトルはもちろん一番下

<定性的>
・大学では部活一筋(留学したこともなければ、大学の授業もあまり真面目ではなく、、、)
・大学院卒のような専門知識無
・仕事内容はITコンサル的なもの
・ファーストアサイン先はグローバル案件。英語がメイン。
・人前で何かを話すことは得意(と研修中にフィードバックを受けたので一応事実として入れさせてください笑)


ITコンサルといえどこのマインドは必要

さてマインド編ですが、ここでは僕が1年通してコンサルとして重要だと思ったマインドを紹介していきます。

前回のnoteでも書いた通り、この「マインド」は「習得に時間が関係しない」ものです。

まず最初に言っておきたいことがあります。
マインドはすぐに習得すると思われがちですが、それは間違いだということです。「時間が関係しない」ということは、”永遠に習得しない”可能性もあるのです。

だからこそ、このnoteを読んでくださり、僕の意見から一つでも共感するものがあれば、読み終わった瞬間からぜひそのマインドは身に付けて欲しいと思います。

さて、ここから3つと言わず、重要だと思った要素を羅列していきます。

①「できない」と絶対に言わない

ブラック臭漂うこのフレーズ。
ただこれ、1年間で骨の髄まで染み込みました。

クライアントからは「これ無理でしょ」という言葉はたまに聞こえてくるものの、チームをまとめるクラスのコンサルからは一度も「できない」という言葉を聞いた記憶がありません。
どんな状況においても、常にそのタイミングでの最善策を考え続けているのです。

もちろん期限に間に合わない、十分な品質の成果を出せないことはあります。ただ、ゴールに一歩でも近く、なんとか最低限は間に合わせる、といった姿勢が一貫されています。

内心は「無理だろ」と思っているのかもしれません。
ただ、役職の高い人たちはその言葉を出している暇があれば、次の打ち手を考えているのです。

「この手は検討したのか」「この点詳細に詰めたら短縮できるのでは無いか」「外部リソースを足すと補完できるのか」等、無限に対策が出てきます。

僕自身もこの姿勢を徹底しようと試みています。
仮にできないタスクがあったとしても、まずは「できる部分」と「できない部分」を明らかにし、「できない部分」に関してはどうすればできるか仮説を立てます。その仮説を持って上司に報告しにいきます。

この仮説の精度が高くなれば自分で解決できる課題の範囲が広がりますし、精度が低かったとしても仮説があるだけでフィードバックは最短かつ最適なものになります。

「できない」という選択肢を潰すと、脳が自動的に解決策を考えることをこの1年で気づきました。

② コンサルに求めらるのは”奇抜な戦略”よりも”高い実行力”かもしれない

僕は就活において、コンサルで最も大事なことは「顧客の真の課題を見抜くこと」だという話を聞きました。

僕自身のそれまでの経験からも、確かに努力は大事だが、そもそも努力する場所を間違えたら意味がないことはわかっていました。
なので、改善する課題が何かを見つけることの重要性はスッと納得できました。

ただ、実際に「真の課題ってなんだ?」と考えてみると、実は”実行力”ではないかという仮説が立ちました。

特にITコンはいわゆる総合コンサルの部類に入ることが多いです。
企業の全体方針にすら影響する超上流の提案をする戦コンと異なり、総コンの強みは提案を”実行”まで落とし込むことです。ITコンなんてその際たる例で、奇抜な提案ではなく、前例はあるが実行が難しい案件を”実行”することが1番の価値です。

ITコン自体の強みがそこならば、何もできない新卒1年目が出すべき強みなんて一択です。

そう、その”実行力”のみです。

昨日より今日、1時間前より今、何か一つでもプロジェクトの課題を前に進めることが今最も求められていると強く認識しています。

①とも関連しますが、つべこべ言わず常に課題を前に押し続けるのです。
ただ時間が過ぎるのではなく、生み出した成果物によって給料が決まる点も”実行力”が必須だからじゃないでしょうか。

