車椅子で役者をやるもの。(seen8 親友との再会)
入院をする前、障害者職業相談員という仕事もしていた。懇意にしていた障害者職業支援センターの所長からある会社の社長を紹介された。相談内容を聞き「障害福祉サービス事業」をする事を勧めていたが設立が頓挫しているのを知っていた俺は退院後、その社長へ現在の状態を話し事業所設立打診を改めて行った。回答は「すぐにでも」。設立後、サービス管理責任者として雇用したいとの項も合わせて打診された。開所後、障害の後遺症の件も納得してもらい開所準備にかかった。
その準備中、入院前から決まっていたPERSONZの武道館公演の為、東京へ。これも実は退院が間に合わない可能性が高かったのだが、奇跡的に間に合った。今にして思うと間に合うべくして間に合ったのだ。
PERSONZの公演は素晴らしかったのはいうまでもなかった。素晴らし過ぎた。感動醒めないまま翌日。実はこの東京来訪にはもう一つ大切な目的があった。
24年振りの親友「宮地大介」との再会だ。
フェイスブックで22年振りに繋がった親友。昔一緒に芝居をした仲間。彼の活躍はフェイスブックの中でキラキラしていた。今の自分とは比べ物にならないくらいキラキラしていた。だが決して嫉妬などはなかった。ただ単純に嬉しかったし誇りだった。その親友との再会した。全く時間を感じさせなかった。車椅子に乗った自分を見せるのはなんとも気恥ずかしかったがそれよりも26年振りに再会出来た事が何より嬉しかった。2時間程の時間に2人で沢山会っていなかった時間の話しをした。昔話しもした。帰り際、
「また会おうな。必ず会おう。」
「今度は行方不明にならないようにするよ」
笑顔で握手をして別れた。あっという間の2時間だった。何も変わってなかった。あの時と同じ彼だった。嬉しかった。一緒に芝居をしてた事が走馬灯のように頭を駆け巡る。
帰りの新幹線で泣いた。
車椅子の役者、演出家として活動していく事で観る側だけでなく演る側のバリアも崩していきたい。活動にご支援の程宜しくお願い致します‼️