発信に代わる価値を持つモノ

最近もっぱら流れてくる「発信しろ」という言葉。

成功者なら、いや成功者ではなくても本当に誰もが口を揃えて言う。
インターネットの普及によって個人が発信できる時代では、確かに発信は身近なものになった。

僕が書いているこのnoteも間違いなく発信の一つだし、発信することで得られるメリットは大きい。

自分の考えを整理できるし、その考えに賛同してくれる人を見つけることができる。
自分のファンも得ることができるし、他の人と意見を交わすことで新しい視点にも気づくことができる。

発信することはめちゃくちゃいいことづくしだと思う。
だからこそ、まずは全員発信すべきという風潮になっているわけだ。

というか、そもそも「承認欲求」なんていう言葉がある時点で、自分のことを認識してもらうためという理由でも発信するだろう。

しかし、発信するということは、必ず受信者が必要になる。
自分の考えをまとめるための発信であっても、自分自身が受信していることになるだろう。

誰にも届かない情報は発信とは言わない。
誰にも届かなければ、それは自分の世界の中に情報が留まっているということだからだ。

今でさえ情報が溢れすぎているこの情報化社会において、僕のような素人が出す意見など胸を張って発信なんて言えた立場じゃない。

まぁだからこそ胸を張れるようになるまでまずは継続するわけではあるが笑

そして、こういった素人がすべき技として、一人ひとりとの繋がりを大切にするということがある。

広く浅く多くの受信者を増やすのではなく、まずは狭く深く少数の受信者とつながるというものだ。

ただ、これだけ発信者が増えていて、発信という供給が激増しているのであれば、受信という需要側も一緒増えていくことが自然なのではないだろうか。

つまり何が言いたいかというと、発信することが当たり前になる時代において、それを受信することにも価値がつくのではないかということである。

現在は発信する人が目立つし、信頼もつく。ファンもできるし情報も集まる。

しかし発信で溢れた社会では、むしろそれを受信する人、つまり“聞く人”に人が集まり情報も集まる気がしてならないのだ。

「アクティブリスニング」や「傾聴力」といった言葉もあるように、現在ですら聞く力の価値は見出されている。しかも多くの人はその力に気付いていない。

人と違うことをしながらより人と一緒に何かを成し遂げたいのならば、発信と同時に受信する力も養っていくべきなんだと思う。

よく成功する人はGiverだとよく聞くが、確かにこの世の中は先に何かを与えている人に人や情報が集まり、それが大きなエネルギーとなっている。

とすると、自分の考えを理解してもらう前に相手を理解する。これもこの原理原則に当てはまる。

相手の話を理解してもらって初めて自分の話を聞いてもらえるし、そういった人はものすごく信用しやすいだろう。

総発信時代と言われているが、それだけではこれからはコモディディ化してしまうし、突き抜けることはできない。

そうであるならば、多くの人と前向きにつながるためにも”聞く力”を身につけてみようと思う。

聞く力が唯一の答えではないと思うが、まずはここから始めてみよう。

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タクトパス
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