67 若竹七海さんの作品を読み返す
好きな作家がたくさんいます。その中で若竹七海さんの本はたいてい持っていて、たしかに読んでいるはずなのにどうしてこんなに覚えていないのか。
NHKのドラマになっていた葉村晶シリーズもおもしろくて大好きです。
今回読み直してみようと思ったのは、22年に出版された「殺人鬼がもう一人」がなかなかおもしろくて、でも確かこういうぶっ飛んだ警官いたよなあ、と他の著書を探り出したのがきっかけで、結局数冊まとめて読み返すことになったのでした。
「パラダイス・ガーデンの喪失」もひょうひょうとしていてとてもおもしろいです。葉崎シリーズとしては「みんなのふこう」もいい。
葉村晶シリーズは「悪いうさぎ」がつらすぎてなかなか読み返せないんですが、古本屋さんの記述で出てくる本がクリスティから始まって好きすぎるものばかりです。
作家によっては「ほんとこの人底意地が悪いな」と思う人もいますが、重いテーマを扱っていても、若竹さんの作品はどこか軽みがあるというか、人間悪いことばかりでもないよな、と言ってくれているようなところがあるのが、好きです。