コントラバスが楽に弾ける

いつもお世話になっております。
コンコルディアでコントラバスを弾いております大石と申します。
初めてローネを知ったのは、黒々とした「ARSNOVA」のCDでした。とある演奏会で「海の嬉遊曲」の低音部を、どうやってコントラバスで表現しようか、先輩と一緒に思慮したものです。
その頃、年配のOBに「社会人団体に入るならローネがいる団体がいいよ」と言われました。

曰く、「コントラバスが楽に弾ける」

実は、コンコルディアに入るまで、マンドローネの入った合奏に参加したことはありませんでした。
20年近く前のことですが、その後も関東の学生マンドリンの低音界隈は状況変わらないのではないでしょうか。

「海の嬉遊曲」「舞踊風組曲第二番」「トレピックプレリュード」「詩的二章」「歴史的序曲第4番」
色々やってみましたが、ここで表現したい音は、コントラバスだけででは表現できないんだろうなと、気がついていきました。

アクセントの作り方は沢山あってやりようはいくらでもあるのですが、コントラバスの音は、響きや時間軸のスケール感であったり、径の大きさを伴った丸みを持った音であって、瞬発的な鋭利さは表現できないと思うのです。
無理矢理にやればできるのですが、オーケストラの中で点と点を非断続の線で繋ぐ最も大切な役割が崩れてしまうし、上手にできたとしても、それができるんだったら尚更それがその楽器でできる最善の表現と思えないというか。

学内の管弦楽団にも参加できたので、ある程度、管弦楽での演奏と同じことをマンドリン合奏でやりたい。
でも無理をする場面も必要なのか?
そんなモヤモヤした思いを持っていたのですが、ローネのいる合奏ではごく自然にやりたかった演奏ができたのです。

コントラバス奏者も色々で、自分の考え方が全て正しいわけではないし、力量によって解決できるのかも知れないけど、
願わくば、全国のマンドリン合奏にもっと広くマンドローネが普及してほしい。

マンドリン合奏のコントラバスにとってもそれが幸せだと思っています。

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