道端の1円玉を拾うことは損でしかない
あなたは道端に落ちている一円玉を拾ったことはありませんか?
多くの人があるのではないでしょうか。
実はそれ、損しています。
その一円玉を拾う行為は、あなたの優秀な能力にあまりに釣り合いません。
ということで今回はこの一円玉を拾う行為から、トップを目指す人の思考を考えたいと思います。
ざっくりいうとストイックな人たちがなぜあれほどまでにストイックでい続けられるのかという話をしていきます。
僕が所属する野球部にも本当にストイックな選手がゴロゴロいます。
決まった時間に起きて、朝からストレッチ、練習、空き時間にまたストレッチ、夜は自主トレをして野球の勉強、そして決まった時間に就寝する。
毎日何か一つでも成長するために取り組む彼らを見ていると、どこからそのエネルギーが生まれているのか不思議でした。
しかしながら、野球を続けつつ彼らと共に時間を過ごしていく中で、その要因が少しずつ見えてきたので、今回はそれについて書いていければと思います。
道端の一円玉を拾うことは損でしかない
知っている方も少なくないかもしれませんが、この見出しについての話があります。
数字だけを見て考えると、道端に落ちている一円玉を拾う行為は実は損しているということになるという話です。
その拾った一円玉が自分のものとなったと仮定して、その拾うという行為は果たして自分の利益になる行為かどうかを考えてみてください。
この一円玉を処理するための一連の動作には、どんなに少なくとも5秒くらいはかかるのではないでしょうか。
もちろん動作だけであれば2,3秒かもしれませんが、それを認識したり、処理の判断をしたりする時間を含めると5秒はかかってそうです。
次にこの行為を時給換算してみましょう。
1時間=3600秒ですから、これを5で割ると720になります。
つまり、あなたのその一円を拾う行為は時給720円の価値しかない労働をしているということになるのです。
別の表現をするとすれば、時給3000円(=約年収1000万円)の人は5秒で4.2円を稼ぐ力があるのに、能力の1/4以下の作業をしているということになります。
これは数円の世界ですが、原理で言えば年収1000万稼げる人が250万しか稼げない仕事をしていると同義です。この規模になったら衝撃的ですよね。
もちろんこの考え方は机上の空論のようにも聞こえるかもしれませんし現実的な話ではないかもしれませんが、かといって空想の話ではありません。
自分の能力を最大限お金を稼ぐことに還元するのであれば、1円玉なんて拾っている場合ではないのです。
極論を考えることができるかどうか
なぜこの1円玉理論を話したかというと、ストイックな人は常にこのような思考を持っているからです。
おそらく普通の人はいかに1秒がどうかなんて考えないと思います。
というか、考えたところでそれがほぼほぼ実現不可能な極論であることに気づきます。
しかし、ストイックな人はいかに自分の目標に向かって成長し成果を出すかを四六時中考えています。だからこそ、可能性が少しでもあるのならばそれを模索し続けることが癖になっています。
先ほどは例でお金を出しましたが、これはあらゆる場面で見受けられます。
自分が活用する時間を増やすためには、iPhoneではなくApple Watchを買った方がいいと言っている人もいました。
なぜなら、通知確認などをApple Watchで行うと、一回あたり3秒くらいは短縮できるというのです。
確かに僕の場合iPhoneを毎日約160回立ち上げています。その内、通知の内容を確認するための起動が50回だとしたら、1日で150秒短縮できます。
一ヶ月で約4500秒、一年で約54000秒=15時間、活動時間(睡眠時間を除く時間)で考えるとアップルウォッチを使うだけで一年が366日になります。
現実で見れば1日の150秒の違いなんて考えもしないですし、もし本当に必要なら睡眠時間を削ればいいだけです。
ただ、ストイックな人たちはこれを考えるのです。
つまり何が言いたいかというと、
ストイックな人は極論まで考え抜く
ということです。
そしてこれが、ストイックでいられる大きな理由になります。
思考が行動を作る
何をするにしても、人の行動にはその人の価値観が現れます。
時間にルーズな人は遅刻を繰り返しますし、ルールを軽んじる人は誰かに見られていないとルールを守りません。
ということは逆もまた然りです。
1時間を基準に考える人もいれば、1分単位で動く人もいます。そして前述のように1秒を削り出すことまでこだわる人もいます。
さて、あなたはどの人が最も時間を有意義に使えていると考えますか。
おそらくほとんどの人が、1秒を削り出すことまでこだわる人だと考えるはずです。
別に日頃の生活において1秒を生み出すこと自体では、周りと大きな差はつきません。
努力における1秒なんて単位はトップレベルの戦いにおいてはないも同然です。
野球でもそうですが、誰しもスタートラインが同じではありません、
同じ量努力してもプレーに差がつきます。
努力をしなくても生まれつきのセンスだけでめちゃくちゃ上手い選手もいます。
そんな選手相手に1秒削り出したところで太刀打ちできません。
しかし、1秒を削り出すことまで考えていれば、5分の空き時間がとても長い時間に感じることができます。1秒の使い方に悩んでいれば、5分の使い方の密度が濃くないわけありません。
もちろん、これは5分、10分、30分、1時間、、、、と長くなればなるほどより効果を発揮するでしょう。
つまり何が言いたいかというと、
1秒にこだわる“姿勢”がその人の時間の使い方をトップレベルに押し上げている
ということです。
もう少し抽象的かつ本質的にまとめると
ストイックな行動ができる人はストイックな思考ができる人
ということです。
ストイックになりたければ行動を変える前に思考を変える必要があります。
自分でどれだけストイックに考え抜いたかどうかが行動に現れます。
あまり考えもせずに苦しい努力を続けることはストイックとは言えません。
ただの力の無駄遣いです。
思考が伴ってこその行動になります。
行動が思考を作るという考えもあります。
しかし、これも結局は最終的に“思考を作る”状態に持っていくためにまずは行動をするのです。
体を動かすのは心=思考です。
ストイックな人は思考をストイックにすることから始めています。
まとめ
さて今回もまとめていきます。
① 一円玉を拾うことは損
② ストイックな人は極論まで考える
③ ストイックな行動をするためにはまずは思考をストイックにする必要がある
正直、ストイックになること自体が正解かどうかはわかりません。
ストイックな生活はその分厳しさも伴います。
ただ、ストイックな努力の先に得る成功は、人生を劇的に変えるものだということを僕は野球を通して実感してきました。
生半可な覚悟ではストイックになれません。
おそらく周りの環境もものすごく重要になってきます。
自分がストイックになる前に、まずは周りの尊敬できるストイックな人を見つけるのもありかしれません。
あなたの努力が実りあるものになるようなればなと思います。