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サイパン ジジ・ババ旅 Enjoy it !
楽園サイパンの旅
久々の投稿です。
今回は趣向を変えて老夫婦のサイパンツアー旅行記です。今まではハワイ旅行で常夏の島気分を味わいましたが、今回はサイパンツアーです。きっかけは、たまたま情報誌にサイパン特集があり、その中のケンジントンホテルの紹介がとても魅力的に感じられたのと一度マリアナブルーを見てみたいと思ったからでした。
最終的にツアー参加を決めたポイントとして、
1) リゾートホテル、ケンジントンホテルでの宿泊
2) マニャガハ島でのシュノーケリング
3) ウォーターパーク訪問
4) 東京成田空港から直行便で片道3時間半というお手軽な渡航
5) 時差が+1時間なので時差ボケなし
6) 円安のご時世、お手頃なパックツアー価格
という理由で決めました。
基本的な情報としてサイパン島は、アメリカ合衆国の自治領である北マリアナ諸島の中心的な島で、年間平均気温が約27℃と一年中温暖で恵まれた気候です。特に乾季の12月~6月がベストシーズンだそうです。ただこの時期以外の雨季も日本の雨季のようなジメジメした長雨ではなく、日中スコールがある程度だそうです。現地のツアーガイドさんによれば6月が一番良い季節とのことでした。ということで、サイパンは一年中天候が安定しておりカラッとした暑さなので、観光も海もプールも思う存分楽しめます。
さて早速ツアーの準備に取り掛かりましたが、まずはパックツアーをいろいろと検索して、最終的に11月末出発でホテル&アクティビティを満足できる阪神交通社の
“【WEB予約限定】成田発|ユナイテッド航空直行便♪空港送迎付き!サイパン5日間“
というパックツアーとオプショナルツアー会社ベルトラの“マニャガハ島ボート送迎+ウェーブジャングル パラセーリングやバナナボート事前確約付きプランあり<ランチ付き/指定ホテル送迎可”を選びました。
次に各種書類&手配の準備です。
後でわかったことなのですが、最初サイパンはアメリカ自治領ということでESTAが必要かと思い申請をしましたが、サイパンに観光目的での渡航予定で「グアム―北マリアナ諸島連邦ビザ免除プログラム」を利用して入国すればESTAは不要でした。
*海外旅行保険
そして次は海外旅行保険の申し込みです。やはりマリンスポーツも予定してますし、観光中の不足自体に備えて保険は絶対に入るべきだと思います。私たちは損保ジャパン“新・海外旅行保険【off】”という保険に入りました。この保険、リーズナブルな金額でとてもコスパが高いと思います。いずれにしろ保険加入はマストで、空港に到着してから保険の手続きは面倒ですので事前に加入することをお勧めします。
*WiFi
その次はWiFiルーターのレンタルです。今や空港・ホテル等公共の場所、特定の施設内ではどこも無料Wi Fiが利用できますが、やはり安定したネット環境と、もしもの場合に備えてレンタルWi Fiルーターはレンタルしておいた方がいいと思います。海外渡航用ルーターレンタル会社はいろいろメーカーがありますが、これもいつも使っているGLOBAL Wi Fiでレンタルしました。
*空港パーキング
いつも成田空港利用時は大きなスーツケースもあり電車の駅での人込みが苦手なので自家用車で行きます。そこで空港近くのABCパーキングを予約しました。ここは空港から10分くらいの場所で、空港ターミナルの送迎もやってくれるので便利です。
*レンタカー
最後に、いつも海外旅行ではレンタカーを借りているのですが、空港~ホテル間の送迎はツアー料金に入っているのと、今回は滞在中はホテル滞在をメインに、それ以外はオプショナルツアーを利用するので、レンタカーは借りませんでした。
いよいよ出発日、成田空港までの道路も特に渋滞もなく移動でき、パーキングでクルマを預け、UAカウンターがある第1ターミナルへ。チェックインも無事終わり、両替は前の旅行で余ったドルがあったので行わず、空港内のショップをウロウロ。ワイフは空港のユニクロでTシャツを買いました。
搭乗ゲートは32番で、乗客はとても少なく、スムーズに搭乗。UA0825便は定刻通り17:30出発。座席は後方の方でしたが乗客が少ないため前方はほとんど空席で、周りの席もまばらで3席+3席の3席をフルに使って一人で寝ている人もいる状態でした。こんな状態で航空会社はサイパン線で収支が合うのかちょっと心配。水平飛行に移り食事タイムです、まあ一般的なエコノミークラスの食事ですが年寄りには量も含め十分でした。
そこからあっという間の3時間半でした。沖縄まで3時間ということを考えるととても近く感じます。着時間が時差+1時間なので現地到着時間は22:05で当然外は真っ暗。
入国審査も無事終わり、あとは税関申告のみで楽勝と思っていたのが大間違い、今回特に気にせず来てしまったのですが、G-CNMI ETA(オンライン申請)というものが必要でした。
そこでスマホを使い税関申告ゲートに向かう途中で空港Wi Fiへ接続、説明ポスターのQRコードから申告のフォーマットをダウンロードしデータを打ち込まなければなりませんでした。これは同乗者全員のデータの打ち込みが必要で、老眼ゆえスマホ画面を見ながら2人分のデータを完了するのに苦戦しました。その後ようやく空港外へ、到着出口ではツアーのホテルへの送迎の方が待っており名前を呼ばれホっとしました。