③ むやみに「はい」と言わない

あくまで僕の主観ですが、日本人はNoをきっぱり表現することを避ける文化があります。だからこそ、頼まれごともなんやかんや引き取ってしまうことが多いでしょう。

ただ、現場でこれはNGです。
特にプロジェクトに入ったらチームを管轄する人たちを見てみてください。
どの作業も明確に責任範囲を明確にします。

正直なところ”プロジェクト”という短期間で求められる成果を出す作業に関して、クライアントが慣れていないケースが多いと思います。
(そのために総コンなる僕たちの価値が出るわけですが、、、)

だから、こちらで引き取って作業をしてしまった方が早いかもしれません。
しかし、その作業を引き取ってしまったがために、クライアントの内容理解が追いつかず承認が遅れるというケースを聞いたことがあります。また、当たり前ですがこちら側にも新しい作業と責任が割り当てられます。

この他にも責任範囲を変えることによる影響は小さくないため、長い目で見た場合、プロジェクト内で定められた責任範囲が最も効率的なのです。

一種責任の押し付け合いに見えることも多々あり、当初僕自身はこの考えが嫌いでした。でも仕事を進める中で、メリット/デメリットがわかるようになってくると納得できるようになりました。

④ Quick & Dirty? いや、Quick, Quick, Quick!

コンサルというか外資の皆さんが大好きな「Quick & Dirty」。
確かに研修でも時間を割いて説明されました。

しかし現場に出てみるとどうでしょう。
新卒が0から10まで作った資料をクライアントに出すことはまずないです。
既にプロジェクト内にあるテンプレに当てはめるか、0-3くらいまで作った後に上司に持っていかれるかの二択です。

つまり何が言いたいかというと、Quick & Dirtyって前提として「上司に報告しながらも最後まで資料を作れること」があるんですよね。
新卒は100%力を出し切ったとしても、99.9%はDirtyな資料なんです。最後まで作れないんです。

ならば、頑張るのはQuickしかありません。
どうせDirtyを出すならQuickな方が良いです。

もちろん、最低限自分の仮説を持って、上司からのフィードバックの時間は最低限にすることは大前提の上です。

・指示を受けたタイミングで認識が間違っていないかすり合わせる。
・一度箇条書きなどで構造化して確認する。
・メッセージ性とスライドの大枠が決まったら視覚的にチェックする。

とにかく、上司の確認の時間は最小に、確認回数は最大に、を意識してます。

Quick、Quick、Quickです。

これを意識した結果、今では少しずつクライアントに見せる資料が作れるようになってきました。

⑤ オン/オフの切り替えは大事に

これ地味にめちゃくちゃ大事です。
なぜなら、コンサルの上の方々はクライアントにはすごく丁寧なコミュニケーションをとるのに、自チーム内では無駄の無いコミュニケーションになるからです。

間違っている場合は一言で「これ違う、こうでしょ。」と刺されます。
心の準備など関係なしに一気に刺されます。
これはもはや性質のようなもので、変えられないものだと理解しましょう。

会議前のちょっとした世間話はすごく人当たり良いのに、会議始まった瞬間鬼のように刺しまくっている人をよく見ます。

だからこそ、オン/オフがすごく大切です。

オンの時は強烈に仕事を進め、オフの時はオンの強烈さをカバーするかのごとく良い関係を築いておくのです。

僕自身もこの考えを受けて行動が変わりました。
オンの時は、例え上司といえど間違っていると思えば直接伝えます。
逆にオフの時は野球の話をしたり、相手の家族の話を聞かせてもらったりと人間的な関係を深めます。

これを繰り返すと、オンの時に最短でコミュニケーションが取れるので、フィードバックも無駄がなくなり、最短距離で成長できると最近気づきました。

さて、以上5点がマインド編でした。
次にスキル編に移りたいところですが、文字数的にもう一つに分けましょう。

今回はマインドなため抽象的な話が多かったですが、スキル編はかなり具体的な内容になる予定です。

今書いてる感じですが、1万字は超えることになりそうです。
まさかこんな大作になるとは、、、、
ぜひ次回も読んでもらえると嬉しいです!

いいなと思ったら応援しよう!

タクトパス
読んでいただきありがとうございます!僕の経験がみなさんの生活を少しでも前に進めることができれば最高です!サポートしていただいたことでできた経験はもちろんnoteに投稿します!

この記事が参加している募集