社会に出るのが恐ろしい話

4年間、女子大に通いました。

社会に出るのが恐ろしいと感じます。

セクハラという言葉が認知度を高めてきている現在。
そうした行為が可視化されやすくなりました。
見えるのは良いことですが、同時に現実を突きつけられた心地がします。

先輩が、推薦で入社した企業でセクハラを受けている話を聞きました。
また別の先輩が、身体を触られると当たり前のように仰るのも聞きました。
出勤する電車内、夜道、被害報告は枚挙に暇がありません。

もし自分が、そうした行為の対象になったら?
某記事の「女子大の女はヤレる」を真に受けた人間が近くにいたら?
隔離空間で4年間過ごした私は、どう対処できるでしょうか。
腕力も立場もない新入社員は、どうすれば平和に生きていけるでしょうか。

自意識過剰でしょうか?きっとそうでしょう。
私は綺麗ではないし、頭が良いわけでもない。
いわゆる「ウケのいい」タイプではまったくありません。

けれど、それがなんだというのでしょう。
美しいとされる女性が声を上げれば「女を利用するくせに」と言われる。
そうでなければ「ブスは黙ってろ」と言われる。
軽微に見える被害で声を上げれば「それくらいで」と言われる。
取り返しがつかなくなれば「誘ったくせに、喜んでいたくせに」と言われる。
そんな情報が溢れる「社会」を、怖がらない方が難しいです。

性的な言動を嫌な顔ひとつせずに流し、身体を求められても黙って耐えるのが「良い女」ならば。
そんな「(都合の)良い女」にはなりたくありません。
身体は「対価」や「代償」ではありません。

偏った情報源であることは承知しています。
内定式で顔を合わせた同期は素敵な人たちです。
それでも怖さが拭えないのが、この文章を書くに至った経緯です。

社会に出たら、ある程度の慣れは必要でしょう。
起きること全部を全力で受け止めていたら身がもたないでしょう。
それでもこれは、忘れたくない感覚です。

ご意見お待ちしています。
学生、社会人、双方の見方をもっと知りたいと思っています。

就職する人すべてが、こうした不安から解き放たれる日が来ることを願っています。

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