簡単に言いますと渡航5日前から申請可能で、QRコードを取得、それをスクリーンショットしておく(注意:スクリーンショットを忘れると再入力が必要)、税関検査職員が旅行者のQRコードを照合後に空港を出ることができるそうです。今回、私たちと同じように現地到着後に税関申告をされている方が、何組か申告ゲート前でスマホを操作していました。ぜひサイパンを訪れる方は事前に申請しておいた方がいいと思います。
遅い時間とはいえ空港内、空港外はシーンと静まり、ほとんど人は見当たりません。気温は南国の風が吹いていましたが、観光地特有の賑やかさはゼロです、さすが自然の楽園サイパンです。3組のお客さんを乗せた送迎用バンは空港を離れ各ホテルへ、途中道筋も真っ暗でまずは2組のお客さんの宿泊するガラパン地区へ到着。ここはサイパンで一番大きな繁華街と聞いていましたが、ネオン等電飾(もうすぐクリスマスというのに)もなくひと気も見当たらず暗い街という印象でした。その後私たちの泊まるケンジントンホテルへ向かいます。このホテルはサイパンのホテルでは最北の場所にあるホテルで、空港から途中ガラパン地区によりましたが約20分で到着しました。
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このホテル、もともとは日航ホテルだったそうですが、韓国の企業が買収して2016年にリノベが行われました。現在は、名前を変えてケンジントンホテル(サイパンでは唯一の★★★★★ホテル)として運営されています。現地の人に聞いたのですが、このケンジントンホテル以外にも、数十年前に盛況だった日系ホテルは現在すべて撤退、廃業もしくは買収されている状況だそうです。確かに途中コロナ感染拡大もあり、現在の円安を考慮すると日本での人気は残念ながら高いと言えないと思います。逆に、こちらに来て驚いたのは韓国人観光客の多さです。大体観光客の90%が韓国の方、あとの10%が他国の方のようで、日本人は毎月数百人程度が訪れるとのこと。
ホテルに到着してチェックイン、ウエルカムドリンク(ピンクレモネード)をいただきましたがとても美味しかったです。ここでいろいろと館内の説明を受けましたが、今回私たちのパックツアーは食事が入っていなかったので、考えた末朝食と夕食のセットを追加しました。後でも書きますがここでの食事内容はレベルが高く、もともとこのホテルはオールインクルーシブが一般的なので、もしここに宿伯するのであれば、食事込みでツアーを予約した方がいいと思います。
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私たちの部屋は6Fで、ホテル全体の色調と同様、白とグレーを基調にしたモノトーンで構成されており、とても落ち着いた感じの私の好みのカラーにコーディネートされていました。ただ、バスルームだけはバスタブはなくシャワーだけ、今まで経験したことがないカーテンなしのレイアウトで、一応トイレユニットとの間に溝がありシャワーの水はそこで仕切られていました。またラナイ付きの部屋でしたが、テーブル・イスはなく洗濯物を乾かすハンガーだけありました。窓かからの眺めはオーシャンビュー(ケンジントンホテルはすべての客室がオーシャンビュー)でしたが夜中なので真っ暗、明日の朝を楽しみに就寝。
サイパン2日目:
昨夜夜遅くチェックインしたので、実質ツアー初日となります。まず、時差がないので普通に起きることが出来、真っ先に窓のカーテンを開けました。そこにはダークブルー、ブルー、コーラルブルーの3色の海が目の前に!とにかく素晴らしい眺めでいつまでも見てられるような景色が目の前に広大なパノラマが広がります。ホント、この景色を見るだけでもサイパンに来たかいがありました。
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午前中はホテル内の探検を、まずショップ、レストランをチェック。ショップはお土産ショップ、高級ブティックのお店があります。レストランはカフェ、中華、インターナショナルのお店等がありました。次にホテルの外にあるプール廻りを散策、人工的に作られた川には魚がたくさんいて、そばに行くと沢山集まってきます。
プールは子供用から一般向けプールがあり、特にスライダーは2本ありプールサイドにはパラソル付きビーチ チェア、2~3人で使える籠のようなテント、大人数で使えるテントタイプの部屋が各種揃っています。そのままプールサイドを抜けるとすぐにプライベートビーチで、パラソル付きビーチ チェアが並んでいます。目の前には水上アスレチック遊具が浮いています。また、日替わりでいろいろなアクティビティメニューがあり、自由に参加できます。基本、タオル、ライフジャケット、足ひれ、チェア類、カヌー、サップ等多種遊具がありますが、ホテル宿泊者はすべて無料で利用できます。
色々とホテルを探検し、お昼になりお腹が空いてきたのでホテル内のカフェでランチをとりました。ここのサーモンクロワッサンサンドはとても美味しかったです!おススメ!
