人見知りでも人にお願いができるようになる方法
こんにちは!
タクトパスです!
自粛明けにお気に入りのカフェに行ったら、いつもの席がソーシャルディスタンスによって潰されていました。
久しぶりにコロナに怒りを覚えましたね。
さて今回は誰かにお願いをするときに少し考えたいポイントです。
僕自身マネージャー業において毎日何らかのお願いをしたりされたりしています。
その中でうまくいったものもあれば、いかなかったものもあります。引き受けたくなったお願いもあれば、不快に感じたお願いもあります。
そこでその違いを考えると、意外にも簡単な答えにたどり着きました。そのおかげで多くの人に手を貸してもらえるようになりました。
その僕の気づきについて書ければと思います。
休日の業務連絡ほど疲れるものはない
今回は忙しくて手が離せないなどではなく、精神的な面にフォーカスします。物理的障壁に関しては原則ケースバイケースで対処することになるためです。
要は、”お願いを受け入れてもらえる=快く引き受けてもらえる”と言った認識です。
そのため、仕事としては引き受けてもらえても、嫌々引き受けてパフォーマンスが低くなっているものは受け入れられていないと考えるとします。
お互いがいかに気持ちよく手を取り合える状況を作り出せるかということが大切だからです。
まず、どういったお願いが受け入れられにくい、もしくは受け入れたくないかを考えてみましょう。
例としてはどういったものが挙げられるでしょうか。
・休日の業務連絡
・明らかにあなた以外の誰かでもできる(雑用とか)
・依頼者本人が楽したいがためにする依頼
・分担すれば負担が大きく軽減する依頼(自分一人で抱え込む必要がないもの)
ざっと並べてみましたが、これらの要素が含まれたお願いはなかなか人に受け入れられにくいと思います。
特に僕の中では休日の業務連絡は最悪です。
一瞬で休日気分が吹っ飛び、仕事モードになります。
では、これらの要素に共通することは何でしょうか。
それは、
当事者意識がない
ということです。
休日であれば仕事中の誰かもしくはあなたの仕事の時間にやるべきだし、誰でもできるものから得るものは少ないし、依頼者本人や周りと協力することで労力を減らせるのであればそうすべきだと思うでしょう。
つまり、お願いをされた相手がそのタイミングで自分がやるべきだと思わなければ受け入れられないということです。
もちろん性格上お願いを断れないみたいな人もいますが、その人こそ最も当事者意識がなく、常に人の仕事で手一杯だと思います。そうなるとパフォーマンスは低下し、当初の依頼の水準に達した成果を出せない状況に陥ると思います。
周りにも仕事の抱えすぎで迷惑をかける人は少なからずいますが、そういった人々こそ自分の仕事以外に追われていることが多々あります。「それ本人にやらせればもっと楽になるじゃん」と心の中で叫ばざるを得ません。
自分にしかできないお願いは引き受けたい
当事者意識がないお願いを引き受けたくないとすると、引き受けたいお願いは当事者意識があるものに必然的になります。
例えばあなたにしかできない、興味がある、好きなことといったものに関するお願いであれば進んで引き受けたくなるということです。
みなさんも経験あると思いますが、お願いされる側の方が意欲的になるということはよくあります。人は意外と誰かに頼りにされることに好感を抱きます。
では、休日でリラックスしているところに、昔からの憧れの人から興味のない仕事の連絡がきたという場合はどうでしょうか。
今までの理論だと、興味のないことには当事者意識を持てず、聞き入れたくないはずです。しかしこの状況では100人が100人受け入れるのではないのでしょうか。
憧れの人と一緒に仕事をするという要素が加わったことで、この仕事は自分がやるべきだという認識に変わったということになりました。
つまり何が言いたいかというと、同じお願いでも受け入れるかどうかは変わるということです。
当事者意識を持てないものは受け入れ難い、当事者意識を持てるものは受け入れたいという原理は不変ですが、当事者意識を持たせられるかどうかは別問題ということです。
当事者意識の鍵は相手を理解すること
さて、当事者意識を持たせることが出来るかどうかでお願いを受け入れてもらえるか変わると書きましたが、先ほど例に挙げたようなカリスマ性のあるような人は少ないと思います。
しかし、どんな人でもお願いがうまくなる方法があります。
それは
“相手を理解する”
