OB訪問しただけで将来を描けた気になってませんか?
こんにちは!
汗をかく日が日に日に増えてきましたね。
夏もそう遠くなさそうです。その前に梅雨を超えなければいけませんが笑
とまあこんな挨拶は置いといて、今回は就活チックなことを書いていきます。
これから就活する人はこんな視点もあるのかとか、社会人の方は現役大学生ってこんなひねくれた考え方をしているのかとか、通りすがりの一意見として見ていただければと思います笑
手段を目的化しないは耳にタコができた
「手段と目的を混同させない」
「手段を目的化しない」
こんな言葉はこれまで耳にタコができるほど聞いてきました。
特にスポーツをしている人であれば聞いたことがあると思います。
例えばスポーツは勝って喜びを分かち合うことが一番大きなゴールでしょう。
教育機関であればそこに付随して、人間的成長を成し遂げるとかもゴールになるかもしれません。
何かをするためには目的が必ず存在します。
存在しますというか、存在させなければその行動に意味が見出せなくなります。
意味のない行動には結果も伴いませんし、自分の時間を浪費するだけになりかねません。
僕が所属する野球部でも目的意識は常に持つよう徹底されています。
チームの目標(目的)は全員統一して答えることができるようにしています。
もちろんチームだけでなく個人もそれぞれが目標を持つよう考えています。こうすると、同じ練習でも各々が自分の足りない部分を強化する目的意識を持つようになります。
例えば守備練習一つとっても、捕球からのもちかえを速くすることを意識する選手もいれば、打球への一歩目のスタートを意識する選手もいます。
これはそれぞれが試合に出る、試合で活躍することを目的にしたことで生まれた違いです。外から見れば同じ練習をしていても、本人たちは全く違う練習をしています。
僕が思うに、おそらく弱いチームは練習することが目的になっています。
強くなるために時間を長くする、効率良い練習するといったことに視野がむきがちだと思います。しかし、本質はそこではなく、試合につながる練習ができたかどうかなのです。
よく賢い公立高校が限られた時間で練習するために効率の良い練習をしていると取り上げられることがあります。
しかしながら、強豪校は同じ方法ではないにせよ、同水準あるいはそれ以上の効率の良い練習を長い時間しています。
なぜなら、効率良い練習を長くできればできるほど試合の結果につながることを誰よりも知っているからです。
効率良い練習だけではなく、自分たちが勝つための戦略や相手の分析なども同じくらい大切になります。練習時間が限られていれば尚更です。
あくまで練習の目的はあらゆる手段を使って試合に勝つことであり、練習の質を上げることではないのです。
といったように、目的と手段は明確に区分する必要があります。
これは社会に出てからも同じだと思っています。
お金を稼ぐことは手段であり、目的はそのお金を使って自分の欲しいものを得る。
職種は手段であり、目的はその職種だからこそできる価値を提供する。
(それによって自分も達成感や充足感を味わうとかもあるかもしれません)
これらの本質は同じではないでしょうか。
社会人の話にて感じるモヤモヤ
手段と目的については雰囲気を掴んでいただけたかなと思います。
というかnoteの読者である方にとっては当たり前すぎたかもしれません笑
ですが、僕がこの前提から書かせていただいたのには理由があります。
それは、社会人の方の話を聞く機会をいただく中で、この目的の部分が見えないことが多々あったからです。
もちろん就活生ですから、企業説明会にも少しは参加したことはありますし、個人で話をさせていただく機会を設けていただくこともあります。
そこで聞く話は魅力的なものも多くありましたし、自分が知らない世界の一部を垣間見ることができ、刺激を大きく受けたことは事実です。
しかしそれと同時に、社会人の方は自分の仕事の話や年収の話はしてくださるのに、それがどのように社会に活きて、どのように自分の人生を豊かにしているかまでは話さないことに気が付きました。
より具体的にいうと、その会社の一般的なキャリアプランはわかりますし、具体的な仕事内容がわかる一方で、結局その人がどのような目的意識を持って取り組んでいるかわからないということです。
僕はそこにすごくモヤモヤを感じてしまいました。
もちろん何をしているかはすごくわかるのですか、じゃあなぜその人がそれをしているかがわかりません。
学生側からすれば社会人になったらどのような目線で将来を描けるかを知りたいのです。
「就職活動はどこに入るかよりも、入ってから何をするかが大切」
と言われますが、入ってから何をするかはその人の目的やゴールがなければ見つかるはずありません。
話を聞きながら、この方達にとって働くことの目的ってなんだろうとモヤモヤしてしまうのです。
目的の見える話し方
前章がだいぶ抽象的な話になってしまったので、具体例を挙げて考えていきます。
例えば
「いまうちの会社はネット広告を主にしていてこういうことをやってます。業界的には〇〇、△△とかが同じだけど、そことうちの違いは□□をしているところだね。僕は営業課で毎日多くの企業さんにこの広告の良さを伝えるために営業してます!