それからプライベートビーチを見てやはりこれはシュノーケリングをするしかないと思い、ショップでシュノーケリングマスクを購入。すでにマスクをお持ちでしたら持ってくるのを忘れないようにした方がいいです。
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さて、ランチをゆっくりとった後はプライベートビーチへ直行、ビーチ チェアを確保してシュノーケリングしたり、アスレチック遊具で遊んだり、ゆっくり読書をしました。とにかく海は綺麗で、心地よい風が吹く中最高のリラックスタイムを過ごすことが出来ました。気温はこの時期27℃くらいで、湿度も低くとてもすごしやすいです。
これが日本の夏ですと老体には暑すぎて、とてもじゃないですがビーチ&プールにいられないでしょうね。夕食はチェックイン時に追加でお願いした食事つきにしてもらったので、この日はブュッフェスタイルの中華でした。メニューはとても多く味もレベルがとても高いのですが、年寄りには量が食べられないのが残念でした。夕食後はライトアップされたプールサイドで綺麗な星空を眺めながら散歩しました。
サイパン3日目:
朝食もブッフェスタイルで、メニューも多くとても満足でした。
この日はオプショナルツアーで申し込んでいた“マニャガハ島ボート送迎+ウェーブジャングルに参加しました。定刻通りにツアー会社の方がホテル前まで迎えに来てくれて、この日は私たち2人と日本人のご家族3人の2組の参加でした。途中スーパーマーケットに立ち寄ってくれたので飲み物の追加購入をしました。ホテルから10分程度でマニャハガ島行きの港へ到着。乗船に向け大勢の観光客の方が待っていましたが、私たち日本人2組の家族以外ほとんど韓国人の観光客の様でした。
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この日は波も穏やかで、港から10分程度でマニャハガ島に到着。下船してすぐに、小さな小屋で入島税10ドル/人を払って上陸。桟橋からの海はとにかく透明度が信じられないくらい高く、早くシュノーケリングしたい気持ちになります。島自体は小さく、海岸を1周しても15分くらいの大きさで、サンゴ礁に浮かぶ孤島という感じです。海はとても綺麗で遠浅で波もないのでシュノーケリングには最適です。桟橋横のメインビーチよりも、反対側の北側ビーチの方が魚をたくさん見ることが出来ました。ただ、北側のビーチはライフセーバーがいないので注意が必要です。島にはスナック、カップ麺等売っているお店はありましたが、残念ながらマリンスポーツレンタル店は閉まっていました。また、ビーチ チェアもないので、ピクニックシートを持参した方がいいです。マニャハガ島では2時間ほど滞在して、本島に戻りました。
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次はサイパンで2大ウォーターパークの一つ、サイパンワールドリゾートホテルにある、ウェーブジャングルへ行きました。港からはガラパン地区を抜けて5分くらいの南下したところにあります。サイパン到着日はホテルへ行く途中ガラパン地区を通過したのですが夜遅くだったのであまり町の雰囲気を見ることが出来ませんでした。町は静かな印象でしたが、やはり昼でも閑散としており人通りもなく、とても繁華街とは言えない場所でした。確かにDFSやお土産ショップ、高級ブティックショップはありましたが、後で行った方に聞くと開店時間も遅くその他閉店しているお店も多かったので観光で廻るのはそれほどお勧めしないというアドバイスでした。
ホテルに到着すると、オプショナルツアーに含まれているランチビュッフェ会場に。
この時、マニャガハ島から濡れた水着を着替えずにそのままの恰好で来たので、レストランの強いエアコンがすごく辛かったです。食事の前に着替えることをお勧めします。
メニューは韓国料理メインで当然お客さんも我々以外はほぼ韓国人の方でした。ここでゆっくり食事を済ませさあ期待のウェーブジャングルへGO。ロッカーとタオルをレンタル(借りる際は各11ドルですが返却時10ドル戻るのでレンタル料は実質1ドル)しました。まずビーチへ直行し、ビーチ チェアを確保して昼休み休憩。その後ウェーブジャングルで流れるプール、波のプールを楽しみました。ここで失敗したのはここの施設、各アトラクションで稼働時間が決まっており同時間帯にはすべて体験できないということ。よって各アトラクションの稼働タイムテーブルを事前にチェックしておかないと効率よく利用できないことでした。今回一番乗りたかったスライダーを利用できずとても残念でした。また帰りの時間はこのホテルに到着時に、ツアー送迎の方に申告しておくシステム(最大18:00まで)で、私たちは17:00とお願いしてあったので予定通り迎えに来ていただき、ホテルまで送迎してもらいました。途中マクドナルドに立ち寄ってもらい夕飯のビックマックとマックリブを買って帰りました。価格的には日本の倍くらいです。