ということです。
人は自分のことを誰かに理解されるとポジティブな感情を抱くことが多いです。これほどまでに自己承認ツールでもあるSNSが人気になっていることもそれを証明していると思います。
ということは、頼み事をされている中でも自分のことを理解されているとネガティブな印象を抱きにくくなるとも考えることができます。
①「このリストの人に電話かけて現状を確認してほしい」
②「今まで信頼を積み上げた君になら細かいことまで教えてくれるだろうから、このリストの人の現状を確認してほしい」
この二つを比べてみるとどうでしょうか。
②はその人のこれまでの実績を知っていること&なぜその人に依頼したかを一文付け足した形にしています。
たった一文ではありますが、後者では自分が依頼された理由をはっきり認識できます。理由を認識できるということは、当事者意識を得たということです。
加えて、自分にしかできないと感じることは自分の力を理解されたという認識になるため、感情的にも受け入れやすくなります。
もちろん、この一文はしっかりその人に当てはまることでないと説得力はないので、そこは間違えないようにしましょう。
このように、お願いとその相手のことを何かしらで結びつけるだけでそのお願い自身の性質は大きく変わります。誰でもよかったはずの内容が、その人でしかできないような内容に一変します。
そのためにも、まずは相手を理解して、しっかり伝えてあげることが必要になります。
感謝は最強のツール
先ほど、相手を理解することが必要と書きましたが、これも難しい場合があります。特に本当に誰でも出来るようなお願いであればむしろその人と結びつけることで不快感を与えることもあります。
特に単純作業だけど量はたくさんあるといった仕事はこの部類に当てはまるでしょう。
このようなケースにおいて、僕は感謝を伝えるということ意識しています。その仕事を頼む・その仕事が終わったタイミングで必ず「ありがとう」を伝えるようにしています。
(後輩に対しては「ナイス!」「さすが!」みたいな場合もありますが笑)
なぜなら、感謝は基本的に特定の誰かに対して行われるからです。不特定多数の人に漠然と感謝するなんてことは普段の日常生活ではほとんどありませんよね。感謝することは”それを受け取る誰かを作り上げる”ことに繋がるとも言えます。
つまり、感謝を受け取るポストに相手を置くことで、当事者意識を持ってもらうことが出来るということです。
自分しかできないからという理由ではなく、感謝を受け取るという理由でも当事者意識は作れるのです。なぜなら、先述の通り、感謝は原則特定の誰かになされるものであり、お願いを引き受けた瞬間それは特定の誰かからその人自身になるからです。
なんか文章が難しくなってしまいましたが、要は誰かに感謝されるだけで人がその仕事を引き受ける理由になるということです。
ただ一つ注意したいのは、これは感謝に限るということです。「申し訳ない」「すみませんが」と言った謝罪系の言葉ではこの効果は働きません。
感謝されたい人はいても、無理に謝られたい人はそんなにいません。
感謝がなぜそこまで人を動かすことが出来るのかは、かの有名な『嫌われる勇気』にも書いてありますので読んだことのない人は読んでみるといいかもしれません。
感謝はお願いをするときに限らず、人生を豊かにします。
もちろん相手を理解した上で感謝を伝えることができれば、それは本当に良い関係の中で手を取り合うことが出来ると思います。
noteの読者の方たちにとっては当たり前すぎることかもしれませんが、感謝の持つ力は本当に大きいということが伝わればと思います。
まとめ
さて今回もまとめていきます。
① お願いを引き受けるかどうかは当事者意識の有無で決まる
② 当事者意識の有無はお願いの仕方で変えることが出来る
③ 感謝は最強の方法
お願いの当事者意識を変えることで、むしろ相手は自分のことを認めてくれたと思うことも多々あります。
承認欲求の塊みたいな人もたまにいますが、そんな人ほど人に頼られることに喜ぶものです。
また、最後の感謝に関しては、一人でも多くの人に伝わればもっと幸せ溢れる世界になるのではと思います。
人生の中では自分のやりたくないこと、まして誰かからお願いされるやりたくないこともたくさんあると思います。けれど、結局やるのであれば少しでも前向きにやることがとても大切になる気がします。
感謝に溢れ、人と人が無償で手を取り合える世界に少しでも近づけるといいですね。