年齢の縛りとかはほとんどなくて、若手のうちから発言できるし上司と仲良く働ける文化があるかな。後もちろん基準をクリアすれば海外で働くチャンスもあるよ。年収は大体30代で1000万いく人もいるかなって感じです。」
的な説明を受けたことは多いのではないのでしょうか。
おそらくこの流れに実例や実際のスピーカーの経験などを織り混ぜて肉付けしていくことがほとんどだと思います。
事業内容もわかる、組織の雰囲気もわかる、その会社で自分は何ができるかもわかる。
だからこそ、それによってその人の目標がどのように達成できて、その人の人生にどういった影響があってみたいなことまで知りたくなってしまうのです。
明らかに手段ベースでの話になっています。
一方でもちろん、ゴールを明確にして話してくれた人もいます。
そういった人の話は
「今うちの会社はネット広告を主にしていて、俺は営業でその広告をいかに使ってもらえるか試行錯誤してる。学生の頃からスポーツビジネスをしたかったんだけど、そこには多くの人にアプローチするための広告の知識も必要だし、だけどスポーツは結局人と人がするものだから人と関わることも考えなきゃいけない。だからこそ今は広告の営業をしていて、スポーツで人を喜ばせる前にまずは目の前の人を広告で喜ばせることをしてる。
年収はこれくらいだから満足してるから、早くこの会社で新規スポーツビジネスを作ってもっと多くの人にスポーツで幸せになってほしいな。俺もそれが人生を豊かにしてくれたスポーツへの恩返しになると思ってる。」
みたいな感じになる気がします。
これに関しては「みたいな感じになる」としか言えません。
なぜなら、目的が見えている人の話は話がその人の属性に基づく部分が大きいため、同じような話にならないからです。
このような目的ベースの話は色々なものを得ることができます。
自分のゴールと近いものであれば、より将来を細かくイメージしていくことができますし、全く違うものであれば新しい価値観に気づくことができます。
個人の経験に基づく話は客観性にかける部分もありますが、マニュアルに沿った言葉ではなくその人の中から生み出された言葉にはよりリアルを感じることができます。
そして何より面白いです。
この両者の違いは明白かつ後者の方が圧倒的に少ない印象があります。
ここに日本のマジョリティというか、俗にいう思考を放棄した一面を感じてしまったりします。
もちろん一つの業務としてマニュアル通りに進めなければならない部分もあるでしょうが、それも結局は目的ベースの話に戻ります。
企業説明会などは自分の会社の魅力を有り余るほど伝えることが目的であるはずです。
マニュアル通りの完璧な説明をすることが目的ではないと思います。
そのためであったら、より学生に魅力が伝わるように説明することが最優先ではないのかなと考えてたりします。
まとめ
さて、今回もまとめていきます。
① 手段を目的化しないことが第一歩
② 目的があって初めて行動に意味がある
③ 目的がある人とない人では話す内容や魅力に大きな違いがある
話を聞かせていただく立場ながら偉そうに書いてしまい恐縮ですが、僕程度の人間でそう感じるのですから、目的の有無によって実際はもっと大きな違いがあるのだと思います。
また、僕自身の経験ですが、目的ベースの話を聞きたければ起業家や経営者の方の話を聞くと面白いかもしれません。
次の機会では僕がどのようにOB訪問したかもまとめれればと思います。
コロナによって21卒はもちろん、その後の就活もバタバタしていると思います。
しかし、手段と目的で考えれば就活も自分の人生のゴール(目的)実現の一つの手段でしかありません。
その目的さえ見失わなければおそらくどんな壁も乗り越えられると思います。
共に頑張っていきましょう。