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予定ではこの日AMはホテルの無料シャトルバスでガラパン地区に行って町を見てくるつもりでしたが、期待していたような街並みでなかったので行くのを止めました。結果せっかくのリゾートホテル滞在なのでのんびりとコーラルブルーの海を見ている方がいいねということになりました。ということで最終日は思う存分シュノーケリングをして魚がたくさんいるサンゴの場所も発見できました。また、予約すればセーリングボートに無料で乗せてもらえることが分かり、さっそくホテルフロントへ行って交渉、たまたま直近の時間で空きがあったので乗ることが出来ました。このセーリング、結構沖まで行ってくれて、途中ヨットの下にエイや悠々と泳いでいるウミガメを発見。ゆったりとしたセーリング、気持ちよい南国の風、海中までハッキリ見えるコーラルブルーの海、来てよかったなあと思う瞬間でした。そうそう、ヨットのスタッフ(自称キャプテン)の方は、日本語が上手でとても気さくで楽しい方でした
ディナーは予約してあったワールドフードディナー、各国?の料理が並びこれもとても美味しかったです。今日は老体に鞭打って海&プールで沢山遊んだので明日帰国のパッキングを簡単に済ませ早々に就寝。
サイパン5日目:
いよいよサイパン最終日です。朝起きてカーテンを開けると今日も青空とコーラルブルーの海、ずーとここに滞在したい気分。ツアーの送迎集合時間は10:45だったので、出発までゆっくりしました。時間通りに送迎が到着、空港までツアー最後の景色を眺めながら20分で到着。チェックインも手荷物検査もスムーズに進み、免税店を通って出発ゲートへ。ここの免税店、小さいですが色々と品数もありますが、値段が高めです。もし配り用等のお土産を買うのでしたら、ホテルのショップで購入しておくことをお勧めします。
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来るとき同様帰りのUA824便も乗客は少なく、それに伴い出発時間13:20の定刻よりも若干早く出発。そのまま3時間半で成田へは16:00に到着し、入国審査、税関検査もスムーズに終わりました。到着ゲートを出てすぐのところにWi Fiルーターの返却場所があるので返却、そしてABCパーキングへ到着の電話をして空港からパーキングまで送迎してもらいました。帰りは高速道路がちょうど通勤帰宅ラッシュに重なり混んでいましたが無事自宅に到着しました。
まとめ:
今回情報誌でたまたまサイパン(特にホテル)の記事に興味をもち、半年前にパックツアーを予約、ハワイとはまた違った飾り気のない気軽に海外の南国の島で都会の喧騒から離れてのんびりと過ごすのにぴったりなサイパンツアーは私たちにとって大変満足の行く旅でした。
実際に行って見て感じたこととして、サイパンは思っていた以上に自然がまだまだ残っており、マリンスポーツには適していることです。特に北側に行くほど海は綺麗になるそうで、サイパンの数あるホテルの中でも最北端(といっても小さな島なので空港から20分くらい)のケンジントンホテルはプライベートビーチがとてもきれいでした。またホテルも、スタッフの対応を含め評判通りの素晴らしさでした。また、オプショナルツアーで行ったマニャハガ島は本島以上に海がきれいで、事前情報以上に素晴らしい体験が出来、また来たくなりました。
一方で、事前情報と違ったのはガラパン地区の様子でした。やはり、ハワイと比較してしまうのですが、ショッピング、ナイトライフ等を楽しみたい方にはサイパンは向いていないかもしれません。
あと、思ったことは、通常日本で紹介されているマリンオプショナルツアー(日本国内のオプショナルツアーでもそうですが)のマリンスポーツは、ほとんど年齢制限があり、65歳以下の人しか参加できません。よって、年齢制限を超えている私たちには今回のようなシュノーケリング、プールアトラクションが自由に出来る(但し自己責任ですが)体験はとても貴重でした。そして、健康年齢が限られている今、このような楽しみが出来るだけ長く出来るように常日頃から健康維持には注意し、筋力をつけなければという目標が出来たことも今回の旅の収穫でした。
以上、堅苦しい長文最後まで読んでいただきありがとうございました。
ハワイとはまた違った飾り気のないサイパンの良さを是非味わってもらいたいと思い書きました。