2020年を振り返るもの。
久しく書いてなかった。
9月に「Strange Conecction」を終演してから暫く腑抜けになり、復活後には「舞台版 コケシ・セレナーデ」1月公演に向けての稽古がスタート。コロナ禍というのに芝居漬けなもしかしたら1年だった。
今年は1月に「EveryonesRadio」。
2月には初のトークショーを同じ車椅子ユーザーの横山氏と。
3月は映画監督の「八十川勝氏」とのトークショー。まさにコロナでイベント自粛が叫ばれ始め出した頃。初めて「コロナ対策」というものをアナウンスに入れ開催。
そして、
3月25日「ゲキ集団BumpyBox」旗揚げ。
5月にやる予定を7月に「Who Are You?」。
9月には「Strange Conecction」。
4月からコロナが深刻になり非常事態宣言発令。9月の公演もまさかの2波の波に。
決して順調ではなかった。それは沢山の舞台人、演劇人、映画人がそうだった。世論の目、声、時世に辞めていく人、中止する団体。テレビをつければコロナのステレオ放送ばかり。
「こんな時期に」
なんて言葉を何度聞いたか。
言われたか。
そんな中、短い間ではあったが、LIVE配信なるものにもチャレンジした。芝居が出来ないのをLIVE配信をする事で安定を求めていた。ここでも沢山の素晴らしい人との出会いがあった。本意な理由で辞めた訳ではないがここで知り合った大切なものも沢山出来た。無駄な時間なんてなかった。
そして、今振り返れば3本も舞台をしていた。それもコロナ禍に2本。オンラインのみではなくリアル芝居。今までも簡単に芝居をしてた訳ではない。でも芝居以外にこんなに神経を擦り減らし意地になったのは初めてかもしれない。1人では絶対出来なかった。きっと1人だったらヤバかった。5月6月は精神的に病んでた。発する言葉と行動と精神のアンバランス。沢山の仲間に助けてもらって今がある。
「演劇」という共通の事象に集う仲間に本当に助けられた。
何故だろう。
この3本を演ったのが凄く昔のような気がする。なのに記憶は凄く鮮明だ。芝居自体よりその時の仲間の顔の方が記憶に鮮明だ。
芝居をする上で大切なもの。
分かっていたつもりだが、このコロナ禍で改めて自分自身が芝居に対して怠慢で謙虚さに欠けていた事に気付かされた。
そして、8月に招待して頂いた映画「コケシ・セレナーデ」。
この映画を観て涙が流れた。
「舞台でやりたい」
その思いをすぐに監督である松本大樹氏へ伝えた。
そして今、1月でやる予定だったが延期にして3月に向けて稽古をしている。
そうだ。
コロナがなければこんな事になっていなかった。こんな素晴らしい企画は産まれなかった筈だ。しかし、稽古は大変。自分自身がこんなに芝居が出来ないなんて思い知らされてる毎日。
放漫。
今、本当に足掻いてみっともない。
でも、そんな芝居が出来るなんて。今、芝居が演れるなんて幸せじゃないか。
4月5月6月のようなコロナ鬱ではない。今更ない。
しかし、正直、今、芝居が怖くて仕方ない。
そうなんだ。
芝居の怖さに比べたらコロナ禍なんてくらい大丈夫。この芝居を演り抜けばきっと大丈夫。
2020年。
きっと2021年に向けての全部試練だったんだ。
だからね。
2020年。最高だったよ。ありがとう。