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4日目:Caring

IBでは10の学習者像(Learner Profile)があります。
そのうちの1つが「Caring

『今月のLearner Profile』
4月はこの「Caring」について重点的に考えていく月です。

まず、Caringとは何か。
自分が今思うCaringな人について考えました。
5年生にもなればスラスラといろいろなことを書いています。
今回は五感を通してCaringを考えることにしました。
すると子どもたちの方から
「今まで気がつかなかったCaringも出てきた」との声が。
いろいろな側面から見るっていいですね。

さて、授業でもCaringな場面が
1回目のPSPE(Personal, Social and Physical Education)の授業で、みんなでサッカーをやりたいという方向へ…。
でも、ある1人の子だけが「やりたくない」と参加拒否をしていました。
これではサッカーができない。ということで、みんなは声を掛け合っていました。
「どうしてやりたくないの?」
「嫌なことがあるの?」
「サッカーも楽しいよ」
「初めはみんなできなかったから大丈夫だよ」
すると、その子はみんなに声を掛けられたからか「サッカーでいい」と答え、みんなでサッカーをすることに。みんなは楽しそうにサッカーをしていました。

PSPEの授業では専科の先生がいるので、私は傍観者のように外から見ていただけ。PSPEの先生も「Caringができていたね」と声を掛けていましたが…。
私は疑問。
「本当に??」

次の時間にみんなでさっきのCaringについて考えることにしました。
Caringができていたらしいね。どんなところがCaringだったの?」
・やさしく声を掛けた
・考える時間を与えた
・Aちゃんが気持ちを変えてくれた

「そうだね」
「じゃぁ、Aちゃんがサッカーに入った後どうなっていたか知ってる?」
・………。
・たぶん、立ってただけな気がする。
・終わったとき見たら隅にいた。
・あまり覚えていない。

実はサッカーに入った後、コートの隅の方に立っていただけ。
「果たして、それはCaringだったといえるのだろうか?」
・言えないような気がする。
・サッカーが始まってからは気にしてなかった。

私には自分たちがサッカーをやりたいからAちゃんの心をサッカーに向けたかっただけであり、本当にその子を思ってのCaringではないような気がした。なんだか上っ面だけのCaring
別にそんなCaringなんていらない。本来のPSPEの目的を考えるのであれば、別にサッカーにこだわる必要はない。

「今回はAちゃんが自分の思いを変えてみんなに寄り添ったけど、みんながAちゃんもっと寄り添うことはできなかったのだろうか?」
・マジョリティーだからといってそれが正しいわけではない。
・マイノリティーの意見も大切にしなければいけない。
・自分たちがサッカー以外のことをすることもできた。
・Aちゃんばっかり責めちゃったきがする。

今回の一連の出来事を通して、何かに気がついてくれていたら嬉しいです。


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