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プレーヤー人生の挫折こそ最大のチャンスだった

こんにちは!

最近気温が急速に上がるに伴い、慌てて半袖を出し始めたタクトパスです。いきなりの体温変化で体調を崩さないように皆さんもお気をつけください。


さて今回は、マネージャーの決断をしたことが僕の人生をどのように変化させたかを紹介できたらなと思います。前回の記事で僕のマネージャーになった経緯や、野球部のマネージャーとして気づいたこと少し書きました。
ぜひご覧ください。


さて、それでは書いていきます。

無意識のフィルター

色々な自己啓発本やセミナーでは、よく物事を多角的に見るようにと言われます。ただ皆さんも思うように、そんなことは誰しもがわかっています。

しかし、他の記事でも同じようなことを書きましたが、今なおこういった表現が頻繁になされるということはすなわち、誰しもが実践できていないということです。

野球の世界でも全く同じことが言えます。これまで自分が所属したチームをはじめとして多くのチームを見てきましたが、レベルの高いチームほど選手間でのコミュニケーションが活発なことが多いです。

一方で、監督や主力選手が独裁をしているようなチームは戦力に乏しいことが多いように思います。

チーム内のコミュニケーションが活発であればあるほど、様々な基準で意見交換ができます。自分では良いと思った練習やプレーであっても、周りの指摘でより良くなることは日常茶飯事です。より良くなるだけでなく、全く知らなかった新しいことを知る機会も豊富にあります。

コミュニケーションが無く特定の個人に偏った練習では、その個人だけの基準で野球をすることになります。その個人が天才的な能力の持ち主であれば、その基準がチームに浸透し強くなる可能性もありますが、ほとんどの場合そうではありません。

野球選手の一番知識があることは野球であるはずなのに、その野球ですら一人で真理に近づくことは難しいのです。

つまり、自分の得意な分野ですら多角的な視点を持つことが必要だということです。

そう考えると、普段特に意識してないことなど、多角的な視点を持っているはずがありません。人々はみな無意識のうちに自分の中の常識で物事を捉えています。

例えば、友達と好きなアーティストについて話しているときに、それはちょっと違うなと感じた経験がある人は少なくないと思います。普段の会話ならあまり気にならなくても、ひとたび自分が詳しい分野になると、他の人が一つの側面しか見ていないことに気づきます。

こう言った日常のちょっとしたことからもフィルターの存在を感じることができると思います。

 

マネージャー転身の決断がフィルターを外した

では、このようなフィルターを取り外すためにはどうすればよいでしょうか。

完全に取り外すことは不可能だとは思いますが、もし少しでも取り外すことができれば、より広い視野で世界を捉えることができるようになると思います。

その方法として、二つの方法があると思っています。

一つは自発的、もう一つは強制的なものです。

自発的に関しては、個人の努力次第の部分が大きくなります。自分の経験や他の人の話を聞きに行くことはもちろん、常に多角的な視点を持ち続けることを意識してやっと取り外すことができるのではないでしょうか。

先ほども書いたように、人は“無意識”にその人の価値観などが反映されたフィルターを通して世界を見ています。そのフィルターを取るとなると、生半可な取り組みでは太刀打ちできないことは明白だと思います。

そこで登場するのが、強制的に取る方法です。これは自分の意思と関係なく、何かのきっかけで自分の視界の狭さに気づかされることにあります。

これは普段自分が認知することのない“無意識”からの影響なので、自分のフィルターの外側の世界を気付かせてくれます。

そして、僕の人生においてこのきっかけになったことが、プレーヤー人生の挫折です。

僕は大した選手ではない上に大きな怪我を負ったことで野球選手という道を諦めました。

諦めるかどうかを考えた時期は未来に希望を見出せず、精神的にもどん底にいて、いわゆる挫折した状態でした。今となっては大きな転機だったと認識していますが、当時はそんなこと微塵も考えていませんでした。

当時まだ高校生であり、野球=スタメンで活躍すること以外に目指すべきところはないと思っていました。甲子園を目指してグラウンドで戦うことこそが高校野球の全てだと勝手に思っていました。

しかし、このときマネージャーという選択をしたことで、この固定的な価値観を変えることができました。マネージャーとしてチームに貢献することがどれほど価値あることかに気づくことができました。

野球というスポーツの面白さはもちろんプレーすることにあるのですが、その舞台を成立するためには本当に多くの人が携わっています。単純に考えればすぐわかることではあったのですが、そのプレーする以外の人たちがいるという時点でそこにも魅力があるということです。

プロ野球の球団であれば、選手よりその球団のスタッフの方が圧倒的に多いです。
野球は必ずしも選手だけでなく、本当に多くの人が一つのチームになって戦っており、そこに優劣などありません。これは他のスポーツにも共通すると思います。


挫折こそ千載一遇のチャンス

この僕の経験から何が言いたいかというと、

挫折経験は自分のフィルターを強制的に外すきっかけの一つになる

ということです。

僕の場合、挫折によって自分の価値観が壊され、新しい道を探しながらもがく中で、新たな価値観に気づくことができました。これは、プレーヤー人生を続けていたらなかなか気づくことができなかったと思います。

挫折経験が成功の原体験になったという話はよく聞きますが、その原理の一つにこの個人的なフィルターを強制的に取り外すことがあるのではないかと思います。

自分が正しいと思っていたことが否定され、尚も諦めず何かに食らいつくことで物事の真理に近づいていくのではないでしょうか。

そう考えると、挫折こそ自分を大きく成長させる千載一遇のチャンスになりえるということです。挫折したときこそ顔を上げて進むことが何より大事になります。

ただ、ここで一つ注意しておきたいことは、挫折はチャンスなだけであり、必ずしも自分を成長させてくれるとは限りません。その後、その経験をバネにどれほど価値観を広げて前に進めるかが大切ということです。


まとめ

今回の話をまとめていきます。

① 人は誰しも個人のフィルター(価値観)を通した目で見ている
② 自分のフィルターを外して初めて新しい価値観を知ることができる
③ 挫折こそ自分を大きく成長させる潜在位一遇のチャンスになる

過去にあった出来事は変えられませんが、その意味は変えることができます。
挫折もその経験自体は変えることはできませんが、その挫折が結果的によかったものになるかどうかは自ら選ぶことができます。

僕自身こんなに偉そうに書いていますが、まだまだ凝り固まった目で世界を見ています。自覚するときもありますが、やはりそう簡単に変わることができません。

日々小さなことから多角的な考えを持つことを積み重ねていこうと思うので、みなさんもときにはふと自分の考えや価値観を見つめ直してみてください。

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タクトパス
読んでいただきありがとうございます!僕の経験がみなさんの生活を少しでも前に進めることができれば最高です!サポートしていただいたことでできた経験はもちろんnoteに投稿します!